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現地ブログ from 東京事務所

東京事務所スタッフ日記

JVC東京事務所スタッフが、国内のイベントの様子や事務所での出来事の様子をお伝えします。


さいたま展会場.jpeg

こんにちは。안녕(アンニョン)。你好(ニーハオ)。
2021年度KOREAこどもキャンペーン(※)インターンの堀内です。
ずいぶんと遅くなりましたが、昨年12 月25日に行ってきました「南北コリアと日本のともだち展」について紹介したいと思います。

 南北コリアと日本のともだち展

「ともだち展」は、東北アジア地域の平和から、21世紀を平和な世紀にしたいと願い、2001年に始められた絵画交流イベントです。2001年にスタートしてから、大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、中華人民共和国そして日本の子供たちが、同じテーマを元に自分たちの思いを描いた絵とメッセージを通して「ともだち」に「出会える」交流の場となってきました。新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、オンライン開催になった回などもありましたが、直接会えなくなってしまったからこそ、今を、そしてこれからを大切に負けずに活動を続けています。

さいたま展

さいたま展は、2003年の「ともだち展(東京展)」に参加した子どもたちの母たちによって始められました。2003年にスタートしてから毎年1回開催され、第19回目となる昨年12月24日から27日までの四日間に渡って開かれたさいたま展は、およそ20年という短くも長い時を感じさせる回となりました。今回は、昨年6月に開催された東京展に参加してくれた子どもたちの作品「私がつくる未来」を中心に、一昨年共同制作したみんなの願いを描いたルンタ(チベット圏でよくみられる5色の旗に描かれる旅の安全や平和などの願いが込められた「風の馬」という意味を持つ馬、または馬が印刷された紙自体のこと)で構成された「空にとどけるみんなのねがい」も展示されました。

「空にとどけるみんなのねがい」

新型コロナウイルス感染症が世界中で流行したこともあって、みんなで集まったり、飛行機に乗って会いに行ったりすることがとても難しくなりました。そんななか、早く友だちに会いたい!みんなでおいしいものを食べたい!たいへんな友だちのことを勇気づけたい!そんな「ねがい」を、「風の馬」を意味するルンタ(旗)に描いてつなげ、願いがかなうように空に向かって届けようとする共同制作が「空にとどけるみんなのねがい」です。

  空に届けるみんなのねがい.JPG 会場に広がる旗.JPG

表には「ねがい」、裏には名前のほか、年齢の代わりに干支が描かれた旗。干支は東アジア共通の文化だ。でも、日本の"いのしし"は、朝鮮半島に渡れば"ぶた"になってしまう・・・

「私がつくる未来」

新型コロナウイルス感染症が広がった今、子どもたちはどんな未来を思い描くのでしょうか。海外訪問が難しいなか、各国からインターンをとおして、楽しい作品や心温まるメッセージが集まりました。

コロナ禍社会も3年目に入りましたが、まだまだ流行が心配され、国をまたぐこと以前に国内の行動ですら制限されている今、ともだち展を通して、直接会えない子どもたちがつながり、心を通わせ、子どもたちが描いた「未来」の交流ができたのではないかと感じます。
今回のさいたま展は、6月に開催された東京展に続き、私にとって2回目のともだち展訪問となりました。東京展で並べられた子どもたちの作品が中心に展示されているにもかかわらず、東京展とはまた違った会場の雰囲気が感じられ、子どもたちの絵が目に写りました。

私の印象に残った絵を載せたいと思います。

(1)ピョンヤンのスヨンちゃん


印象に残った絵_スヨンちゃん.jpg

「花咲くわたしのまち。わたしが住んでいる家があるまちです。一枚の絵のような自分のまちをじまんにおもっています。必ず来てみてください。ほんとうにステキなんですよ。ぜひ会いましょう。」


(2)ソウルのジェインちゃん


印象に残った絵_ジェインちゃん.jpg

「他の国のともだちに今は会えないけどコロナが早くなくなって、また会いたいです。中国、ピョンヤン、アメリカ、日本のともだちがみんな集まって一緒に手をつないでいる絵を描きました。ともだちのみんながんばって!」

