東エルサレム・保健指導の記事一覧
エルサレムに唯一ある難民キャンプ、シュアファート難民キャンプの地域社会施設「パレスチナの子どもたちのためのセンター」で開催された、救急救命法(以下、FA=ファーストエイド)の講習会に同行してきました。
今日は、全21時間の救急救命講習の第1回目で、キャンプ内の学校・幼稚園の先生や地域社会施設の職員など総勢20名ほどの女性が参加しました。参加者はみな積極的で、次から次に質問の出る活発な講習会となりました。
パレスチナのネット新聞「シャーシャ・ニュース」が、JVCとパレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)が東エルサレムにて実施中の学校・地域保健事業について報道しました。
本事業はすでにパレスチナ・ニュースの11月5日付記事とディンヤ・アル・ワタン紙の11月13日付記事で紹介されており、それに続く3つ目の地元での報道となります。
シャーシャ・ニュースに東エルサレム事業の記事が掲載されたのは11月13日でしたが、その後のガザ・イスラエル情勢の悪化に伴い、本記事のご紹介が遅くなりました。
JVCとパレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)は、東エルサレムでの学校・地域保健事業の一環として、11月11日にワディ・ジョーズ地区の学校でメディカル・デーを開催しました。その様子が、2003年から刊行されているパレスチナのネット新聞「ディンヤ・アル・ワタン(祖国の世界)」に掲載されました。以下、この記事の和訳をお届けします。
*原文のアラビア語記事はこちら。
*アラビア語記事のPDFはこちら。
JVCとパレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)は、東エルサレムでの学校・地域保健事業の一環として、11月4日に、分離壁の西岸地区側に位置するシェイフ・サアド村で健康教育と健康診断を実施しました。その様子が、パレスチナのネット新聞「Palestine News(PANET)」に掲載されました。以下、この記事の和訳をお届けします。
原文のアラビア語記事はこちら
(リンク先にアクセスすると最初は宣伝映像が流れますが、しばらく待っていると記事のページに飛びます)。
アラビア語記事のPDFはこちら(790KB)。
長谷部貴俊事務局長が、事務局長就任後初めてパレスチナを訪問しました。
以下、長谷部のガザ地区と東エルサレムへの訪問の様子をお伝えします。(長谷部の自己紹介はこちら)
10月1日、現地調整員の金子とともに、東エルサレムのベイト・ハニーナ地区にある小学校、アッスンナ・アル・イスラーミーヤ校で開催された健康診断に同行しました。この健康診断は、JVCとパレスチナ医療救援協会(PMRS/MRS)が実施している「東エルサレムにおける学校・地域保健事業」の一環です。
JVCパレスチナ事業は、イスラエルに征服・併合され、分離壁で分断され、パレスチナ自治政府の行政サービスも行き届かないエルサレム地域で、学校・地域を対象に巡回医療と学校での衛生・健康教育を行ってきました。また今年9月からは、同内容の活動を行いつつも、現地の人たち自身が健康を守っていける仕組み作りにより焦点を当て、3年間の事業として新たなスタートを切ります。
この事業は、日本の外務省が実施している「日本NGO連携無償資金協力」の「中東・北アフリカにおける人づくり支援」からの資金援助を受けて実施されます。正式名称は「東エルサレムにおける学校・地域保健事業」です。
そのため今日(9月5日)は、ヨルダン川西岸地区ラマッラーにある「対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所」の事務所へ出向き、署名式に参加しました。式典には、代表事務所から松浦純也パレスチナ情勢大使(英語名はAmbassador for the Palestinian Affairs)、JVCから私と金子現地調整員、さらにこの事業の大切なパートナーであるパレスチナのローカルNGO「パレスチナ医療救援協会(PMRS・MRS)」から、代表のムスタファ・バルグーティー医師の他、学校・地域保健事業を現場で率いるイスカーフィー医師やラミー医師など総勢7人が参加しました。
JVCは現地医療NGO、医療救援協会(MRS)と協力し、2007年以降東エルサレムにおいて、学校や幼稚園、地域社会団体を対象に、健康教育、健康診断、救急法講習などの活動を行ってきました。
政治状況に翻弄され、常に情勢が不安定なエルサレムにおいては、イスラエルが継続している分離壁の建設によりパレスチナの人々の医療サービス、仕事、教育などへのアクセスがより厳しくなっています。そのような中、地域の住民が自らの健康を守ることが出来るようになるよう、健康、衛生、栄養などに関する教育や、救急法の指導に力を入れてきました。医師や保健指導員たちが指導をするのは主に子どもたち、生徒たち、母親たちですが、学校関係者や地域社会団体側にも変化が現れてきたようです。
JVCは2010年度から、地元の医療NGO、医療救援協会(MRS)とともに東エルサレムの4つの学校で「トレーナーのトレーニング」を実施しています。これは、主に中学生を対象に保健衛生に関するトレーナーを育成し、その生徒が他の生徒たちに教えていけるようになるための取り組みです。
以前にもお伝えした、生徒から生徒へと健康教育を行っていく、「トレーナーのためのトレーニング」。現地でJVCが一緒に活動しているNGO「医療救援協会(MRS)」の医師と保健指導員は、これまで10回以上この学校で授業を行い、トレーナーたちの育成に当たりました。