駐在員の一日(事業地編)に続いて、月に1~2度ある首都・プノンペン出張編をお届けしたいと思います。
車で4~5時間、まったく違う風景
プノンペンへはJVCの車かバス(片道11ドル)で移動します。(国内線の飛行機も頻繁に飛んでいるので、ビジネスマンは空路移動が多いと思います)。事業地から早いときで4時間、渋滞があると5時間くらいで到着します。経済発展まっただ中の首都・プノンペン。普段とはまったく違う景色が広がります。
ひったくりに注意!
プノンペンでの業務にあたり一番気をつけなければならないのは「ひったくり」です。これはもう、どんなに長くプノンペンに住んでいる外国人でも、ローカルの人でも口を揃えて言うことで、残念ながら周りでも複数人が被害にあっています。スマホは転売目的で一番狙われるものなので基本的に街中では出せず、カバンもリュックが推奨されています(斜めがけは紐を切り付けられたり、そのままバイクで引きづられる被害が出ているため)。気をつけていて損はないでしょう。
各種行政手続きなど
プノンペン出張では月次申告が必要な税務や、銀行周りの業務などを数日かけておこないます。後は車を車検に出したり、各種行政手続きがメインです。基本的には日本の銀行や税務署などをイメージしてもらえばいいと思うのですが、文化は色々と違います。銀行は日本の5倍くらい時間がかかるでしょうか。もっとかもしれません。何故なのかは分からない・・・(笑)。処理速度が読めないというか、こんなに時間がかかるのか!と思うことはしょっちゅうです。時間と気持ちに余裕を持ってのぞみます。
リフレッシュと学びのプノンペン
なかなか気の張ることの多いプノンペン出張ですが、普段地方に住む私の貴重なリフレッシュの時間でもあります。
①月に一度の勉強会と、同年代駐在員との時間
プノンペンには、日本に本部を置くNGOに所属する駐在員を中心としたネットワークがあり、月に一度、情報交換を兼ねた勉強会が実施されます。ある時は地雷撤去の最前線を聞いたり、ある時は政治状況を学んだり、ある時は忘年会だったり・・・。多くの人がプノンペンベースで駐在しているので、私にとっては同年代の駐在員と集まって話せる癒しの場でもあります。ここぞとばかりに日本語で話します(笑)
②プノンペン在住のカンボジア人の友人との時間
プノンペンで出会うカンボジアの人は、私が普段事業地で出会う人とはまた違ったカンボジア人だなあ、と思います。土地を持っていたりビジネスに成功したりしていて、驚くほど豪華なタワーマンションに住んでいたりします。当たり前ですがひとえに「カンボジア人」と言っても、それぞれは大きく違います。切り取り方によって見え方が大きく変わる国だな、と感じます。プノンペンに暮らす彼らと、カンボジアという国について普段と違った目線で話し考えるのも大切な時間です。
③納豆
写真が全然ないのですが、プノンペンでは世界各国の料理が楽しめます。普段事業地ではクメール料理だけなので、たまに食べるほかの国の料理が新鮮で嬉しい。中華やイタリアン、ロシアン、お気に入りのイラクレストランもあります。もちろん、日本食も。大好物の納豆も売っているので(3パックで3ドル)、割高ですが月に一度納豆だけはいくつ食べてもいい、というちょっとしたご褒美的なルールにしています(笑)
以上、プノンペン出張編でした。必要に応じて毎月数日滞在し、車で事業地に戻ります。
