シュアファット難民キャンプでは、薬物中毒の人がいる家庭や、家庭内暴力のある家庭も珍しくないと聞きます。家にいても楽しくないという子供もいるのかもしれないと思うこともあります。人口が増え続けるキャンプの中で広がる薬物や窃盗、その他の犯罪の問題、それに対する人々の不安は、シュアファット・キャンプがエルサレム市に位置するからこそ抱える問題なのだと感じざるをえません。何かあっても、パレスチナ警察は入ってくることはできませんし、かといってイスラエル警察は「何か問題があっても守ってくれない」と言います。こういった話はキャンプ内の色々なところで耳にするのですが、子どもたちがプログラムが終わって家に帰る時間になっても「帰らない!」とおどけながら駆け回っている様子を見ると、やはり子どもたちへの影響が気になってしまいます。そして、こういった場が子どもたちにとっていかに大切な場であるかがわかります。

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JVCは今年、長崎童話館「子どもの平和と生存のための童話館基金」様、故・清原美彌子様のご支援もと、シュアファット難民キャンプの2つのセンターでのサマー・プログラムを支援しました。7月上旬から始まったサマー・プログラムは、8月上旬までに2箇所とも無事終了。多くの子どもたちが、一ヶ月以上毎日のようにサマー・プログラムへと足を運びました(HP記事299へ)。

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医療救援協会(MRS)は、学校や幼稚園が夏休みの期間中は、主に学校やコミュニティーセンターで行われるサマー・キャンプ、コミュニティーセンターでの保健教育、応急処置講習を行います。今日は、救急法の講習でアイザリヤのコミュニティーセンターを訪れました。

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追悼:マフムード・ダルウィーシュ

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2008年8月14日 更新
追悼記念式典で配布されたダルウィーシュのポスター追悼記念式典で配布されたダルウィーシュのポスター

最も偉大なパレスチナ人詩人が亡くなった。マフムード・ダルウィーシュ享年67歳。小説よりも、ドラマや映画よりも、詩が愛されるパレスチナで、彼は英雄だった。彼の詩は彼自身の土地の喪失、拠り所のない不安、正義と抵抗について語ってきた。そして、彼の作品はパレスチナ民族の離散の悲劇の象徴とされてきた。彼の語りは憎しみではなく人類愛に溢れていた。パレスチナのみならず、アラブ諸国はもちろん、世界各地で彼は愛されていた。

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ガザ:タハディーヤから6週間−続く封鎖と募る不満

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2008年8月 8日 更新

6月19日木曜日午前6時、ガザを実質支配するハマス(イスラム抵抗運動)とイスラエル政府がタハディーヤ(平静)に入った。タハディーヤとは、双方の武力攻撃の(一時)停止を指す。イスラエル政府とハマスがタハディーヤに合意した背景には、イスラエル側のガザ隣接地域への防衛の術がないこと、ハマスが拉致したイスラエル兵士の返還交渉が必要なこと、ハマス側はイスラエルの封鎖による人道危機的状況の緩和の必要に迫られたことなどがあったとされる。しかし、ハマスのタハディーヤに西岸地区も含める要求は見送られた。イスラエル政府はラマッラー暫定政府のみを公式政府と認めるという表向きの姿勢を示しているが、ハマスと合意を交わしたことで、ハマスをガザの実質管理者として認知したことになり、和平交渉相手のラマッラー暫定政府の立場を弱めることになっている。それは、ラマッラー暫定政府とハマスとの間の統一政府へ向けての努力に水を差し、双方の権力争いに再度火をつけた形になっている。

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ガザ栄養センター:グッドよ

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2008年8月 1日 更新

7月31日、ガザのアルデルインサン栄養センターは栄養失調児と母親達でごった返していました。今日は30人以上の子供達が来院しています。その内、新規の患者は5人です。このセンターには4月から6月の間になんと400人の新規の子供達が訪れました。そして、そのほとんどが中度の栄養失調と診断され通院しています。重度の栄養失調児のほとんどは疾病しているため、病気の治療が優先するので、栄養失調児として扱われることは少ないのです。封鎖のため食料・水・電気・燃料の不足が続くガザでは、新規の栄養失調児が増える一方です。

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女性グループでは現在、刺繍製品の他に、ベツレヘムの特産品であるオリーブ細工を使用した腕輪念珠も製作しています(詳しくはHP記事No.248No.288へ)。この3人のメンバーは、パレスチナの伝統技術である刺繍と違って新しい技術を一から習得したのですが、今ではお念珠ひとつを10分から15分で仕上げるほどに腕は上がっています。

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「食べ物も、日用品も、子どもの学校に必要な物だって、みんな高くなっちゃって」「セルビス(乗り合いタクシー)も値上げしたのよ。街中まで往復で1シェケル(約30円)上がったんじゃあ、買い物も大変だわ」。女性たちは口を揃えて、ここ最近の物価高を訴えました。「食糧の高騰は世界中みたい、ニュースでも言っているじゃない」「特に燃料がね」なんて、なかなか難しそうなことを言う女性もいます。

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シュアファット難民キャンプで、サマー・プログラムが始まりました。

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東京での打ち合わせの様子東京での打ち合わせの様子

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