サラーム! 今回ジャララバード事務所からご紹介するのは、彼、サイード・サファラガ。現在29歳(推定、兄弟姉妹が多いこともあり母親の記憶が少し曖昧だそうです)、3人の子どものお父さんです。
2008年からJVCに入った彼は、今は物資調達を担当しています。
「教育事業担当」や「医者」といった役割とはまた違い、物資調達のお仕事は表に出ることも少なく、地味かもしれませんがプロジェクトに必要なすべての物品を調達する、重要な役割を担っています。特に、JVCはゴレーク地域で二つの診療所を運営しているためたくさんの医薬品を扱っており、これらを調達し、しっかり管理するのも彼が責任を負っています。
ここで、いったいどれくらいの医薬品を調達しているのか、のぞいてみましょう!
JVCでは2か月分の医薬品を一度に購入しています。これは事務所に届いた医薬品を、他のスタッフたちと協力してしっかり数を確認している様子です。段ボールが何箱も何箱も! これらはトラックで届くのですが、荷台から降ろして事務所に運び込むだけでも大変な重労働です。もちろん一人ではできないので、こういう時にジャララバード事務所でのチームワークが問われます! ガードさんや他のスタッフも手伝って、みんなで薬を事務所に運びます。
こちらの写真は、地域医療活動を担当している医師のワハーブ。サファラガが調達してきた、今度の母親教室で使用するキットの中身を分別しています。ジャララバード事務所の一番広いホールのスペースをいっぱいに使って、作業しています。
女性スタッフも分別に参加しています。ここでは母親教室の最後に配る、石鹸、歯ブラシなどのケアセットなどが見られます。2013年度、JVCの母親教室に180人の村の女性が参加し、安全なお産や衛生、家庭でできる病気予防などについて学びました。写真の二人は、この母親教室で講師を務めるファティマとワシマ。近頃は徐々に、ボランティアで地域保健員を務めている村の女性たちの一部も、彼女たちに代わって講師を務められるようになってきました!
物資調達担当という仕事柄、サファラガは常に市場と事務所を行き来しています。複数の業者を回って見積もりをとり、一番よい質と価格を確認して、物資購入にいたります。そんなサファラガからメッセージが寄せられました。
『物資調達の仕事は、簡単じゃないね。JVCではすごく大量の医薬品を購入するから、大変。時には130品目も調達しないといけないんだ。全部の薬が一つの薬局で手に入るわけではないから、いくつも回らないといけないし。でも、苦労の末に必要なものが全部そろったときが、一番うれしい時だよ』
『日本の皆さん、いつも自分たちの活動を支えてくれてありがとう。家族の健康を守り平和な暮らしを実現するための地域に根差したJVCの活動を支えてくれる皆さんの存在は、世界において、平和と人道のシンボルだと思ってる』