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現地ブログ from アフガニスタン

アフガニスタン最新情報

治安の関係から日本人がなかなか現地に入れないなか、アフガニスタン事業担当スタッフが、現地パートナーYVOスタッフとのスカイプや日々のやりとり、第三国での会議などをもとに、活動の様子をお伝えします。

村人による村人のための識字アクション、2期目終了!

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2020年6月30日 更新

2020年3月をもって、JVCが支援している識字教室の2期目が終了しました!新型コロナウイルスの感染が拡大する直前に、半ば逃げ切るかのようにすべてのクラスが終了し、今年も新たに約250人の村の女性、男性が読み書きを学ぶことができました。修了書を手にした参加者の皆さんの誇らしそうな笑顔はこの一年間の集大成です。二年目の今年は、開始当初に、多くの村から識字教室開催の希望の声があったことからもわかるように、一年目の成果が見え始めていることもあり、地域全体の受け入れや教育への理解も進んでいることが感じられました。

JVCが現地のパートナー団体YVOとともに実施しているこの識字教室は、政府が提示している従来のカリキュラムに加え、保健・衛生、平和教育、レシピづくりなど、より暮らしに役立つ要素を取り入れていることが特徴で、純粋な読み書きの練習のためだけでなく、この教室以外には学ぶ機会をほとんど持たない村人たちが(特に女性は一人で出かけることすらハードルが高いのです)、生活に必要な情報を得て共有し合う、という意味でも大切な学びの場となっています。夏の酷暑と冬の寒さの厳しさは特に厳しく、出席率が低下したこともありましたが、なんとか工夫をこらし、乗り越えてきました。決して快適な学習環境とは言えない中で、最後まで通い続けた生徒の皆さんと、ほぼボランティアとも言える手当で毎日教えてくれた先生たちの姿にスタッフも励まされていました。

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同国での感染者数は増え続けています。5月17日時点の感染者数はこちらからも確認できます。

感染拡大を防ぐことが急務ですが、特に都市部から離れた農村部などでは情報が届かず、人々の間では不安が増しており、根拠のない噂や誤った認識による混乱、精神的なストレスがある一方で、ほとんど危機感を持っていない人もまだまだいるという状況があります。
そんなアフガニスタンの、特に農村部にて、JVCは現地パートナーYVOとともに予防・啓発アクションを開始しました。第一報はこちらから。その続報はこちらから。

初動から2ヶ月ほどたった現在、この対策キャンペーンはJVCが現地パートナーとともにピース・アクションを行っている5つの郡にも広がっています。これらの村にはスタッフが自ら出向いていくのではなく、それぞれの村の青年リーダーたちが担ってくれました。ここにも、私達が活動地の村人とこれまで築いてきた関係性が生きています。たくさんの写真がスタッフに届いたので、各村でどのように予防の呼びかけがなされたのかがよく伝わってきました。これを通して村の暮らし(服装、道、建物、お店、乗り物など!)を垣間見ることができ、大変興味深いです。

村のボランティアさんの呼びかけで、啓発セッションを実施。後ろに広がるのは美しい小麦畑村のボランティアさんの呼びかけで、啓発セッションを実施。後ろに広がるのは美しい小麦畑

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【新型コロナウィルス関連】
アフガニスタンでのCOVID-19対策キャンペーン 続報!

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2020年4月 9日 更新

前回の記事でお知らせしたように、アフガニスタンの現地パートナーYVOは、COVID-19拡大防止に乗り出しました。

アフガニスタンでは、感染者が最も多いのはイランに接しているヘラート県、そして首都のカブールが続きます。私達の活動地ナンガルハルで確認できている症例はまだ少数ですが、確認できない患者や、保健衛生や医療施設の不足、それらへのアクセスの困難を鑑みると、予断を許さぬ状況です。

