アフガニスタン最新情報
JVCアフガニスタンはナンガルハル県シェワ郡のゴレーク地域(人口約21,000人)で2つの診療所を運営しています。診療所では日々100人を超える患者が訪れ、スタッフは大忙し。JVCは特に母子保健の強化に力をいれています。
さて、交通事情が限られているこの地域では、なかなか診療所まで簡単に来られない人も多く住んでいます。JVCは「サルカンド」と呼ばれる遠方の村の人々に、毎月のワクチン接種キャンペーンを行っています。
JVCの診療所所在地から、車で行くこと約一時間。地図上の距離はそんなに長くなくても、道の整備がされておらず車は速く進むことはできません。ここで車がストップ、二人のワクチン接種員が車から降りました。
これから足で進む山道が眼前に広がります。
3月初め、アフガン事業担当の私たちはまた、現地スタッフとの会合のために、パキスタンのイスラマバードにやってきました。治安が安定しないアフガニスタンに入国できなくなった昨年から、会議はもっぱらイスラマバードです。
ここでの滞在中、小野山統括はいつもインスタントヌードルにこだわります。前回の出張時、お昼時に食べたインスタントヌードルが大失敗したこともあり、今回はリベンジに燃えています。(前回のエピソードはこちら)
まず、宿の近くにある商店にやってきて、インスタントヌードルを購入。一つでは少し足りないので、二袋。おそらく一つずつを調理することはできず、ミックスされることを想定して、合わせても大丈夫そうな組み合わせを慎重に選びます。経験から学んでいる統括。また、辛い物を好むパキスタンでは、刺激の強いフレーバーにも注意です。風邪で喉を傷めている統括。
サラーム! 今回ジャララバード事務所からご紹介するのは、彼、サイード・サファラガ。現在29歳(推定、兄弟姉妹が多いこともあり母親の記憶が少し曖昧だそうです)、3人の子どものお父さんです。
2008年からJVCに入った彼は、今は物資調達を担当しています。
「教育事業担当」や「医者」といった役割とはまた違い、物資調達のお仕事は表に出ることも少なく、地味かもしれませんがプロジェクトに必要なすべての物品を調達する、重要な役割を担っています。特に、JVCはゴレーク地域で二つの診療所を運営しているためたくさんの医薬品を扱っており、これらを調達し、しっかり管理するのも彼が責任を負っています。
ここで、いったいどれくらいの医薬品を調達しているのか、のぞいてみましょう!
イスラマバード滞在最終日。会議も一通り終え、優しい陽射しが心地よい午後、日本人スタッフ3名とアフガン人スタッフのサビルラは、充実感とともに滞在していた宿からごく近い場所にあるモスクに行ってみました。
モスクの中を歩いていると、同じく散歩を楽しんでいたパキスタン人の一家が前からやってきました。お父さん、お母さんと数人の兄弟姉妹に、小さな男の子もいます。ふと、その家族と目が合いました。軽く愛想笑いをしてすれ違おうとしたその時!急に声をかけらたのです。といっても現地の言葉を知らないためはっきりは分からないのですが、写真を撮るしぐさをしたので、私に家族の写真撮影をお願いしているのだと理解し、OK!と答えました。
私が手を出して、カメラを受け取ろうとしたら・・・
渡されたのはカメラではなく、子どもでした!!(笑)まさかお母さんが、通りすがりの外国人である私にいきなりわが子を託してくるとは全くの予想外!
当然のこと、ところ変われば人々のファッションセンスも変わります。パキスタンのイスラマバードではどのようなファッションが好まれるのでしょうか。市場のほうに足を運んでみると、パキスタンは繊維産業が発達しているようで、街のお店にも布製品が多く並んでいます。お店にあるドレスをチェックしてみましょう!
