駐在員の大村です。JVCカンボジア事業、7月は会議、会議の毎日でした。過去の活動の振り返りを行うために5月から調査を続け、その結果をもとに活動評価会議を持っていたからです。
多くの活動の振り返りを実施しました。例えば、過去に支援した池のその後。これらは水不足を解消するための手段として有効であり、支援した大半の農家さんが自分だけでなく、周囲の住民とシェアしながら使っていました。水を得るのが以前より容易になった結果、自宅の家庭菜園を広げ野菜を作り、野菜を買わなくてよくなった家庭(=支出削減)や、余剰分を売り、収入に繋げることができている家庭(=収入向上)が見られました。中には池の水を利用して魚の養殖を始めた農家さんも。
照れ笑いが素敵なボッパーさんは、JVCの研修に熱心に参加されている農家さんの一人です。彼女の家はJVCと関わるまではレモングラスしか生えていなかったそうですが...
①JVCが彼女の家の近くに掘削した池の水を、
②くみ上げ用ポンプを使って引いて、
③庭に容易に水をまくことができるようになった結果、
④今では、チリ、にんにく、葉野菜などが育つ立派な家庭菜園になりました。
こうした変化が間近で見られるのは、本当に嬉しいものです!一方で数人ではありますが池が崩壊してしまった方なども見られたので(一筋縄ではいかないのが難しい)、こうした事例を洗い出し、8月、9月でまとめあげ、今後の活動に役立てていく予定です。
東京から事業担当の下田、地域開発グループマネージャーの渡辺を迎えた毎日の議論はスタッフにとって重要な機会であり、時にぶつかり、時に励ましあい、なんとか終えることができました。今後のカンボジア事業、乞うご期待です。
ところで、これらの会議を進める中、カンボジアでは5年に1度の総選挙が実施されました。日本でも(普段よりも)多く、報道を目にした方も多いのではないでしょうか。いくつかの記事を紹介します。ぜひご覧ください。