【東京事務所の日々】
新インターン6人を迎えました

広報担当 広瀬 哲子
2011年5月17日 更新

大きな企業のように、4月1日に「人事異動」や「新入社員」といった動きがあるわけでないJVC。4月に入っても「新年度」という切り替えを意識せずに過ごしてしまいがちです。

そんな事務所に新年度らしい新しい風を感じさせてくれるのが、インターンの皆さんです。JVCではパレスチナ、アフリカ、アフガニスタン、広報、HPなど担当を決めたインターンを毎年採用し、週2日スタッフと仕事をすることで国際協力の活動を学んでもらっています。

これまでのインターン卒業生はNGOのほか、金融や広報の企業、大学院・・・と様々な場で力を発揮しているよう。震災後に「何かできることがあったら言ってください!」と連絡をくれた卒業生も少なくありません。

2011年度のインターンは6名。インターンといっても学生だけではありません。高校生のお子さんを持つ方、フリージャーナリストとして活動してきた方など経歴はさまざま。「東京の現場から国際協力をもっと知りたい」という思いの面々が集まっています。

5月はインターンさんに向けてスタッフが各事業を説明するオリエンテーションが続きます。来年3月までたくさん吸収して、JVCで得たこと・考えたことをこれからの人生に活かしてくれますように。

(広報担当 ひろせ)

【東京事務所の日々】
いま改めて、リビアを考える。

調査研究・政策提言担当 高橋 清貴
2011年5月 2日 更新

今、日本は東日本大震災と津波、そして原発事故の問題を抱え、複雑かつ大変な人道危機状況に直面しています。私たちJVCも、国際協力を専門とするNGOですが、同じ人道危機状況に対してできるだけのことをしようと様々な活動を始めています。しかし、その一方で海外においても、特に中東地域のリビアで、いわゆる「民主化」といわれるプロセスの中で人道危機状況が深刻化する事態が起こっています。私たちも国際協力NGOとして、こうした問題を無視することはできません。以下は、リビア情勢に対して、イラクやアフガニスタン、パレスチナ地域で活動するJVCスタッフと調査研究担当が、これまでの経験を踏まえて議論したことの一部を「提言」の形でまとめたものです。

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【東京事務所の日々】
10万人が参加!アースデイ東京2011

広報担当 広瀬 哲子
2011年4月30日 更新

地球のことを考えて行動する日「アースデイ東京2011」が4月23日(土)・24日(日)に代々木公園で開催されました。

主催者発表によると、あいにくの雨だった土曜にも25,000人、晴天に恵まれた日曜は75,000人が来場したとのこと。合計10万人!これだけの人が、自分が使うエネルギーのこと、日々の食べ物や物の選び方を少しずつ変えることで、将来に向かって大きな変化を生み出せるかもしれません。

晴天が広がった日曜はまさにアースデイ日和。まぶしい新緑のもと、エリアによっては動けないほどたくさんの来場者が。

JVCブースではパレスチナの難民キャンプの女性たちの刺繍雑貨や、タイの草木染めポーチ、南アフリカのビーズ雑貨、ラオスの刺繍雑貨などを販売。ボランティア参加に関心を持たれる方も多くいらっしゃいました。

海外の雑貨だけでなく、こちらはJVCタイボランティアチーム手作りの石鹸。オリーブオイルをベースに、自然分解される材料だけで作っているこだわりの石鹸です。

今回のイベントで一番人気だったのが、南アフリカのHIV陽性者グループで作っているビーズのストラップ。たくさんのデザインから悩むのもまた楽しいのです。

赤ちゃんやお子さんが多いのもこのイベントの特長です。少しでもいい地球を未来に残すために、たくさんのアイデアにあふれたイベントでした。4月から5月にかけて、世界各地・日本各地でアースデイ関連のイベントが開かれているので、皆さんのお近くでも探してみてくださいね。

(広報担当 ひろせ)

【東京事務所の日々】
福島の農家を応援!

