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現地ブログ from 東日本大震災被災地

気仙沼支援活動レポート

宮城県気仙沼市に駐在していたスタッフが書いていた活動レポートです。現在は更新は停止しています。

浦島小学校の閉校に向けた取り組み

震災支援担当 石原 靖士
2013年1月24日 更新

鹿折地区四ヶ浜にある浦島小学校は、地域の児童の学び舎として、そして、地域住民の交流の場として、長年地域住民から愛されてきました。しかし、近年の過疎化や震災の影響で児童数が減少したことにより、浦島小学校は、2012年度をもって閉校することになりました。

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現在、大浦(おおうら)・小々汐((こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)で進められている防災集団移転促進事業は、造成地の詳細設計の段階に入りました。これに伴い住民からは、「造成地の高さなどを確認したい」「造成地の区画選びの方法を決めたい」といった具体的な要望が出されました。これらの要望を受けて、12月16日、アドバイザーを交えた地区ごとの住宅相談会を実施しました。

梶ヶ浦の住宅相談会では、設計に関わるコンサルタント会社の協力のもと、住民、アドバイザー、JVCで移転予定地を歩いて回りました。設計図を片手に、移転予定地の高さや形状を一つ一つ確認していきます。「この地点が設計図のこの部分に当たり、高さは○○メートルになります」。それぞれの場所を図面で確かめる際には、アドバイザーが住民に対して説明や補足を行いました。

梶ヶ浦の移転予定地の視察梶ヶ浦の移転予定地の視察
移転予定地を歩いて回る(手前左はJVC山崎)移転予定地を歩いて回る(手前左はJVC山崎)

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浦島小学校で「ボランティア」についての特別授業を実施

震災支援担当 石原 靖士
2012年12月20日 更新

これまでJVCは、地域に活気を与え、住民の復興への歩みを支えるため、住民にとっての精神的な拠り所である浦島小学校への支援を行ってきました。今年2月には、JVCコリア担当の寺西JVCパレスチナ担当の津高が浦島小学校での国際理解の授業を行いました。

そして今回、JVCは「ボランティア」についての特別授業の依頼を受け、11月28日にJVCの山崎哲、岩田、石原の3人が講師として招かれました。

授業を行うJVCスタッフ 左から石原、岩田、山崎哲授業を行うJVCスタッフ 左から石原、岩田、山崎哲

授業のテーマは、震災後、被災地で暮らす児童たちにとって身近な存在となった「ボランティア」についてです。事前に担当の先生と打ち合わせを行い、授業の前に児童や先生方から「JVCスタッフに聞いてみたいこと」として、数多くの質問を頂きました。

授業では、まず質問の多かった「なぜ、ボランティア(JVC)の仕事をやろうと思ったのか?」、「ボランティア(JVC)って、どんな仕組みで成り立っているの?」といった話をしました。児童の皆さんは普段からJVCスタッフと接し、「ボランティア」という言葉をよく耳にしていますが、「何か特別なことをやっている人たち」という印象を持ち、どこか遠い存在に感じていたようです。

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気仙沼には、市外から応援に来ている団体・地元の団体・行政等からなる「気仙沼NPO/NGO連絡会」という任意の協議体があります。この連絡会の中には「仮設住宅分科会」が設置され、諸団体が取り組む活動の内容や各々が持つ情報等の共有などを行っています。約1年半にわたり継続してきた分科会では、行政との連携が不可欠な課題が徐々に浮き彫りとなり、10月17日に「市長・副市長と仮設住宅分科会参加団体との懇談会」を開催し、仮設住宅支援から見えてきた様々な課題を「現場の声」として市長・副市長に伝えました。

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【仮設住宅の住環境改善】
仮設住宅での結露対策の取り組み

震災支援担当 石原 靖士
2012年11月28日 更新

冬季、多くの仮設住宅の入居者が悩まされる問題が、室内に発生する結露です。立地環境や生活スタイルによって異なりますが、特に断熱対策が不十分なプレハブタイプの仮設住宅では、窓や天井に結露が発生します。結露は建物の劣化だけでなく、カビの発生を引き起こし、それによる健康への影響も懸念されます。そのため、JVCでは、結露による問題を少しでも改善させようと「どうすれば結露の発生を軽減させることができるか」、「発生した結露にどう対処するか」、普段の生活の中で実践できる結露対策を入居者に紹介するための勉強会を開催することになりました。