(3)ソウルのジュンジュちゃん


印象に残った絵_ジンジュちゃん3.jpg 「北のともだちと汽車で旅行をしたいです。」






花咲く自分の街を「ほんとうにステキなんですよ。ぜひ会いましょう。」と誘うピョンヤンのスヨンちゃん。他の国のともだちと会えなくなったけれど、また会いたいという願いを絵に込めたソウルのジェインちゃん。北のともだちと汽車に乗って旅行をしたいという、同じくソウルのジンジュちゃん。

コロナウイルスによって、直接手を繋ぐことが難しくなった今、ともだち展に参加してくれた子どもたちの絵には、会えなくなったともだちを純粋に想う気持ちや子どもたちが楽しむ姿がたくさん込められていました。
大人になるにつれ、たくさんの経験を通し、複雑な思いを抱え、偏見や差別、世の中の不条理を知り、一歩踏み出す足が重くなってしまうこともあります。純粋に楽しみを見つけ、ともだちを想う子どもたちの絵を通して、「ただ楽しい」と思える時間が減ってしまっていたこと、何か理由をつけて行動していなかったこと、無意識に枠に閉じ込められていたに気付かされ、何者にも囚われずただ楽しい時間をともだちと過ごしていた幼い頃を思い出しました。
ともだちと過ごす「楽しい」と思える瞬間に、国籍は関係なく、同じ気持ちを持っていればそれでいいのだと感じさせられました。

ともだち展は、埼玉や東京、大阪でも開催されるイベントです。会場ごとに雰囲気も異なり、たくさんのともだちの絵に触れることができます。ぜひ、一度会場に足を運んでみてください!

「KOREAこどもキャンペーン」とは・・・

KOREAこどもキャンペーンは、1995年に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で起きた自然災害の緊急支援のために結成されたネットワークです。2001年より子どもの絵画交流「南北コリアと日本のともだち展(ともだち展)」を他団体とともに開始しました。さらに2012年からは日本の大学生と平壌外国語大学日本語学科の大学生による「日朝大学生交流」も実施しています。
現在、アーユス仏教国際協力ネットワークと日本国際ボランティアセンターの2団体で構成され、2022年度より日本国際ボランティアセンター(コリア事業)が事務局を担っています。

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JVCインターン生の阿見美乃です!今日は、2022年1月27日に堀潤さんが運営されるYouTubeチャンネル8bitNewsにて配信された、月刊JVC #3「配信レポート/堀潤さん「8bitNews」についてお伝えしていきたいと思います。いつも乃木坂スタジオにいるJVC代表理事今井は、南スーダンでの今後の活動に向け情報収集のため、現地に渡航し、スーダン・ハルツーム市内からの配信となりました。2007年から長年に渡り南スーダンに直接関わってきたJVC今井が視聴者の方から寄せられる質問にも答えながら、現地の置かれる状況・問題について語りました。視聴者の方も、いつもの乃木坂スタジオではなく、実際にスーダン現地にいるJVC代表理事今井に興味津々なご様子でした!

自衛隊のPKOの問題で、南スーダンは日本国内でもかなり報道されていました。そのことで、南スーダンという国を覚えている方もいらっしゃると思います。その問題以後、日本国内では南スーダンの報道はほとんどされなくなりましたが、一方で内戦が以前と比べ落ち着いている現在、南スーダンでは帰る場所を失った人びとが再び増えています。

月刊JVC #3の配信はこちらから>>https://www.youtube.com/watch?v=ER4A5a_2vYY

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トキココンサートでの物品販売の様子(写真中央:筆者)トキココンサートでの物品販売の様子(写真中央:筆者)

本記事は会報誌「Trial & Error」349号(2022年2月発行)に掲載したものです。

はじめまして! JVC インターンの岸井薫奈子です。
12月10日(金)に横浜の関内ホールで行われた、加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート」に初めて参加させていただき、カレンダーとパレスチナ製品の販売をお手伝いしました。

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本記事は会報誌「Trial & Error」349号(2022年2月発行)「[報告]国内での活動」に掲載したものです。