どう考えても、普段着としてこれらを着こなすのは、日本人の私たちには至難の業のように思えます。ハローウィンや忘年会用にしか着られなさそうですね...。この時、お店に居合わせた現地の女性のお客さん(40歳くらい?)が店の人に何か言っているのが聞こえてきました。「(何やらウルドゥー語)・・・ショッキングピンク!ショッキングピンク!」もっときついピンク色はないの?と聞いています。"ショッキングピンク"は英語でそのまま言われているようです。私もちょうどピンク色のショールを探していたのですが、さすがにショッキングピンクは好みではないので、「ノーショッキンピンク!ノーショッキンピンク!」とお店の人に探してもらいました。中国製のものよりパキスタン製のショールのほうが高く、3倍くらいの値段差がありました。
悲しいかな、例によってアフガニスタン事業担当の私たちは、治安状況が厳しいままのアフガニスタンへの入国がかなわず、また隣国パキスタンのイスラマバードでアフガンスタッフと落ち合って会合を持つことになりました。今回の会合では、村人自身による持続的なプログラムづくりのための大事な議論をするということで、代表理事の谷山も同行しました。
さて、私たちはイスラマバードの宿に泊まりそこで会議を行っており、だいたいお昼ご飯と晩ご飯は外に出て近くのマーケットで食べたり、何かをお店で調達したりしています。11月とはいえ日中はまだまだ暖かくうららかな陽気に包まれており、マリーゴールドの花がたくさん咲いていて、本当に気持ちがいい季節です。
朝の会議の時間が長引いたこの日、手っ取り早くお昼を済ませるために宿の真ん前にある商店で買ってきたものを食べることになりました。私は、ビスケットとヨーグルトと果物を、代表理事の谷山と事業統括の小野山は、二人そろってインスタントヌードルをチョイス。宿に戻って、熱湯を用意してくれるように頼みました。
ここからがひと騒動・・・まず、宿のスタッフさんにお湯と一緒にどんぶりのようなボールを持ってきてもらうようにお願いしたところ、キッチンに行ったままなかなか戻ってきません。やっと持ってきてくれたのがこれ!!なんとも大げさな器!金の縁取りが施された豪華な食器です。しかもふた付き。
先日、私たちの教育事業を支援してくださっているWE21ジャパンの皆様を対象に、報告会を行いました。その際に、進捗状況の報告と併せて、後半にインターネットをつないで、日本にいる私たちとアフガニスタンのジャララバード事務所にいるスタッフと直接会話するという初めての試みに挑戦しました!WE21ジャパンのウェブサイトでも、この日の報告会の広報をしてくださいました。(⇒こちら: http://www.we21japan.org/we21/2013/11/post-42.html )
一年に一度のこの報告会の機会に、担当の小野山と私が、最近のアフガニスタンの状況やJVC活動の進捗状況について話をさせていただきました。来年2014年は、アフガニスタンで大統領選挙が予定され、また米軍を中心として組まれている国際治安支援部隊(ISAF)の撤退が予定されている重要な年となります。治安が未だ安定しない中、普通の生活を渇望する人々は多くの不安を抱えています。報告する私たちは、一市民としてアフガニスタンに関心を寄せてくださる支援者の皆さんの存在には本当に励まされており、このことを現地で頑張っているスタッフにも伝えたいといつも思っています。普段からメールや写真などのやり取りで、日本で支えてくださっている方々のことを伝えているのですが、今回は、現地と日本の皆さんとをより直接的なつながりを築くことを目的に、現地スタッフにもこの報告会に参加してもらうことになりました!
9月の後半、アフガン事業担当スタッフの小野山と私は出張でインドのデリーに行ってきました。活動地のアフガニスタンへの入国は、治安が未だ安定していないということで今回もまた断念し、現地スタッフと落ち合うために第三国のインドで会議を行う運びとなったのでした。これまでJVCではアフガニスタンに入れない場合、お隣のパキスタンで会議をしてきたのですが、今回は諸事情からインドでの開催を決め、参加した4名の現地スタッフたちにとっても、私にとっても初のインド訪問となりました。その中の一人、若手スタッフのイサヌラ(22歳)は、生まれて初めて飛行機に乗ったそうです!一方で私は生まれて初めて、インド国内の移動で「リキシャー」(三輪タクシー)に乗りました。
アフガニスタン現地事務所で治安と総務を担当するスタッフ、サビルッラー・メムラワルが、9.11の日に合わせ、文章を寄せてくれました。「9.11後」アフガニスタンをめぐる光と影...現地の人々が抱く得体のしれない不安なようなものが感じられます。
これまでのことは現実でなく、ドラマかゲームのようなものだったのかもしれない...。
9.11は、世界中で記憶に残る言葉である。私たちは、9.11を小もしくは半「第三次世界大戦」と呼ぶことができるだろう。なぜなら、9.11以降、世界のおよそ半分の国が、軍隊、政治家、諜報機関などを通じてアフガニスタンに関与したからである。アフガニスタンを支援するためという国もあれば、政治的な利害からという国もあった。
アフガニスタンは今、2014年の外国軍完全撤退に向けた移行期にあります。こうした中、この移行期と和平プロセスにおけるアフガニスタンの伝統的なリーダーの役割について話し合う全国的な会合が7月6日―7日、カブールにて開催されました。JVC現地スタッフのサビルラさんは主催者から選ばれて、この会合に参加することになりました。
この会合を主催したRSSAOという団体(アフガニスタンの組織のための復興と社会サービス"Reconstruction & Social Services for Afghanistan Organization")は、2005年に設立されたアフガニスタンの市民社会組織(CSO)で、政策提言、選挙や民主化、平和構築や紛争解決、腐敗対策やグッドガバナンス、人権・社会保障や司法へのアクセスのために活動しています。