\n"; ?> JVC - 畑プロジェクト(開墾編) -住民が集い、活気を生む畑づくりへ向けて- - 気仙沼支援活動レポート

畑プロジェクト(開墾編) -住民が集い、活気を生む畑づくりへ向けて-

震災支援担当 石原 靖士
2012年3月23日 更新

2012年度、JVC気仙沼では畑づくりを計画しています。この畑づくりは四ヶ浜にある浦島小学校周辺で行います。浦島小学校では震災の影響で児童数が減少し、地域の住民も離散してしまいました。この畑づくりを通して児童、教員をはじめ、地域の方々が浦島小学校周辺に集うことで浦島小学校、そして地域の活性化につながればと思っています。そのため畑づくりには生徒や先生、学校関係者の他、浦島小学校・仮設住宅の住民や地域住民にも参加してもらい、収穫祭は浦島小学校で行うことを計画しています。

刈込みを始めた当初刈込みを始めた当初

2月下旬、畑づくりを始めるに当たって浦島小学校周辺で畑づくりのための土地を探しました。地域住民の方にお話を伺い、いくつかの候補地が挙がりましたが丘の上にある見晴らしが良い広々とした土地に決定しました。広さは300平米ほどあり、目の前に海が望め、そこからの眺めは壮大です。ただ問題なのはその土地が農地ではなく笹や草木が生い茂っていることです。以前は土地の保有者である浦島小学校の用務員さんがそこで畑や桃の栽培を行っていましたが、長い間農地として利用していませんでした。

畑づくりを始めるためには開墾作業が必要です。刈込ばさみで生い茂る笹や草木を刈り込み、絡みついている蔓を取り払います。途中からは校長先生が草刈り機を貸してくださり、作業効率が断然上がりました。土地の保有者である浦島小学校の用務員さん、校長先生、地域住民の方、ボランティアさんにも力を貸して頂き、笹や草木が茂っていた地が見違えるように広々とした空間に変わりました。

絡みついた蔓を取り払う(左が浦島小学校の用務員さん、右がJVC石原)絡みついた蔓を取り払う(左が浦島小学校の用務員さん、右がJVC石原)

草刈り機で効率アップ草刈り機で効率アップ

草刈り機で刈込みをする校長先生(右)とJVC石原(左)草刈り機で刈込みをする校長先生(右)とJVC石原(左)

お手伝い頂いたパレスチナインターンの野口さん(左)とボランティアの荻野さん(右)お手伝い頂いたパレスチナインターンの野口さん(左)とボランティアの荻野さん(右)

この様子は近隣の浦島小学校・仮設住宅の住民や地域住民の方の間で噂になり、「JVCが近くで畑を始めるらしいがあいつらはちゃんとやっているのか」と心配してかたまに足を運んで見に来てくれます。住民の方々は畑づくりに詳しい方ばかりなのでもう少し畑に近づけば住民の方にご指導頂きながら一緒に作業をしたいと思っています。

今回ご報告できるのはここまでです。今後は重機で木や笹の根を取り除き、トラクターで土地を耕し、3月末には苗植えを始める予定です。畑への道のりはもう少しです。人が集い、交流し、活気を生む畑を目指して日々開墾作業に汗をかきます。

笹や草木を取り払い広々とした空間に笹や草木を取り払い広々とした空間に

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更新日タイトル
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