 10月4日から11月19日の1カ月半、JVC はクラウドファンディングに挑戦していました。集まった金額はなんと、1,089万円。過去のクラウドファンディングとは少し違った形で行った今回のチャレンジについて、ご報告します。

 「クラウドファンディング」とは「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた新しい言葉です。主にインターネットを介して不特定多数の方々から少しずつ資金を集める手法のことを意味し、ネット上には専門のウェブサービスがいくつもあります。

 JVCでもここ数年、ラオス・イラク・カンボジア・パレスチナ...と、活動ごとに何度か実施してきました。それぞれの挑戦で多くの方々に応援していただき、目標額を達成しています。毎回、事業担当者が試行錯誤しながら企画を立て、スタートと同時に必死になってゴールを目指しました。大変ではありますが、実施のたびに、たくさんの方々が応援してくださることを実感しています。

 「この成功体験をベースに、JVC全体を対象にして実施できないか」...。 そんな思いから、2021年頭からJVC内部で議論を重ね、企画したのが2021年11月開始の「組織支援クラウドファンディング」です。

 活動単体ではなく、JVC全体を応援していただく形で寄付を募ることで、活動や国に縛られず、資金が集まりづらい部分や今いちばんインプットが求められる分野など、いただいたご支援を必要に応じて活動に使うことができます。それが結果として、支援者の皆さまから寄せられている「各国での活動で、人々の暮らしを確実に変えてほしい」という期待に最大限に応えることに繋がっていきます。

メッセージ作りに苦心

 やるぞ!と年間計画に書き込んでいた一方で、「なにを伝えたら皆さまにご共感いただけるだろう...?」と、運営チームは直前まで大変悩みました。JVCの活動地は、特定地域ではなく世界のあちこちで実施されています。内容も「子ども支援」「医療支援」と一言で括れるわけではなく、地域の方々とじっくり話し合って創っていくプロジェクトは多岐にわたるのです。

 そこで、まずはスタッフが集まる場で中心になる「コアメッセージ」案を出し合いました。そして、そのメッセージを象徴するようなエピソードを、スタッフに出してもらいました。

 その結果、コアメッセージは「みずからの未来を決める力を、すべての人に」に決定。支援してくださる方への返礼品なども、スタッフでアイディアを持ち寄りました。

とうとうスタート!中盤で苦戦?!

 コアメッセージをもとにプロジェクトの案内文を作成し、スタッフ各自から「知っていただきたい!」と思う方お一人お一人にご案内メールをお送りして、とうとう迎えた開始日。私たちの予想をはるかに超えた反響をいただき、1週間で目標額750万円に対し133名の方から199万円、目標比26%の支援が集まりました。「初めの1週間で目標額の2割が集まると好スタート」といわれるクラウドファンディングとしては、素晴らしい滑り出しです。何よりも、ウェブサイトを更新するたびに届く支援者様からのメッセージが大変嬉しく、一つ一つにお返事するのが追いつかないほどでした。

 次の目安は、開始後半月である10 月27日までに目標比50%の375万円を集めること。ここでは少々ペースが遅れ、スタッフ一同ヒヤヒヤしながら、情報発信を続けていました。

試行錯誤からプロジェクト達成へ

 そんな中、内部では「何を発信すれば、JVCが皆さまのサポートを必要としている理由が伝わるだろう?」と改めての議論がありました。スタッフの想い、支援で人生が変わった方のストーリーなど、日々発信を続けていく中で、10月29日に出したのが、谷山博史顧問による「支援が必要になってしまう背景こそを、変えていきたい〜組織支援が今、必要な理由〜」というメッセージです。

 「『してあげる支援』だけでは、そこに住む人たちが厳しい状況にある『原因』は変わらない」。だからこそ、人々の暮らしを変えるための政策を提言する「アドボカシー活動」が重要である一方、この分野にはなかなか資金が集まらないのです。

 このメッセージを、改めて皆さまに知っていただきたい...とメールやSNSで発信を重ねたためか、11月に入ってからはご支援が集まるスピードがぐんぐんと上がっていきました。そして11月14日、440人目のご支援により、ついに目標額である750万円を突破。とても遠く感じられていたゴールを達成した感動を胸に、800万円をセカンドゴールに設定し、こちらも終了前日に達成。11月19日に824万3100円で、プロジェクト終了を迎えました。当初は予想もしていなかった嬉しい結果に、スタッフ一同、ただただ感謝でいっぱいです。

