9月26、27日、5回目となる防災集団移転のアドバイザー派遣が行われました。前回の内容を受けて、今回の訪問では、要望書の提出のための最終的な意見集約を行いました。
26日、27日の両日にわたり、大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)、それぞれの地区を対象とした住宅相談会を実施しました。相談会ではまず、住宅地の計画に関わる要望の聞き取りが行われました。続いて、住宅メーカー、工務店、建築家への個別の発注に加えて、住民共同の建設方式なども含めた、今後の住宅の建て方についての具体的な説明が、アドバイザーによってなされました。
要望の聞き取りに当たって、住民の皆さんがよりはっきりしたイメージを持って考えられるように、以前から話題にのぼっていた造成地の模型を用意しました。模型を目にした住民の皆さんからは、「やっぱり模型があると分かりやすいなあ」との声があがりました。アドバイザーによる説明の際にも模型が利用されたことで、住民の皆さんの理解も深まり、その後の活発な議論につながっていきました。
話し合いの中では、「住宅地にどのように道路を通すか」、「擁壁(ようへき)をどういったタイプのものにするか」、「緑地部分をどのように利用するか」、などが議論の中心となりました。また、駐車場や集会場など、住民の皆さんにとって関心の高いものに話題は集まりました。その他、「邪魔にならないように電柱を建ててほしい」「家庭菜園ができる場所がほしい」など、前回の相談会で出された要望についても、再度確認が行われました。
今回の相談会で、住宅地に関する要望の聞き取りは一段落となります。住民から出された要望の中には、それぞれの事業の進捗や課題に従って、地区ごとに異なるものも含まれています。一方で、郵便ポストやバス停の設置、防犯灯の整備など、各地区に共通する要望も存在します。今後JVCは、相談会で出された内容を整理するなどして、住民からの意見を反映した市に対する要望書の提出をサポートしていきます。