
パレスチナ事業担当:田村祐子
援助凍結、封鎖による経済危機。
パレスチナでは、ハマス政権発足に伴い、イスラエルが代理徴収する関税の自治政府への送金を凍結し、米国とEUも自治政府への直接支援停止を決定するなどしています。このため3月以降、パレスチナ自治政府職員の給料は支払われておらず、すでに壊滅状況にあったパレスチナ住民の経済状況はさらに悪化しています。
またガザ地区では、今年の1月からイスラエルによる物流検問所の封鎖が続いています。物資の不足により物価は高騰し、小麦、砂糖、米等、輸入に頼っている食料の価格が著しく上昇しています。
栄養失調児と母親へ野菜や果物を。
JVCではガザ地区の幼稚園において栄養改善支援を行なっていますが、支援している幼稚園では、特に2月以降に月謝が払えない子どもが増えています。また、現在、朝食を取ってから幼稚園に来る子どもは全体の約1割しかおらず、幼稚園に食料援助を頼みに来る親もいる状況です。このような状況に関して、JVC現地調整員のコメントとともに5/1の朝日新聞に掲載されました。
この事態を受け、JVCではガザ地区において、現地で子ども達の栄養改善に取り組むNGOと協力し、以下の通り緊急的な栄養支援を行うことになりました。ぜひご支援のほど、ご協力お願い申し上げます。
募金の振込先:
郵便振込口座:00190-9-27495 加入者名:JVC東京事務所 ※通信欄に、『パレスチナ・ガザ緊急支援』と明記してください。
ガザ地区栄養失調児への栄養支援・概要
子どもたちの栄養改善に取り組む現地NGO「人間の大地」のセンターでは、特に4月以降来所者が増えています。ほとんど全員、朝食を取れずに来所しているので、栄養失調児だけでなく、同伴している母親や兄弟にも食事を出す必要が出ています。対象者の増加により、センターでは十分な食材の予算が不足しています。JVCは、センターで提供する栄養食を支援すると同時に、母親たちが安い食材で栄養価の高い食事を作れるよう指導できる職員や、母子が来所できるよう交通費の補助も合わせて支援します。
| 内容 |
栄養失調児と母親に対する栄養食の提供および栄養指導 |
| 期間 |
3ヶ月(2006年5〜7月) |
| 対象地域 |
パレスチナ・ガザ地区 |
| 対象者 |
子どもの栄養を専門とするNGO「人間の大地」のセンターに来る栄養失調児と母親1日約50人、1ヶ月延べで約1,250人 |
| 支援の内訳 |
- 食材:50人分(野菜、果物、肉、植物油、乾燥ナツメヤシなど。食材は、物流封鎖に影響されるものは基本的には用いず、ガザ内で調達できる季節の安価な野菜と果物を中心とする)
- 保健・栄養指導員の人件費
- 母子が栄養センターに通うための交通費
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| 支援総額 |
4000ドル(約46万円相当)
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追記:現地レポート
現地からのレポートその1 現地からのレポートその2 「栄養センターの一日」 (5/11更新)
現地からのレポートその3 「栄養センターの一日」(その2) (5/18更新)
追記:中間報告及び支援拡大について(6月5日)
5月25日の時点で募金額が90万円を越えました。ご協力ありがとうございます。6月1日より緊急支援の規模を拡大します。くわしくはこちらをご覧ください。
追記2:支援期間延長について (8月4日)
緊急支援の期間を、2006年11月30日まで延長しました。詳細は後日お知らせいたします。
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