JVCを支えてくださるたくさんの手を感じて

 同時期に、JVCの会員・マンスリーサポーターや支援者の皆さまにはお手紙でご案内をお送りしており、添付していた郵便振替用紙で、265万3475円 ものご寄付をお寄せいただきました。日頃からご支援いただいている皆さまから寄せられた温かい追加の応援に、涙が出るような気持ちでした。皆さま、本当にありがとうございます。

 クラウドファンディングを実施したウェブサイトでも、一つ一つのご支援に励ましの言葉が添えられていました。「大変な状況にいる人々とともに活動し、声をあげ、課題提起、政策提言をし続けるJVCを応援します」「いつも応援しています!出来る範囲で他の方にもメールしました!」「心から信頼できるアドボカシー活動をこれからも続けていただきたいと思っています」と、JVCの活動や現地の方々のことを行動力と深い想像力で思いやってくださる皆さまのアクションが、本当に大きな励みになりました。改めて「託していただいた思いを、必ず支援現場で形にしなければ」と気持ちが引き締まるとともに、JVCはたくさんの方々の想いを背負った組織なのだと実感しています。

これからも多くの挑戦を

 一方、大成功の裏側で、今秋はJVCに激震が走る事件もありました。申請を予定していた外務省の日本NGO連携無償資金協力(補助金)が、2本も不採択になったという連絡が外務省から入ったのです。先方と綿密に打ち合わせと調整を重ねていた中で入った予想外の知らせに、活動資金に対する不安を感じざるを得ませんでした。この穴を埋めてさらなる活動へつなぐために、現在も資金調達のための試行錯誤は続いています。

 もともとJVCは、収入における補助金の割合を抑える議論を続けてもいました。税金から拠出される補助金には制約事項も多く、JVCが大切にしている「現場の人々の声」を直接聞き取るための出張など行動範囲に影響が出ることもあるためです。

 苦境ではありますが、これをバネとして補助金の割合を減らし、「市民に支えられるNGO」としてのあり方を見直すチャンスにしていきたい......という議論も、事務局の中では始まっています。現場での活動を全うできるよう、クラウドファンディングに限らず、これからも精一杯の挑戦を重ねてまいりたいと思います。ぜひ、引き続き応援いただけたら大変幸いです。

 末筆になりますが、この度ご支援をくださった皆さま、さまざまな形で応援くださった皆さま、そして伴走くださったアドバイザーの鎌倉幸子さん、READYFORの皆さま、私たちの想いに手を差し伸べてくださり、本当にありがとうございました!


国際ボランティア演習(20211021_JVC木村茂氏講義).JPG

昨年10月21日に、西南女学院大学さんの国際ボランティアに関する授業で、JVC広報担当 木村が登壇しました。学生の方々は、世界が抱える課題や国際協力の重要性などを学び、様々なことを感じ取っていただけたようでした。
そして、講演後、現在実施している買取寄付キャンペーン「あなたの本で、スーダンの子どもたちたちに教育を!」にもご協力くださいました。講演を聞いていただいたことから、私たちの活動にご賛同くださり、実際にアクションを起こしてくださいました。このようなかたちで世界の現状や私たちの活動を知っていただき、そして活動にご協力くださり、大変嬉しく思っています。

講演の様子

当日はオンラインでつないで講義を行いました。
国際協力とは何か、国際協力の課題、JVCの活動を木村の経験を交えてお話ししました。また、日本の現状を踏まえて、私たちの生活も国際協力によって成り立っているということもお伝えしました。

【参加学生さんの感想】

  • 真の意味での国際協力とは助けるものではなく、助け合うものという木村さんの言葉がハッとさせられ、印象的でした。

  • 自分の国の暮らしが豊かであることは、同時にどこかの国の大切な資源が減っていること、どこかの国が豊かになるための開発によって貧しくなっているという問題点を知り、自分の住む日本は先進国で援助できる環境にあるため手助けになりたいと思う前に、日本国内での不十分なことや当たり前になっていて気がつかないことが多いことに目を向けて、国際協力について考えたいと思いました。