今回のキャンペーンに協力してくれるのは村のボランティアさんたちですが、なんと、JVCとYVOが実施している識字教室の先生と生徒さんたちです。3月に入り、ちょうど一年間の授業が終わって修了式が予定されていたところに、この度の新型コロナウイルスの影響が国内でも広がり始めたので、急遽、覚えたての文字を駆使して自分たちの地域での啓発キャンペーンを実施してくれることになりました、素晴らしい!!YVOスタッフたちはただちに計画や予算の変更を行い、街のお店が次々と閉まっていく中で、キャンペーンに必要な物資の調達に走りました。

ジャララバード事務所の対策会議ジャララバード事務所の対策会議

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4月1日のWHOの発表では、アフガニスタン全国でCOVID-19の196名の陽性者、5名の死者が報告されています。
これ以上の感染拡大を防ぐことが急務です。特に都市部から離れた農村部などでは情報が届かず、不安でたまらない、自分が感染しているかどうか分からない、という精神的な負担も増大しています。

特にアフガニスタンは長年にわたる紛争により公衆衛生の体制なども整っておらず、また、感染者が2万人超、死者も1500人を超えるCOVID-19の感染拡大が報告されているイランと国境を接していることもあり、パンデミックの危険にさらされています。

このような状況のなか、"自分たちの知見と経験を活かし、少しでも何か動きたい!"という現地からの強い意志で、先週から現地パートナー「Your Voice Organization(YVO)」とCOVID-19感染防止への支援を計画しはじめ、現在準備を進めています。

完成したポスターや配布キットとともに。事務所内でも、手洗いや消毒など、かなり徹底しています

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「羊の肉が好き」から始まったボランティア活動

JVC アフガニスタンボランティアチーム 福西 浩樹
2020年3月18日 更新

こんにちは、昨年末からアフガニスタン・ボランティアチームに参加させて頂いている福西です。今回は自分とボランティアチームとの関わり、そしてチームの活動について紹介させて頂きます。

そもそものボランティアチームとの出会いは、自分が「羊の肉が好き」という理由から、中央アジア・中東・南アジアの食に興味があり、そこからこの地域全体に興味を持ったということがあります。しかしその丁度ど真ん中に位置するアフガニスタンについては、長らく紛争状態らしいという以外にあまり情報が無いという状況でした。

そんな中、昨年11月に現地の料理を食べながらJVCアフガニスタン事業のお話を聞くことができるイベントがあり、これまで知ることのできなかった詳細状況に触れたことで「この地域をもっと知りたい」と思うようになりました。丁度翌週には現地スタッフ来日などイベントが続いていたことから続けて参加するうちに「ボランティアチームというものがありますよ」と教えて頂き、足を踏み入れることになった訳です。

11月のイベントにて11月のイベントにて

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娘の夢、母の夢
~識字教室第一期修了生の声~

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2020年3月10日 更新

JVCはアフガニスタンで、現地パートナー団体YVOとともに、教育活動に取り組んでいます。15歳以上の男女が、9ヶ月かけて事業地での多数言語パシュトゥ語の読み・書きと算数を学び、アフガニスタンの基準で公立小学校3年生に相当するレベルを目指します。教室の場所、教師の選定や調整などを村人にも担ってもらい、村全体で参加する協力体制を築いてきました。外部からの派遣ではなく、村ごとに当地出身の教員を選んでいることが特徴です。

識字アクション!についての詳細はこちらから

自然光で学ぶ生徒の皆さん自然光で学ぶ生徒の皆さん

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YVO代表サビルラ氏来日報告
~信じる対話の力、広げたい平和への思い~

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2020年2月 5日 更新

2019年11月、JVCアフガニスタンの現地パートナー団体、YVOの代表を務めるサビルラさんが、アジア宗教者平和会議(ACRP)さまのご支援により、来日して各地で講演会を行い、多くの皆さんとの交流が実現しました。サビルラさん初め現地のスタッフは今、緊迫した状況の中で、ピース・アクションと識字教室に取り組んでいます。