コリア事業・会員担当 寺西 澄子
2011年4月12日 更新

毎年恒例となっている、築地本願寺の「はなまつり」。

お釈迦様の誕生日を祝うおまつりですが、境内でいろいろな催しがおこなわれます。そのなかで、私たちのような国際協力NGOもブース出展させていただいています。

今年は「震災復興チャリティイベント」として、4月10日に開かれました。さまざまなイベントが自粛なのか、実際に運営が難しいのか、次々と中止になるなか、予定通りに開かれたことだけでもほっとしました。お天気にも恵まれ、かなり開花が遅れた桜の花もきれいでした。

JVCは、例年パネル展示や各活動地の雑貨などを販売していましたが、今年は福島から届いた玄米や梅干しなどを「福島の農家を応援!」として販売することにしました。

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ブースを訪れてくださったみなさんは、「私も実は福島の出身で・・・」「少しでも元気になってもらいたい」などと話しながら手にとってくださいました。お昼過ぎにはちょっとした列もできて、玄米は完売。

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「私もほしいから、売れないで〜」と願っていたJVCスタッフも多数いましたが、少しでも多くの方と福島を応援する気持ちを共有したく売り切ってしまいました。ご提供くださった福島・三春町のみなさんに早くご報告できればと思います。

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【東京事務所の日々】
被災地に向けて出発しました

広報担当 広瀬 哲子
2011年3月20日 更新

JVCは東北関東大震災で被災された方々へ医療物資・生活物資の提供を行うため、国内外で緊急支援の経験のあるスタッフ2名を被災地へ派遣しました。また今後の活動に向け、被災地のNPOや住民グループの主体的な活動を支えることに視点をおいて調査を行います。

すでに被災地で活動しているシェアさんに協力をいただき、今朝無事に出発しました。

支援活動の詳細はこちらをご覧ください

物資の多くは、リコーテクノシステムズ株式会社さんなど日頃お世話になっている企業から提供していただきました。

支援物資支援物資
飲料水飲料水
毛布毛布

今日朝10時の出発に向け、段ボールの数々をトラックへ積み込み積み込み...。

積み込み2積み込み2
積み込み3積み込み3

支援で動く上でネックになるのがガソリンの確保。専用の携行缶に入れて動きます。

ガソリンガソリン

いよいよ出発!JVC事務局長の清水と緊急支援担当の下田、そしてシェア事務局長はじめ合計6名が2台に分乗して現場へ向かいます。スムーズに到着し、少しでも被災者の方々の力になれますように。

出発メンバー出発メンバー
出発出発

事務局長の清水が最初のドライバーです。いってらっしゃい!

支援活動の詳細はこちらをご覧ください

(広報担当 ひろせ)

【東京事務所の日々】
今回の震災にあたって

JVC代表理事 谷山 博史
2011年3月12日 更新

昨日からの大規模な地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたします。JVCでは情報を収集しながら今後の動きを検討中です。

JVCの活動各国の人々から、今回の地震・津波に対したくさんの応援のメッセージが届いています。

■北イラクのNGOメンバーから
「日本の地震のニュースを知ってとても悲しいです。私の家族、そしてイラクのすべての仲間たちは日本の皆さんの無事を願っています。大切な家族を失った方たちに哀悼の意を表するとともに、少しでも早い回復を信じています」

■イラク・バグダードの医師から
「日本の地震のニュースに心配しています。おそろしい津波の映像が流れています。何もできないけれど、あなたたちのことを思っています」

パレスチナ・ガザ地区では、ベドウィン村の家庭訪問中に訪問先の子どもたちが、「日本では地震で大変か、津波が発生して4メートルにも達しているが大丈夫か」と、心配してくれました。他にも、南アフリカのスタッフと協力者からも、心配の声と日本の人たちの無事を願う声が届いています。

日本の状況を注視しながら、引き続き海外現場の活動を続けていきます。

(代表理事 谷山博史)

JVC30周年シンポジウム「わたしはここで生きている。―貧困、紛争、エイズを超えて―」が盛況のうち無事に開催されました。こちらのページに報告を掲載いたしましたのでご覧ください。