  • 紛争や戦争・貧困・環境問題など、どれをとっても今を生きる私たちの未来にかかわることです。戦争や貧困などは特に当事者だけの問題としてしまいそうですが、皆で協力して互いに助け合い、すべての人が人として幸せに暮らすことができるような社会になることを願います。そのためにも、私たちはボランティア活動や世界の状況について学ばなければならないと思いました。

他にもたくさんの素敵なご感想をいただきました。
ご自身の経験や知識をもとに自分ごととして考えていただける時間になったようで、とても嬉しく思います。

寄付活動の様子

講演をきっかけに、自分たちは何ができるかを考え、寄付キャンペーンにご参加くださいました。工夫を凝らして、さらに多くの学生さんを巻き込むことによって、より大きな力に変えてくださいました。

*西南女学院大学有志の方々のInstagramはこちら
Instagramを通して国際ボランティア活動の様子を発信されています。JVCのことも紹介してくださっています。ぜひご覧ください。

西南女学院大学 寄付活動2.jpeg 西南女学院大学 寄付活動3.jpg西南女学院大学 寄付活動1.jpeg

不用品回収キャンペーンに参加する

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今回西南女学院大学の有志の皆さんがご協力くださったブックオフコーポレーション株式会社様との提携キャンペーン、「あなたの本で、スーダンの子どもたちに教育を!」は2月28日まで行っています。
ご自宅にある不用品の寄付が、スーダンの子どもたちへの教育支援につながります。団体や職場としてもこの活動にご参加できますので、ぜひご協力ください。

>>詳しくはこちら

JVCスタッフを講演に呼ぶ

JVCでは学校や企業などでの講演を承っております。
現場を知るJVCスタッフが直接、世界の課題やNGOの活動をお話しさせていただきます。

>>お申し込み方法や詳細はこちら

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2021年11月3日(水)にジャーナリスト堀潤さんの運営する8bitNewsのYouTubeチャンネルで「月刊JVC」第1回配信があり、「2021年10月25日発生のクーデター後のスーダン情勢、JVCの活動」について発表を行いました。
堀潤さん及び代表理事の今井が東京のスタジオから現地スタッフの今中・山本とオンラインで繋ぎ、写真や動画を用いながら質疑応答形式で議論を深めました。

動画は現在もYouTubeで公開中です!
リンクは≫こちら(8bitNewsのチャンネルへ)

以下が主な内容です。

(1)現地の状況・街の様子

抗議デモの様子

・ 一般的にインターネットは遮断されている
・ 民衆はタイヤを燃やしたりするなど抗議活動を行っている
・ 軍は銃撃で対応し、10人弱(11月3日時点)が死亡、100名以上が負傷
・ 軍部は民政移管への修正をしているだけと主張するが民衆は断固拒絶
・ 2年前の虐殺ほど事態が悪化していないのは国際社会の圧力あってのこと

(2)なぜこのタイミングで起きたのか、背景事情

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・ もともと2019年8月に暫定政権が発足し、最初の18ヶ月は軍部が主導、そのあとは市民側に主導権が移る予定だった。この11月に移管のはずだったが、軍部が利権を手放したくなかった

・ 議長のブルハンや、副議長のへミッティはダルフール紛争で虐殺を働いてきたので、それを文民政府に調査されたくない

・ 近隣に民主国家を望まないエジプト、UAE、サウジアラビアなどの国が資金的に軍部を支えており、ロシアも背後にいる

(3)スタッフが感じていること

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・ 独裁政権の30年がやっと終わって、みんなで前に進んで行こうと思っていたところにクーデターが起きた。
カドグリ(南コルドファン州)で2011年に起きた紛争の被災者に対してずっと支援を続けてきたし、紛争の解決を目指すという課題も挙げられていたので、せっかく民主化が進みつつあったのに昔に逆戻りしてしまってガッカリしている。

