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パレスチナでの非暴力の抵抗運動を描いたドキュメンタリー映画『壊された5つのカメラ パレスチナ・ビリンの叫び』が東京青山のシアター・イメージフォーラムにて公開中です。素晴らしい映画です。是非ご覧ください。
昨日(9月10日)、ヨルダン川西岸地区全土で物価高騰とガソリン代高騰に抗議するゼネストとデモが行われました。今回の抗議の対象は、西岸全土を占領しているイスラエル政府ではなくパレスチナ自治政府でした。補助金を出して物価高騰を抑えるなどの対策を十分にしていないというのが抗議の理由でした。
イギリスのガーディアン紙によると、西岸地区では最近、ガソリン価格が1リットル当たり2ドル上昇し、それにともなって輸送費や移動費が上がったために物価も上がったと報じられています(Harriet Sherwood, "Anger over price increases stokes West Bank protests", 2012年9月11日)。
デモは、エルサレムとラマッラーを結ぶ幹線道路上に設置されたカランディア検問所やラマッラーの自治政府首相官邸前をはじめ、北はジェニンから南はヘブロンまで難民キャンプの出入口や町の中心部で行われました。バス会社職員やタクシー運転手もストを断行し、公共交通機関も全てストップしました。
また、パレスチナ自治政府の治安部隊が西岸全土に展開してデモ隊との衝突が起きた一方、カランディア検問所やラマッラー周辺ではイスラエル軍とデモ隊の衝突もあったようです。
はじめまして、今年8月からパレスチナ事業現地代表になった今野泰三(いまのたいぞう)と申し上げます。
これからは、新たに現地調整員としてエルサレム事務所に赴任した金子由佳(かねこゆか)とともに、この『パレスチナ最新情報』を通じて、パレスチナの「今」、そしてパレスチナ事業の活動をお伝えしていきます。私と金子の自己紹介は、ホームページの「スタッフ紹介」ページにもありますので、そちらもご覧ください。
これからも引き続きJVCパレスチナ事業をご支援いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
昨日、ユネスコが加盟国会議において、賛成107、反対14、棄権52の賛成多数(日本は棄権)で、パレスチナを正式な加盟国として迎え入れました。国連機関の中で初めて、国家としてパレスチナを承認したことになります。これにより、パレスチナにある数々の史跡を「世界遺産」として登録することも可能になります。
5月上旬、ガザ市にあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済機構)の学校で、東日本大震災の被災地の子どもたちに向けたイベントが行われました。「日本の子どもたちのために、何かしたいと生徒たちが言っている。ガザで何かできることはないか」とUNRWAの学校に勤める知人から相談を受けたのは4月、私が日本での一時帰国を終えてこちらに戻ってきた時でした。「ガザの子どもたちは、状況が違えども同じ年代の子どもたちが悲しみと困難に耐えていることに、連帯感を示したいと思っている。いつも日本の人たちに助けられているから、精神的なサポートを送ってあげたい」と、温かい言葉をいただきました。震災が起こって以来、パレスチナでも様々な人たちから心配と励ましの声をいただきましたが、子どもたちが自主的に何かしたいと言ってくれることがとても嬉しく、何度もお礼を伝えました。
4月下旬、千葉県成田市にある三里塚の農民の方々とお会いし、パレスチナの状況についてお話させていただく機会がありました。関係者の方々がパレスチナを訪れたのは2月のこと。分離壁や検問所、分断された農地などを見て、「三里塚ととっても似ている。ぜひパレスチナを紹介してほしい」との紹介で、帰国時に三里塚を訪れました。
去年8月にお伝えした、シェイク・ジャラにある自分の住む家から強制的に立ち退きをさせられたパレスチナ人家族は今どうなっているか。今日また会いに行きました。
一方、タイシールさんは「激しい雨で土壌が流され、地中に埋まった地雷が出てこないか」と心配していたそうです。翌日、霧がたちこめるマジダル・シャムスを案内してくれました。「この建物の裏手に、地雷原のマークが見えるでしょう」。指差したマークは住宅からほんの数メートルしか離れていない高さ30メートルほどの切り立った崖にありました。その上には、イスラエル軍の監視塔があります。町の真ん中に、地雷原?「自分達がまいた地雷なのに、処理もしようとせず放っておきながら、『立ち入り禁止』地域として村の人達が使用できない状態にしている。ゴラン高原では1967年以来これまでに、66人が地雷の被害に遭い、そのうち16人が亡くなっている」そうです。