\n"; ?> JVC - ラオスでの活動 - 5ヵ国での活動
ラオスでの活動

ラオスでの活動

2022年7月 7日 更新

ラオスでは多くの人々が農村部で生活し、稲作を中心とした農業を営みつつ森や川からキノコや魚を採取するなどして暮らしを成り立たせています。一方、近年の経済成長優先の政策のもとで、水力発電や鉱山開発、大型プランテーションなどの大規模事業が不当な土地収用や環境の破壊を引き起こしており、自然の恵みに頼って暮らす農村部住民は開発の負の影響を強く受けています。

JVCは、安定した村の暮らしの実現を目指して、生計改善のための農業技術研修や自然資源を持続的に管理、利用していくための活動に、村人とともに取り組んでいます。

活動地

 JVCはサワンナケート県の都市サワンナケートに現地事務所を置き、同県にある2つの郡、アサパントン郡とピン郡で活動しています。

現在の活動一覧

住民主体の自然資源の管理と利用の支援

農業技術研修と井戸の整備

交流・ネットワークの構築と発信

JVCがラオスで目指すこと

 農村部住民が普段利用している土地、身の回りの森や川が、開発事業など様々な場面で、事前の相談や十分な補償もないまま一方的に破壊されたり、とり上げられてしまうといったことが起きています。 また、住民自身によるものも含めた換金作物栽培や木材伐採などが行き過ぎた結果、暮らしの基盤である土地や自然がいつの間にか失われしまうこともあります。 JVCは、村人自身が自然資源や自らの権利を守り、安定した暮らしを営んでいけるよう支援しています。これらを通して、自然とともに生きる人々の暮らしの基盤が奪われることなく、暮らしのあり方を村人たち自身で決められる社会の実現を目指しています。

活動地のストーリー

20211116-laos.jpg

アラン村村長ブンター氏(40代)の話:
「ドンプライの森」は多くの村人がキノコやタケノコを採ったりして長く利用してきた森で、私たちの生活の拠り所です。これまでも村では森の木を切ることを禁じてきましたが、水力発電ダム用の土石採掘のために森が取られてきました。境界があいまいで、どこからどこまでが共有の森なのかを示すことが難しかったためです。

JVCとともにこの森をコミュニティー林として行政登録し、規則や範囲を示す看板を設置したので、外部者にも「伐採してはいけない」ということがよく伝わるようになりました。開発事業などが来ても反対しやすくなり、これからは相手のなすがままにならないようにします。コミュニティー林の樹木や林産物のリストをつくり、木が一本でいくらになるのかを明示できるようになったこともよかったです。

ラオス事業スタッフ紹介

岩田 健一郎
東京事務所 ラオス事業担当・海外事業グループマネージャー

【プロフィール】 大学在学中に一年間休学して日本各地の農場で農作業に従事。 卒業後は他NGOで活動しながら、JVCにもボランティアとして関わる。 JVCが募集した気仙沼でのボランティア活動(2011年5月)に参加。 2011年6月に震災支援担当として現地に赴任し、以後7年間、気仙沼市鹿折(ししおり)地区の復興支援活動に携わる。 2014年11月より気仙沼事務所現地代表。 気仙沼事業終了後、2018年4月よりラオス事務所現地代表として赴任。2022年7月より現職。

後藤 美紀
東京事務所 ラオス事業担当

【プロフィール】 東京都出身。 小学生の頃にマザーテレサの伝記を読み、世界中に飢餓や紛争で苦しんでいる人々がいることを知り衝撃を受ける。 「世界の問題と苦しんでいる人々を無視しない人になりたい」と思い、国際協力に関心をもつ。 大学卒業後は一般企業と在日イエメン共和国大使館で勤務しながらJVCの英語ボランティアに参加し、活動の延長でパレスチナを訪問。 現地で実際に起きている現状を目の当たりにし、自分の無力さと問題の複雑さを痛感。問題から目をそらさず長く向き合い、 自分か主体的に支援活動に携わりたいという思いが強くなり、2022年5月、JVCへ入職。