(4)JVCのスーダン・南スーダンでの活動は

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・ 南コルドファン州カドグリでは、紛争の影響で教育を受けられなかった子どもたちに補習校支援を行い、正規の学校に送り出している。去年は400人くらい、今年は300人が参加し、みんな一生懸命勉強して世紀の学校に編入。9月から正規学級が始まったので、そこに転入して勉強を続けている

・ カドグリのある南コルドファン州に逃れた人もいれば、国境を超えて南スーダンに逃れたひともいる。そこに自分たちで「イーダ難民キャンプ」をつくり、5万人のひとが暮らしている。

・ JVCはそのイーダ難民キャンプで、
1. 保護が必要な子どもたちに対する就学支援
2. 幼稚園の運営支援
のふたつを行っている。

現在の状況

現在では、首相のハムドゥクが復帰する事でブルハン議長と合意に至り、ある程度デモは沈静化していますが、依然として軍部が実権を握るこの体制をスーダン国民の多くは承認しておらず、民衆が軍部に対して「交渉せず、協力せず、妥協せず」の姿勢を貫いている事からも、しばらくの情勢不安が予測されます。

今後もJVCは現地の流動的な情勢を注視し、現地スタッフ及び駐在員の安全確保に努めて参ります。

次回の「月刊JVC」は、1/27(木)21:00より、8bitNews≫YouTubeチャンネル で配信予定です! ぜひご覧ください。

第二回「月刊JVC」レポートは≫こちら

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こんにちは。JVC短期インターン生の阿見美乃です!
今日は、12月14日に堀潤さんが運営されるYouTubeチャンネル8bitNewsにて配信された、月刊JVC #2「開発と暮らしのはざまで揺れるラオス」についてお伝えしていきたいと思います。


https://www.youtube.com/watch?v=4x5hjALmd9g

月刊JVC第二回のテーマはラオスの農村の現状。
JVCラオス駐在員山室の話を、堀潤さんのご質問もあり、分かりやすくお伝えしています。ラオスの今を中心に、現場を知っているからこその話がたくさんあり、見応えのある60分間となりました!

現在もアーカイブ配信されています。ぜひご覧ください*

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今年は数量限定!国際協力カレンダー2022で、子どもの笑顔につながる1年を

広報/ファンドレイジンググループマネージャー 並木 麻衣
2021年9月14日 更新

ファンの皆様に支えられ、発売から35年のJVC国際協力カレンダー。
2022年版が、9/1から販売開始となりました!

壁掛けタイプと卓上タイプがあります壁掛けタイプと卓上タイプがあります

ご購入はこちら

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こんにちは、広報担当の並木です。

最近、6歳の娘が「じぃじのパパは、お船にぶつかる爆弾に入れなかったんだよね」と思い出したように言いました。
私の父方の祖父のことです。第二次世界大戦中、人間魚雷の操縦を志望したものの、魚雷に入ることができなかったのです。理由は「背が高すぎたから」。

もしもう少し背が低かったら、爆弾の中に入って、戦っていた相手の船に突っ込んで、死んでいたと思うよ。
その頃じぃじのママは、東京で爆弾が降ってくる中を一生懸命に逃げてたんだよ(東京大空襲のこと)。もし逃げる方向が少しでも違っていたら、爆弾にあたって死んでいたよ。
もしそうなっていたら、ママもあなたも生まれてなかった。私たちは、とてもラッキーなんだよ。今この瞬間だって、世界には爆弾の下で逃げている人たちがいるからね。
「人の上に爆弾を落とすなんて、そんなのおかしいよ」って言うのが、ママの仕事の一つなんだよ。

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南スーダンからはるばるやってきた!
難民キャンプの手作りイス

広報/ファンドレイジンググループマネージャー 並木 麻衣
2021年4月28日 更新

こんにちは、広報担当の並木です。
いきなりですが、JVC事務所は現在、絶賛お片付け中。新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークも増えた今、荷物をどんどん整理して、資料などもデジタルデータ中心に移行しつつあります。

そんなお片付けの最中、たまに貴重なお品が出てくることも。たとえば、こんな家具。

(筆者の自宅にて撮影。)(筆者の自宅にて撮影。)

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