
パレスチナ事業担当: 藤屋リカ
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活動概要
ヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムでは、分離壁の建設や封鎖により仕事を失う人が増え、特に難民キャンプでは多くの家庭が今までにもまして経済的に厳しい生活を強いられています。JVCは2003年に難民キャンプ内にある「ハンダラ文化センター」を拠点に女性グループの活動を開始し、彼女たちの伝統技術を生かした刺繍製品づくりを支援してきました。キャンプでは働き盛りの男性が刑務所に拘束されているケースも多く、女性たちが家で子どもの面倒を見ながらも収入を得られる活動は、彼女たちの生活にとって貴重な糧となっています。同時に、刺繍製品を通して、日本など外部に伝統文化を伝えることもでき、彼女たちが世界とつながることができる手段にもなっています。
◆2009年度報告
27人の女性がグループに参加し、彼女たちの家族約150人の生活を支えました。JVCはバッグやポーチなどの製品買取りと日本での販売、グループの運営強化を支援しました。
◆2010年度計画
製品の買い取りと日本での販売は継続して行いながら、女性グループが自分たちだけで刺繍製品を製作・販売していけるように、会計、総務などのマネジメントの強化サポートを重点的に行う予定です。
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