カンボジア現地通信
今年度は7月に会議にともなう一時帰国があったのでイレギュラーだったのですが、JVCの駐在員は1年に1度、約1ヶ月の一時帰国があり、私は11月から約1ヶ月間、一時帰国をしていました。今回は日本での出来事を綴っていきたいと思います。
私たちに何ができる?みんなで考えるはじめてのSDGs
今回の一時帰国で驚いたのは、以前よりも明らかに「SDGs」という文字を電車の広告などで見かけるようになったこと。えっこれは関係なくない?(笑)というSDGsロゴ入りの広告を目にすることもありましたが、全体としてSDGsを推進することがかっこいい社会にありつつあるのかな?と、変化を感じました。
そんな中ゲストとして登壇させていただいたのが、私たちに何ができる?みんなで考えるはじめてのSDGsというイベント。コモンズ投信の渋澤さんと、ジャーナリストの堀潤さんの対談に、NGO・NPOから3人がパネリストとしてご一緒させていただき、ざっくばらんに意見交換をおこないました。いくつか質問をいただいた中で自分自身、色々と考えるきっかけになったのは、「大村さんにとって寄付とは何ですか?」というシンプルな質問でした。
駐在員の一日(事業地編)に続いて、月に1~2度ある首都・プノンペン出張編をお届けしたいと思います。
車で4~5時間、まったく違う風景
プノンペンへはJVCの車かバス(片道11ドル)で移動します。(国内線の飛行機も頻繁に飛んでいるので、ビジネスマンは空路移動が多いと思います)。事業地から早いときで4時間、渋滞があると5時間くらいで到着します。経済発展まっただ中の首都・プノンペン。普段とはまったく違う景色が広がります。
11月の中旬から1ヶ月、一時帰国をしていました。イベントでお会いした方に、「普段はどのように仕事をされているのですか」と聞かれたり、メールでの問い合わせで「一日のスケジュールを教えてください」などの質問をいただくことが続いたので、今回は「駐在員の一日」を綴ってみたいと思います。まずは事業地編。
7:30|朝礼 カンボジアの朝は早い!
カンボジアでは多くの企業や団体が、7:30や8:00に始業します。日本と比べると早いですよね。常夏の国なので、涼しい朝のうちから働いて、一番暑い時間帯(昼)はゆっくり休む、という文化です。JVCカンボジアは7:30スタートです。まずは朝礼から。
(その②からの続き)
初出荷の日
7月のはじめに迎えた初出荷の日。チョムノーさんは初出荷の日にどうしてもの用事で外出しており、JVCが代理収穫したので画像がないのですが、ボッパーさんはしっかり密着できたので、その様子をお伝えします。
初収穫から、出荷までの様子を動画にまとめているので、まずはこちらをご覧ください。本当に嬉しそうで、こちらが笑顔になってしまいました。
(その①からの続き)
栽培研修
ボッパーさんとチョムノーさん。「レストランへの出荷にチャレンジしてみたい」という2人の女性に対して、JVCはコリアンダーの栽培研修を実施しました。3月にシェムリアップへの視察を行い、この栽培研修は4月の終わり頃の話です。
実はずっとずっと書きたかったけれど、ブログにできていなかった嬉しい活動成果があります。今日から数回、その報告をします。ちなみにこういった出来事は、Facebookページではほぼオンタイムで更新していたりします。アカウントをお持ちの方は、ぜひFacebookもフォローをお願いします!
シェムリアップへのスタディツアー
時は遡り、3月。JVCの活動地には、過去の活動の成果から、ご自身の力で家庭菜園を広げ、自給を達成している農家さんが複数います。以前に紹介したボッパーさんも、その1人。ボッパーさんは、ご自身で余剰分の野菜を仲介人に販売したりしていましたが、「売る場所があったらもっと挑戦したい」という明確な意思を持つ方でした。車で1時間の距離にシェムリアップという一大観光地があるJVC事業地。村以外の社会の様子を直に見る機会を設けることは、ボッパーさんのような方にとても効果的だと考えたJVCは、そのような方々に向け、シェムリアップの街へのスタディツアーを実施しました。声をかけて、参加希望があり、且つ予定が合った4農家さんとともに、シェムリアップの街へ。
レモングラスに続いて・・
前回紹介したレモングラスの初出荷!に続いて、追加でパッションフルーツの葉っぱとモリンガの発注をいただきました。前回ドライレモングラスの研修をしたドンソック村の皆さんと、今回はロカー村の皆さんに声をかけて、研修スタート。
パッションフルーツの葉っぱ
Demeterさんでは、最近パッションフルーツの葉を使ったお茶の人気が出ているそう。色々な商品があって、どれも素敵で、いつも目移りしてしまいます。
ぐんぐん成長!
ため池の周りに植えたレモングラスがぐんぐん成長したので、10月に入ってから皆で収穫しました。このレモングラス、プノンペンを拠点としてハーブティーなどを製造販売されているROSELLE STONES KHMERという会社が、Demeterというハーブティーのブランドの原料として買いたい、と言ってくれました!
ROSELLE STONES KHMERは、もともとNGO職員として働いていた日本人女性が、カンボジアの自然の恵みを最大限に利用し、生産者、雇用者、購入者全てを大切にするエシカル製品を作ろう、と立ち上げた会社です。カンボジアにはこのような、いわゆる「ソーシャルビジネス」の会社がたくさんあり、赴任して1年半、私はJVCと農家さんだけで何かをする、というよりも、このような人たちと協力しあうことで、可能性をもっと広げていけるのではないか?と感じています。
2日目スタート!
2日目は、ゲストハウス組は村の食堂で朝食の定番・クイティオ(米麺)を楽しみ、ホームステイ組は各家庭の朝食を楽しみ、合流。1日目に紹介したホームステイの松井ご夫妻は、建築家と図工講師のご夫妻で、朝もやの中、村のスケッチをしたそうで、その絵がとても素敵でした。
総勢15人の日本からのお客様
9月20日~24日に、東京発着のカンボジアスタディーツアーを実施しました。催行できるかどうか不安もありましたが、蓋をあければ満員御礼、嬉しいスタートとなりました。今回は東京発着でしたが、はるばる長崎から参加してくださった方もいて、下は10代から上は60代まで、幅広い年代の方が参加をしてくれました。カンボジアが初めてという方のほか、海外自体が初めてという方もいました。色々な方とお話できて、受け入れる側としてもとても刺激的な日々・・・。村には21日と22日の1日半滞在。それ以外は移動と自由行動(アンコールワットツアーに行かれた方が大半のようです。外せないですよね。本当に素敵な遺跡です)というツアー内容でした。