シンポジウムシンポジウム
3人のゲスト3人のゲスト

パレスチナから来日したマナール、南アフリカから来日したセリーナとドゥドゥとも、日本でたくさんの方に現地の状況や思いを伝えられたことを喜んでいました。

マナールとセリーナは初めての日本。
特にマナールが驚いていたのは?
「犬が服を着て歩いてる!」
「ものすごく短くてフリフリのスカートをはいた女の子が電車に乗ってる!」
「道にゴミが落ちてない!どうして?!」
「川がたくさんある!」 →この感想はちょっと意外でした。
こちらは隅田川でのお気に入りの一枚。

マナールマナール

セリーナは日本の食事が気に入ったよう。特にお魚のほっけ。お箸もチャレンジしましたが、結局手でほぐして手で食べる南ア流がしっくり来るよう。最後の成田空港で選んだのも「ほっけ定食」でした。

セリーナセリーナ

これからも海外からゲストを招いたイベントを開催していきますので、ぜひご参加ください。

(広報担当 ひろせ)

【東京事務所の日々】
南アフリカとパレスチナから来日

広報担当 広瀬 哲子
2011年1月25日 更新

1月29日に開催するJVC30周年記念シンポジウムに出演するため、南アフリカとパレスチナから活動の仲間が来日しています。

先に着いたのは南アのセリーナさんと通訳のドゥドゥのコンビ。ウエルカムパーティーでは素敵な歌声を披露してくれました。ゴスペルが生活に根付いている南ア、「HIVのテストをしよう」なんて曲もあるのです。

ドゥドゥとセリーナドゥドゥとセリーナ

地域のHIV陽性者グループの活動で、自らも陽性者としてリーダーシップをとるセリーナさん、35歳(上写真右)。長男の妊娠をきっかけにHIVに感染している事実を知ったそうです。当時は日々の食料に困る生活を送っていましたが、JVCの研修に参加して野菜づくりを覚えてからは、お金をあまりかけずに栄養ある食事がとれるようになったと話します。今は薬を飲まなくても健康を維持しているそう。

夜に行った中華料理店では初めてのお箸を上手に使って、誰よりもたくさん食べてくれました。ほっ!

お箸練習お箸練習

南アフリカの料理と言えば「パップ」。白トウモロコシの粉を水で練ってモチモチにした主食です。これにトマトシチューなどを組み合わせた食事が一般的。日曜にはこの料理教室を開催しました。ちょうどいいモチモチ具合のパップをつくるセリーナ&ドゥドゥの手さばきは見事!もちろん、手でいただくのが南ア流です。

料理教室料理教室
パップパップ

彼女が話すのは現地語のぺディ語です。話をする時は、JVCスタッフのドゥドゥによるぺディ語→英語の通訳を介してコミュニケーションします。

メディアの取材も経験。「南アにHIV陽性者が多いのはどうして?」「差別されるとは具体的に?」自らの体験を思い出しながら話すセリーナさん。この取材記事はこちらに掲載されました。

取材取材

そして月曜午後にはパレスチナからマナールさんが到着!彼女も初めての日本。「日本人ってみんなマスクをしていてびっくり!」JVC事務所も風邪ウイルスが蔓延しているのでご注意を。マナールさんが大好きなチョコのケーキを囲んでウエルカムパーティー。今日から早速広島、京都、宇都宮、、、と全国を駆け回っています。

ウエルカムパーティーウエルカムパーティー
マナールマナール

29日のシンポジウム「私はここで生きている」では一体どんな話が飛び出すのでしょうか?250名の定員まで残りわずかです。お早目のお申込みをお待ちしています。

(広報担当 ひろせ)

【東京事務所の日々】
インターンが大学の授業でお話ししました

2010年度広報インターン 太田 華江
2011年1月22日 更新

1月12日、共立女子大学の講義で、JVCインターンが日々の活動やその活動から学んだことについてお話させていただく機会がありました。

共立女子大での授業共立女子大での授業

この講義は、東京事務所でパレスチナ事業を担当している藤屋が共立女子大学で3年前から担当している「国際協力とNPO」という授業で、国際協力に興味を持つ約80名の学生さんが受講しています。今回の授業テーマは、「インターンとして国際協力の活動に関わる!」。東京を拠点に、同じ大学生がインターンの活動を通してどのように国際協力に関わっているかについて、インターンが各自の経験を踏まえながらお話しました。

