\n"; ?> JVC - 初の試み!スカイプで報告会 - アフガニスタン最新情報
2013年11月 6日

初の試み!スカイプで報告会

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2013年11月26日 更新

先日、私たちの教育事業を支援してくださっているWE21ジャパンの皆様を対象に、報告会を行いました。その際に、進捗状況の報告と併せて、後半にインターネットをつないで、日本にいる私たちとアフガニスタンのジャララバード事務所にいるスタッフと直接会話するという初めての試みに挑戦しました!WE21ジャパンのウェブサイトでも、この日の報告会の広報をしてくださいました。(⇒こちら: http://www.we21japan.org/we21/2013/11/post-42.html )

一年に一度のこの報告会の機会に、担当の小野山と私が、最近のアフガニスタンの状況やJVC活動の進捗状況について話をさせていただきました。来年2014年は、アフガニスタンで大統領選挙が予定され、また米軍を中心として組まれている国際治安支援部隊(ISAF)の撤退が予定されている重要な年となります。治安が未だ安定しない中、普通の生活を渇望する人々は多くの不安を抱えています。報告する私たちは、一市民としてアフガニスタンに関心を寄せてくださる支援者の皆さんの存在には本当に励まされており、このことを現地で頑張っているスタッフにも伝えたいといつも思っています。普段からメールや写真などのやり取りで、日本で支えてくださっている方々のことを伝えているのですが、今回は、現地と日本の皆さんとをより直接的なつながりを築くことを目的に、現地スタッフにもこの報告会に参加してもらうことになりました!

今回スカイプ(インターネット電話)を使って生中継で繋いだのは教育担当のアジマール。27歳の若手スタッフです。WE21ジャパンの皆様には、アフガニスタンの都市部ではなく村の学校で行っている教育支援活動にご協力いただいています。自己紹介、彼から活動紹介と、来年度に向けた抱負など話してもらった後に、直接皆さんから質問をいただきました。

初めてのご対面?!アジマールに注目が集まっています初めてのご対面?!アジマールに注目が集まっています

参加者「教育担当として活動している中で、一番うれしかったことは何ですか?」
アジマール「一番うれしかったことは、初めて女子学校で応急処置のワークショップを実施した時に、男子生徒たちに負けないくらい積極的に生徒たちが参加してくれたことです。」

女子学校での応急処置ワークショップ女子学校での応急処置ワークショップ

私たちの活動地では診療所から遠く離れた場所に住んでいる人もたくさんおり、自分自身で応急処置を施せるようになることは非常に大切です。保健教育の一環として、JVCは地域の学校でこの応急処置ワークショップを年に3回実施しています。

参加者「逆に、一番大変だったことは?」
アジマール「数年前、ジャララバード事務所から村にある学校に向かう途中の道路で、米軍と反政府勢力グループとが抗争している現場に居合わせてしまったことです。すぐに避難して数時間身を潜めていました。」

普通の市民の生活が危険と隣り合わせということを改めて感じる回答です。

アフガニスタンの識字率や就学率は、2001年にタリバン政権が崩壊して以来大幅な改善が見られていますが、いまだに都市部と農村部や男女間でも、大きな格差が残っています。アジマールは参加者の皆さんに、来年度は女子学校にもより注力し、教員研修も実施したい、という抱負を語ってくれました。スクリーンを通してではありますが、顔を見ながら生の声で会話が実現でき、とても実のある報告会ができました。現場にはなかなか入れないアフガニスタン事業の担当の私たちは、これからも積極的に現場と支援者の架け橋となり、顔の見える関係を構築していかねば、と改めて感じました。

教員研修の様子、後ろで先生たちが授業を観察しています。教員研修の様子、後ろで先生たちが授業を観察しています。
最後にアフガニスタンにいるアジマールを囲んで皆で記念撮影最後にアフガニスタンにいるアジマールを囲んで皆で記念撮影