結露対策勉強会結露対策勉強会

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大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)で進められている防災集団移転促進事業では、この間、住宅相談会を通じて、造成地に関する要望の取りまとめを行ってきました。前回の相談会の内容をもとにして、先日、大浦地区の協議会から市に対する要望書が提出されました。また、毎回の相談会では市の担当課や設計に関わるコンサルタント会社が同席し、造成設計に関する検討を重ねてきました。その結果、造成地の道路設計に住民の要望が反映されるに至りました。

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気仙沼には東日本大震災の発災直後から30余りの諸団体が現地入りし、地元団体・行政等も交えた「気仙沼NPO/NGO連絡会」という組織を編成して各団体が支援活動を行っています。「連絡会」には分科会があり、その中の「仮設住宅分科会」には約20団体が所属しています。この分科会はほぼ毎月開かれ、各団体が行っているそれぞれの活動の内容や活動地域の現状などの報告により、仮設住宅生活者への支援における課題や問題点を共有しています。

9・10月の分科会ではこれまでの1年半の活動を共に総括し、抽出された課題や問題点の整理を行いました。それを「気仙沼市における応急仮設住宅の現状」という文書にまとめ、10月17日に開かれた「市長・副市長と仮設分科会参加団体との懇談会」に臨み、地域福祉も含む今後の被災者支援のあり方についての意見交換を行いました。

市長・副市長と仮設分科会参加団体との懇談会」の様子(左から峯浦副市長・菅原市長・JVC山崎)市長・副市長と仮設分科会参加団体との懇談会」の様子(左から峯浦副市長・菅原市長・JVC山崎)

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【畑プロジェクト】
畑プロジェクト ~浦島小学校での収穫祭~

震災支援担当 石原 靖士
2012年10月11日 更新

今年度、JVCは、地域の拠り所である浦島小学校の周辺で仮設住宅の住民の皆さんと畑づくりを行ってきました。畑づくりを通して、仮設住宅の住民の方たちが活発な生活を送り、この活動が震災による影響を受けた浦島小学校や地域の活性化につながればと思い、実施してきました

じゃがいもを収穫する仮設住宅の住民の皆さんじゃがいもを収穫する仮設住宅の住民の皆さん

今年2月、笹が生い茂る土地の開墾からスタートした畑づくり。春に植えた野菜はみるみる内に成長し、7月中旬にはじゃがいもの収穫時期を迎えました。

「すごいねえ、ちょっと前まで笹が生い茂っていた所なのに、こんなに大きなじゃがいもがとれて。」と、住民の皆さんは少し驚いた様子でした。

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梶ヶ浦の住宅相談会の一コマ梶ヶ浦の住宅相談会の一コマ

9月26、27日、5回目となる防災集団移転のアドバイザー派遣が行われました。前回の内容を受けて、今回の訪問では、要望書の提出のための最終的な意見集約を行いました。

26日、27日の両日にわたり、大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)、それぞれの地区を対象とした住宅相談会を実施しました。相談会ではまず、住宅地の計画に関わる要望の聞き取りが行われました。続いて、住宅メーカー、工務店、建築家への個別の発注に加えて、住民共同の建設方式なども含めた、今後の住宅の建て方についての具体的な説明が、アドバイザーによってなされました。

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今年度、JVC気仙沼では夏の暑さ対策としてユウガオのグリーンカーテンを実施してきました。

当番制で水やりをする住民の方当番制で水やりをする住民の方

6月にグリーンカーテンのネットの設置、苗の定植を行った後は、住民が主体となりユウガオの世話を行ってきました。ある仮設住宅では、毎日の世話が困難なお年寄りの分を他の住民が手伝ったり、また別の仮設住宅では、分担して当番制で水やりを行ったりと、それぞれに工夫をして世話の仕方を考えていました。

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