\n"; ?> JVC - コリアンダーチャレンジ・その③~初出荷 - カンボジア現地通信

コリアンダーチャレンジ・その③~初出荷

カンボジア現地代表 大村 真理子
2019年11月25日 更新

その②からの続き)

初出荷の日

7月のはじめに迎えた初出荷の日。チョムノーさんは初出荷の日にどうしてもの用事で外出しており、JVCが代理収穫したので画像がないのですが、ボッパーさんはしっかり密着できたので、その様子をお伝えします。

初収穫から、出荷までの様子を動画にまとめているので、まずはこちらをご覧ください。本当に嬉しそうで、こちらが笑顔になってしまいました。


初出荷に笑顔満点のボッパーさん初出荷に笑顔満点のボッパーさん

ちなみに動画にも出てくるとおり、ボッパーさんは2016年にJVCが支援したため池やJVCの研修を活用して、家庭菜園をどんどん豊かにされました。(3月に掘ったため池も、こんな風になるといいなあ・・・)

元々レモングラスしか生えてなかったとは、あまり信じられません。動画https://www.youtube.com/watch?v=sqJDDGPmGgYから抜粋元々レモングラスしか生えてなかったとは、あまり信じられません。動画https://www.youtube.com/watch?v=sqJDDGPmGgYから抜粋
初出荷を終えたこの笑顔とコメント!動画https://www.youtube.com/watch?v=sqJDDGPmGgYから抜粋初出荷を終えたこの笑顔とコメント!動画https://www.youtube.com/watch?v=sqJDDGPmGgYから抜粋

初出荷のその後

10月現在、コリアンダーは、毎週定期注文が入るようになり、店の看板メニューのタコスに使われています。

シェムリアップのotacos https://www.otacos-kh.com/ で食べられます!シェムリアップのotacos https://www.otacos-kh.com/ で食べられます!

出荷するだけでなく、どういう場所でどう使われているのかを知るために、皆で試食にも訪れました。ボッパーさんもチョムノーさんも、「メキシコ」の「タコス」を知るところから。慣れない料理に、始めはちょっと警戒していたようでしたが(私もカンボジア料理で同じなので、よく分かる笑)、最終的には「美味しい!」と大満足の2人。

自分たちのコリアンダーが使われているお店で・・・自分たちのコリアンダーが使われているお店で・・・

また試食の狙いは、「買いたい」と言ってくれている人の声を直に聞いてもらうこと。私やスタッフを通じて伝えるよりも、より心に届くかな?と考え、レストランの責任者の方に直に、なぜあなた達から買いたいと思っているか、を伝えてもらいました。

レストランの責任者に、顔の見える人から、国産の、自然たい肥のものを買いたいんです。と直に伝えてもらいましたレストランの責任者に、顔の見える人から、国産の、自然たい肥のものを買いたいんです。と直に伝えてもらいました
ボッパーさんボッパーさん
チョムノーさんチョムノーさん

ボッパーさんもチョムノーさんも、「コリアンダーを育てるのは初めてのことで、難しいこともあったけれど、楽しい」「本当に売れるのか不安だったけれど、いい結果になってよかった」と、前向きなコメントを残してくれています。ボッパーさん宅には、「コリアンダーを育てている」と聞きつけた人が、「売ってほしい」と通ってくるようにもなったそう。何でもそのお宅の方は、コリアンダーが大好きだそうで・・・。そんな予期せぬ嬉しい出来事があるのもまた楽しみのひとつかもしれません。

現在、otacos https://www.otacos-kh.com/ さんからは、他の野菜の発注もいただいており、JVC試験農場でのテスト栽培をおこなっているところです。年度内には、事業地の農家さんで希望のある方に、生産をバトンタッチできたらと思っています。

パートナーとの協働で広がる可能性

ドライハーブのパートナーのRoselle Stones Khmer http://roselle-stones-khmer.com/japan/ さんもそうですが、「自然たい肥・国産・なるべく生活が大変な方から買いたい」というような心強いパートナーの存在が、様々な可能性を広げてくれるように感じます。そして「あなたから買いたい」という声を直に農家さんに届けることで、広がる世界があると思っています。Roselle Stones Khmerの代表・西口さんは、JVCの事業地に視察に来た際、「ここは私たちにとっては宝の山のよう。こんなに素敵な農家さんが、こんな風に育てているハーブがあるなんて。ぜひ一緒に取り組みたい」と言いました。「宝の山」ということを農家さんに伝えたとき、皆さんはにかんだような、とても嬉しそうな表情をされていたことを、よく覚えています。

農村での暮らしは厳しい面も本当に多いですが、そんな中でもこんな風に前向きにトライする農家さんと、「あなたから買いたい」というパートナーの存在を見ると、何だか力が湧いてくるような気がします。「買ってもらう」という一方的な関係ではなく、「いい原料がないと良いものはできない。だからともに良いものをつくっていくパートナーでありたい」という人たちとの出会いが、この農村に新たな風を吹かせてくれるのではないでしょうか。

また出荷する野菜が増えてきたら、進捗報告ブログを更新します。引き続き、カンボジア事業の応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

最近は梱包をバナナの葉っぱにかえました最近は梱包をバナナの葉っぱにかえました

【こぼれ話】梱包、「都会にはプラスチックの方がかっこいいのではないか」と始めは言われてしまいましたが、「最近はこれが最先端なんだよ」と、関連記事を説明したところ、「面白い!」といって採用してくれました笑。村ではバナナの葉で蒸したお米のおやつなどが普通にあるのですが、"よそ行き"梱包スタイルにはそぐわないのではないか?と思ったそうです。ところが、都会や日本の暮らしから見ると、バナナの葉、なんて魅力的な梱包!と思いませんか?少し視点を変えてみると、村の当たり前の暮らしって、とても魅力的ですよね。そんなことも、事業地の皆さんにどんどん伝えていきたいな、と思っています。

↑初出荷の日。

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