東エルサレム・保健指導の記事一覧
MRS(医療救援協会)の学校での診療。今日はエルサレム市内のオリーブ山と呼ばれる地域にある私立校です。幼稚園から小学4年生までの約500人が通い、そのうち約200人が小学1年生です。この全ての一年生に健康診断を行うのは大仕事。今日は初日ですが、早速40人ほどの子どもたちが待っています。一年生に対して健康診断を行うのは、見逃されがちな慢性疾患などを早期発見し早期治療につなげるという目的があります。
今日は、現地でJVCが一緒に活動しているNGO「医療救援協会(MRS)」の医師と救急処置法の出前授業に出かけました。今回出向いたのは東エルサレムの北部にある介護施設。お年寄りの方たちがのんびりと暮しています。
東エルサレムの旧市街の中にあるハラム・アッシャリーフ(アラビア語で「高貴なる聖域」)と呼ばれる区域には、岩のドームやアルアクサ・モスクがあり、イスラム教徒が管理する聖地となっています。一週間ほど前、この場所にユダヤ教徒と見られる人たちが侵入し、彼らを守ろうとするイスラエル警察とイスラム教徒の間に衝突が発生しました。30名が負傷するこの事件があってからというもの、エルサレムは緊張感に包まれています。
JVCのエルサレム事務所から何分も歩かない場所に、一本のオリーブの木があります。その木の下にはパレスチナ人の家族が住んでいます。8月2日まで彼らの家だった向かい側の家には、今はユダヤ系イスラエル人の家族が住んでいます。このような状況になってから今日で28日目になりました。
MRS(=Medical Relief Society、医療救援協会)の医療チームが地域に出向いて診療を行う“巡回診療”。今日は西岸、東アッサワヒラ村での“医療デー”が行われます。

JVCは医療救援協会(Medical Relief Society=MRS)とともに、東エルサレムの分離壁で分断、隔離された地域の学校などで、健康教育や巡回診療を実施しています。壁の“向こう側”=西岸地域の学校では、西岸出身の保健指導員さんが10箇所の学校を回って健康教育を実施しています。
保健指導員のアズバさんは、MRSで10年活躍する大ベテラン。この日は、昨年、今年と新しくエルサレム側で保健指導員としてMRSに加わった2人と、西岸・アイザリヤの女子中・高等学校で行われているアズバさんの授業を見に行きました。アイザリヤはエルサレムのすぐ東側なのですが、エルサレムとの間には2004年に分離壁が建設され、エルサレムから隔離されてしまいました。彼女は現在、アイザリヤにあるこの学校に週に一度通っています。この日は、栄養について、また早婚についてなどの授業が行われていました。西岸の公立校では、保健省による健康診断は行われますが、保健教育などはカバーされていないのです。
エルサレムの1月は、多くの学校が冬休みです。その間、JVCが地元の医療団体PMRS(パレスチナ医療救援協会)と共同で実施している学校や幼稚園での健康診断や保健教育はお休みになるので、活動の中心は救急法の講習や巡廻診療となります。今日は、エルサレムとジェリコの間に点在するベドウィン(遊牧民)の集落の一つでの巡廻診療に同行しました。まずは、PMRS事務所に集合して、持っていく薬を準備します。どのような症状にも対応できるように、一通りの種類の薬を準備します。