来日したサビルラさんを出迎える来日したサビルラさんを出迎える

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豊かなアフガニスタン①宝石 ラピス・ラズリ

アフガニスタン事業ボランティア 白川 麻子
2020年1月28日 更新

アフガニスタンは紛争や貧困など厳しいイメージが先行しがちかもしれませんが、実はあまり知られていないとても豊かな側面を持つ国でもあります。アフガニスタンには豊富な鉱脈があると言われており、特に世界最古と言われる宝石、ラピス・ラズリは、アフガニスタンで採掘される石で、この国の美しさを象徴するものの一つでしょう。今回のブログではこのラピス・ラズリに迫ってみたいと思います。

ラピス(Lapis)はラテン語で"石"を、ラズリ(Lazuli)はペルシャ語で"群青の空の色"を意味します。思わず吸い込まれてしまいそうな鮮やかな青で、とても神秘的です。産地は、アフガニスタン北東部に位置するバダフシャーン州にあるサリ・サング鉱山です。ラピス・ラズリはアフガニスタン以外の国でも採れますが、現在でも、この鉱山の産出量が最も多いと言われています

古代エジプトやメソポタミア文明の発掘品の中に発見されたことから、紀元前3000年頃には、発見されていたと考えられています。以降、シルクロードを通じて東西へと運ばれ、古代から現代に至るまで様々な用途で用いられています。特に、金と青のコントラストが印象的なツタンカーメン王の黄金のマスクは有名です。ネックレスやブレスレットなど装飾として使われることもあります。また、スピリチュアルなパワーを持つという民間信仰があり、宗教的な儀式を行うための道具としても用いられています。また、17世紀のオランダの画家・フェルメールが使用して有名になったフェルメール・ブルーとも呼ばれる青色もまた、ラピス・ラズリです。

日本とのつながりも深く、あの『瑠璃色』と呼ばれる色はラピス・ラズリの色のことを指します。ラピス・ラズリはシルクロードを渡って日本に伝来し、瑠璃という名で親しまれてきました。聖徳太子も身につけていたようです。瑠璃は仏教の七法の一つとされ、8、9世紀には、真言宗の空海が守護石としていたと言われています。ラピス・ラズリは現代では『パワーストーン』として販売しているところも多いようですね。アフガニスタンから産まれたラピス・ラズリ。時代や場所を超えて多くの人々を魅了し続けています。

出典(写真も):Wikipedia

アフガン事務所、初めてのサプライズ・パーティ

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2020年1月20日 更新

ある日、いつものように現地パートナーYVOのサビルラさんとスカイプで事務連絡をしていると、急に彼が「ちょっと今から忙しくなるからまた後で!あ、いや、ちょうどいいや、画面越しに見てて、Join us、マキさん!」とテンションが上がり、慌てて何やら動き出しました。

立ち上がり、画面の向こう側の事務所でせわしなく行ったり来たりしながら話し続けるサビルラさんによると、今朝FacebookでYVOの女性スタッフ、ファティマさんのお誕生日を知ったそう。彼らが住んでいる地域では、誕生日をお祝いするという習慣はあまりなく、自分の誕生日を知らないという人もまだまだ多いそうです。サビルラさんは日本のNGOと関わるようになって、日本人スタッフの誕生日をお祝いをしてきた経験があるので、今日はファティマさんのためにサプライズ・パーティを開こう!とふと思い立ったようです。すでにかわいいピンクのケーキが用意されています。まだ本人には全くの秘密、ファティマさんはフィールドに出ていて、車で事務所に戻ってきているところでした。

テーブルにお花を並べたり、ケーキを置いたり、お茶の準備をしたり。アフガン事務所で史上初!のサプライズ・パーティということで、とても興奮して、そわそわしたスタッフたちの様子が伝わってきます。

みんなで準備中。あれ、もうキャンドル点火、早くない・・・?みんなで準備中。あれ、もうキャンドル点火、早くない・・・?

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アフガニスタンからのメッセージ動画
~教育状況~

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2019年11月12日 更新

JVCのアフガニスタンでの現地パートナー団体『YVO』のスタッフ(撮影当時はJVCアフガニスタンの現地スタッフ)が、特に子どもたちの教育に関する状況を話しています。日本の皆様に伝えたいメッセージとは。特に、最後のセリフが響きます。



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