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女性グループ特別企画

2008年7月 1日 更新
東京での打ち合わせの様子東京での打ち合わせの様子

リコーテクノシステムズ株式会社さんのご協力により、ベイト・ジブリン難民キャンプ、ハンダラ文化センターの女性グループで新しい企画が始まっています。CSR活動(Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任)の1つとして、パレスチナ刺繍の入った特別バッグを社内で販売することでパレスチナの女性たちの支援をしようと、今年の春から企画が始まりました。東京での入念な打ち合わせを経て、現地での試作、その後何度かの改良を重ねています。生地、色、デザイン、形のほかにも、「ここにポケットがほしい」「特にこの部分の縫製をしっかりしてほしい」など貴重なご意見をいただき、女性たちもそれに応えようと頑張っています。

さて、その製品とは「ランチバッグ」。名前を聞いた私はお弁当バッグと勘違いしていたのですが、実は、例えばお昼に外に出かける時などに、お財布やその他小物を入れ、肩から提げて持ち歩けるサイズのバッグのことでした。このバッグのサンプルを、現在10種類以上作っています。デザインは、いつも製作している刺繍製品の柄をアレンジしたものから、女性たちの着ている伝統ドレスの刺繍柄を使って開発したものまであり、女性たちも新しいデザインへの挑戦に張り切りました。出来上がったサンプルを見て、「私これほしい!」という声も女性たちからたくさん上がり、しばらく興奮状態(!)が収まらなかったほどです。「私の腕じゃあ肩にかけられないわ、まずはダイエット!」なんて声もありました。また、私と同じような勘違いをしたのか、「このバッグには私の家族10人分のランチは入らないわ!」と本気なのか冗談なのかわからない意見もありました。

出来上がったバッグはこんなデザインです。出来上がったバッグはこんなデザインです。

このバッグは、「思いやりや優しさで、人々がつながっている社会を目指して(KIZUNA)」、「私たちにできることで行動したい(DO)」と、“KIDONA(きずな)”と名づけられました。家族や親戚、そして地域のつながりが強く温かいパレスチナを連想させる素敵な名前です。

この企画に関わっている社員の方々は、もっとパレスチナのこと、女性グループの活動を知りたいと、春に行われた現地スタッフの報告会にも来て下さいました。また、社内での刺繍製品の販売の様子、このバッグの製作のための打ち合わせや社員の方々に説明をしている様子も、励ましの声とともに現地に送ってくださいました。写真を見た女性たちはもちろん大喜びです。また、女性たちにとっては改良を重ねることで、より品質のいいものにしなければという意識も高まってきているように思います。日本とパレスチナがつながっていると感じられることは、パレスチナの外に出る機会がほとんどない女性たちにとってはとても元気付けられることなのです。

社内の販売会で、「KIDONA」の紹介をして下さいました社内の販売会で、「KIDONA」の紹介をして下さいました

今年のパレスチナは水不足で、この難民キャンプでは水道水が2ヶ月近くほとんど出ない状態が続いています。女性たちは集まるたびに、水の話を心配そうにしています。気温が30度を超える日々が続いていますが、シャワーを浴びることも家を掃除することもできません。それでも女性たちは、大切な家族を養うために、刺繍の制作活動を頑張っています。日本から協力してくださる方々の思いも、彼女たちの頑張りを支えています。


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