山室 良平
現地代表

【プロフィール】 千葉県出身。1990年生まれ。 子どものころからいじめや外国人嫌い、働きすぎになんとなく違和感を覚えていた。 その思いから学部、大学院で社会学を専攻する傍ら、インドへ単身バックパッキングに行き、他の社会、異文化のなかで生きている人たちと関わるおもしろさを知る。 そしてグローバル/ローカルな排除・搾取・無関心の構造に対して「現場でなにかしたい」と思い、JVCへ。2016年6月入職、同9月よりラオス事務所に駐在。 自分たちは現地主体の活動のためのきっかけづくりとサポートに徹し、地域に既にある資源と活力を活用する、そんな活動をラオスで行っていきたい。2022年7月より現職。

フンパン・センチャントン
プロジェクトコーディネーター
キノ・カンタマリー
会計担当

(2022年7月現在)

ラオス事業とSDGs

 「SDGs」と呼ばれる「持続可能な開発目標」(Social Development Goals、以下SDGs)は、2015年に国連が定めた目標です。 「誰一人として取り残さない(leave no one behind)」を合言葉に、2016年から2030年までの間に世界が達成すべき17つの項目を挙げています。

 ラオス事業に関連深いゴールは下記になります。

  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標3:すべての人に健康と福祉を
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標5:ジェンダー平等を実現しよう
  • 目標6:安全な水とトイレを世界中に
  • 目標8:働きがいも経済成長も
  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
  • 目標11:住み続けられるまちづくりを
  • 目標12:つくる責任 つかう責任
  • 目標15:陸の豊かさも守ろう

これまでの活動

 1989年からラオス女性同盟とともに「女性と農村開発」プロジェクトを実施し、村の開発ボランティアを通した幅広い農村開発活動をビエンチャン県など8県で行いました。 その後ビエンチャン県では、1997年から2004年まで農村地域での自然農法の普及など、農業を中心としたプロジェクトを行いました。

 カムアン県では1993年から、農村部で住民にとって日々の食糧や収入の源となっている森林を保全する活動を開始しました。 「土地森林委譲」を通じた村の森とその利用権の正式登録、森林の管理と持続的利用のための森林ボランティアの育成、政府や企業への適正な土地取得と利用についての提言活動などを行ってきました。 1998年からはイネの幼苗一本植(SRI)を中心とした農業技術支援も追加し、2008年までプロジェクトを実施しました。

 2008年からは拠点をサワンナケート県に移し、農村での自然資源管理と農業農村開発支援を行っています。

ラオスでの活動について知る

 ブログなどで現地の様子や活動について発信しています。また、報告会などのイベントも開催しています。ぜひご覧ください。

ラオスの人々を応援する

約1,000円で・・
村人が森や川の恵みを使って生きる権利があることを伝える研修に必要な「法律カレンダー」を10部購入することができます。

皆様のお力が集まることで、多くの人たちに支援を届けることができます。

ボランティアチームへ参加しませんか

 毎週水曜日の夜7時半から、JVC事務所でボランティアチームのミーティングを行っています。 メンバーは学生から社会人まで多士済々。 古ハガキの整理や報告会などイベント企画の、ラオス関連の冊子の発行・編集などを行っています。 ラオスが好きな人、ボランティアに興味がある人、国際協力に興味がある人、ぜひ一度いらしてください。

引き出しの片隅に眠っている書き損じの未使用ハガキを送ってくれませんか

 ラオス・ボランティアチームでは、書き損じハガキを収集・整理し、ラオスでの支援活動に役立てています。 どんな書き損じのハガキでも構いません。 まだ消印を押していない未使用のハガキ、または未使用の切手だけでも結構です。 ハガキはどんな古くても構いませんが、使用済みのものはご遠慮ください。

この活動への寄付を受け付けています!

月500円からのマンスリー募金で支援する

今、日本全国で約2,000人の方がマンスリー募金でご協力くださっています。月500円からの支援に、ぜひご参加ください。

郵便局から募金する

郵便局に備え付けの振込用紙をご利用ください。

口座番号: 00190-9-27495
加入者名: JVC東京事務所

※振込用紙の通信欄に、支援したい活動名や国名をお書きください(「カンボジアの支援」など)。
※手数料のご負担をお願いしております。

JVCは認定NPO法人です。ご寄付により控除を受けられます(1万円の募金で3,200円が還付されます)。所得税控除に加え、東京・神奈川の方は住民税の控除も。詳しくはこちらをご覧ください。

遺産/遺贈寄付も受け付けています。詳しくはこちらのページをご覧ください。