この列車は、JVCも実行委員会に入って取り組んできた「南北コリアと日本のともだち展」の共同制作です。昨年6月に東京からスタートして、8月には韓国のソウル、北朝鮮の平壌、さらには中国の延吉などで車輌を増やし、大阪や福岡なども巡ってきました。一応の終着点となる東京での展示会(2月17-19日)を目前にして、JVCが昨年から活動を始めた宮城・気仙沼市でも作ってもらえることになったのです。この一年で訪ねた、韓国や北朝鮮などからのエールを、気仙沼のみなさんにも見てもらいたい、伝えたいと思ってもいたので、すばらしいチャンスをいただきました。
浦島小は、全校生徒が2年生から6年生まで12名。地図をみながら、これまで「列車」がめぐってきた道のりをお話したあとで、列車作りにとりかかりました。
図工室の黒板だけでなく、窓ガラスにまで貼ったいろいろな列車も参考にしながら、オリジナルの列車ができあがってきます。
できあがった列車には、自分の「分身」を乗せていきます。裏にはメッセージがついています。
「日本はとても文化がさかんです!ぜひ遊びに来てね」(浦島小では、伝統の小々汐太鼓の保存にも力を入れています)
「こっちは、ひさしぶりに雪がふりました」
「ぼくは野球が好きでーす!みなさんは、どんなスポーツが好きですか。共にがんばって行きましょう」
「ぼくは毎日はだしで元気です」
韓国など、ほかの地域からやってきた列車にもメッセージを込めて、「分身」をのせました。
校長先生は「震災のあと、外国も含めていろいろなところから応援をいただいたけれど、全部の人にお礼を伝えきれていません。みなさんから『元気にしているよ』というメッセージを、たくさんの人に伝えられるように作ってください」とおっしゃっていました。
この気持ちを込めてつくられた12台の新しい車輌を、私たちもたくさんの方に見てもらいたいと思います。「ともだち展」は2月17日から19日までの3日間、東京渋谷区の「こどもの城」で開催します。ぜひ、いらしてください。