広報インターン広報インターン

まず、広報インターンの太田が、広報インターンの活動について発表しました。インターンを始めたのは、国際協力について情報収集をしていた際、JVCに出会ったことがきっかけでした。日々の広報の仕事は、イベントや講演会のように分かりやすいもの以外にも、イベントのチラシや広報ツール作り、募金集め、データ入力他、多岐に渡ります。東京の事務所でこのような仕事の補佐をすることによって、日々国際協力に繋がっているということを伝えようとしました。

インターンの活動を通してインターンの活動を通して

次に、パレスチナ事業インターンの石井が、JVCのパレスチナ事業とインターンの仕事についてお話しました。インターンを始めたきっかけは、進路に悩んでいた時ゼミの友人からNGOにもインターン制度があることを聞かされ、今しかできないと応募。パレスチナ事業インターンの仕事は、主に藤屋の補佐、及びパレスチナの刺繍製品を日本で売るための管理や報告会の準備です。特に刺繍製品の販売は、JVCがパレスチナで活動するための資金作りの一環であることから、非常に重要な仕事の一つです。このような日々のインターンの仕事を通して、「NGOに関わるのは特別なことではなく、これからも色んな形で関わる事ができる、問題関心を持ち続けることが大切」ということを学んだといいます。

その後Q&Aの時間に。学生さんから「就職活動とインターンの両立は可能か?」という質問をいただきました。大学4年生の石井は、今年度就職活動。藤屋とスケジュール調整をしながら、インターン活動を続けてきたと話しました。同じく4年生で、今年度大学院受験があった太田は、長期お休みをいただきながら活動してきたことを話しました。学生にとっては、日々の生活との兼ね合いが気になるものです。私たちの経験が参考になっていたら嬉しいです。

今回、同世代の学生さんの前でお話させていただく機会があり、私たちインターンにとっても、自分の考えをまとめ直すとても良い機会になりました。

以下、今回の授業に関するフィードバックをいただきました。
―「インターンという制度がNGOにあることを初めて知った。」
―「国際NGOは現場に関わることだけしていると思っていたので、日本で多くの人が現場の活動を支えるための仕事をしていることを知り、驚いた。」
―「今後、自分もインターンやボランティア活動を通してNGOに関わってみたい!」
などなど、、、とても嬉しいコメントを沢山いただきました。ありがとうございました。

(広報インターン 太田)

○2011年度東京事務所インターン募集中○
現在JVCでは、次年度インターンを募集しています!興味のある方は、2月にあるインターン説明会に是非ご参加ください。

1月29日(土)はいよいよJVC設立30周年イベントです。
「私はここで生きている。―紛争、貧困、エイズを超えて―」

このイベントに向け南アフリカとパレスチナから2人の女性が来日します。
南アのエイズによる困難、パレスチナの占領下の厳しい生活といった問題に、自ら地道に立ち向かっている女性たちです。来日する彼女たちの語りは、エイズや紛争といった世界が直面する問題の渦中からの提言であると同時に、日本を含め困難な時代を切り開くヒントとなることでしょう。当日はJVC事務局長の進行のもと、彼女たちと鎌田實さんが語ります。お申込み受け付け中です!

出演者出演者

このお申込みに合わせ、あたたかいメッセージがたくさん届いているのでご紹介します。

「誠実に人々と向き合い続ける、その姿勢はいつも活動する人々にとっての羅針盤です」

「JVCには空論団体ではなく、常に実践団体として存在していただきたいです。JVCは行動力です!」

「これからも日本社会を変えていくリーディングNGOであってください」

「時代を創るパイオニアのNGOとしてのご活躍を期待しています」

「初期のころの延々と続いたミーティングを懐かしく思い出します。今でも続いているのでしょうね」

「JVCに出会わなかったら今の私はなかったと思います」

「さらに前へ!期待しています」

「JVCを通して、人々がつながり、受け継がれますように・・・」

「ともに支え合っていこうとする人々の想いを具現化していくJVCの進展を願います」

その他にもたくさんいただきました。ありがとうございます!当日皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

イベントの詳細とお申込み方法はこちらです。

(広報担当 ひろせ)