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現地ブログ from 東日本大震災被災地

気仙沼支援活動レポート

宮城県気仙沼市に駐在していたスタッフが書いていた活動レポートです。現在は更新は停止しています。

8月25日と9月1日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)、小々汐(こごしお)、梶ヶ浦(かじがうら)の地区ごとに住宅相談会を開催し、特にまちづくりのルールに関する話し合いを行いました。

アドバイザーによる各建設方式の説明アドバイザーによる各建設方式の説明

8月25日に開催された大浦地区の住宅相談会では、はじめに住宅の各建設方式のメリット・デメリットがアドバイザーによって解説されました。ここでは(1)共同発注方式(2)共同建設方式(3)個別建設方式(地元工務店)(4)個別建設方式(ハウスメーカー)の四つの建設方式が取り上げられ、「費用」「手間」「アフターケア」などの項目に応じて、アドバイザーが各建設方式を評価していきました。大浦地区では今後、住民の建設方式の希望を把握するためのアンケートを行うことになりました。

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旧浦島小学校の清掃活動を実施

震災支援担当 石原 靖士
2013年9月17日 更新

9月16日、浦島地区振興会主催による旧浦島小学校の清掃活動が行われました。

清掃活動前の打合せの様子清掃活動前の打合せの様子

JVCは浦島地区振興会の幹部とともに事前の準備を進め、清掃活動の当日は、県外からのボランティア6名を受入れ、清掃活動に協力しました。台風の影響による悪天候のなか、清掃活動には地区住民や震災で家屋を失い、他地区の応急仮設住宅などで暮らす住民の方、JVCスタッフ、インターン、ボランティアの方々など総勢約60名が参加しました。

汗を流しながら清掃活動を行う住民汗を流しながら清掃活動を行う住民

今年3月に閉校してから5ヶ月が経過し、校舎の中はクモの巣や虫の死骸などで汚れていました。参加者は手分けをして思い出が詰まった校舎(職員室、校長室、会議室、資料室、トイレなど)を念入りに掃除しました。
ある住民の方は古い写真を整理しながら「懐かしい、これは俺がPTAの役員をしていた時の写真だなぁ」と、当時の浦島小学校の様子を懐かしそうに話していました。

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仮設住宅入居者の今までとこれから

震災支援担当 伊藤 祐喜
2013年9月 9日 更新

JVCは2011年8月に気仙沼市内に事務所を開設し、鹿折地区を対象に支援活動を開始しました。その事業内容の一つとして、鹿折地区にある8ヶ所の仮設住宅入居者を対象に以下の活動を実施してきました。

仮設住宅の住環境改善

夏の暑さ対策

グリーンカーテンの設置グリーンカーテンの設置

グリーンカーテン用のネットを設置し、ユウガオの苗を植えました。その後の栽培や管理は、JVCがサポートしながら住民の方々が主体的に行いました。ある仮設住宅では、住民同士が分担しながら当番制で水やりを行うなどそれぞれに工夫が見られました。また住民の方からは、「窓際に緑があるとほっとするよ」、「ユウガオの花は白くてきれいで、香りもいいね」と日除けだけではなくグリーンカーテンの魅力も楽しまれていました。

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7月28日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は前回と同様、浦島小学校を会場として三地区(大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら))合同の住宅相談会を開催し、約60名の住民の参加を得ました。

相談会ではまず、仙台市から専門家をお招きし「CM(※コンストラクション・マネジメントの略)分離発注方式」についての勉強会を行いました。CM分離発注方式とは、建て主が各種専門工事業者に直接発注する建築方式です。この方式では、従来型と異なり元請け・下請けがありません。そのため、発注プロセスやコストの透明性が確保されるメリットがあります。また、仲介業者による中間マージンが発生しないため、結果としてコスト縮減につながる可能性があります。

「CM分離発注方式」の勉強会の様子「CM分離発注方式」の勉強会の様子

一方この建築方式には、工事契約に伴う煩雑な書類の整備といったデメリットや予算・全体工程の超過などのリスクが伴います。そうしたデメリットやリスクに対応するため、コンストラクション・マネージャー(CMr)と呼ばれる専門家が工程管理やコスト管理等のマネジメント業務を行い、建て主をサポートします。CM分離発注方式の説明を受けた住民からは、「各種専門工事業者の選定はどのように進めるのか?」「支払の方法は?」などの質問が投げ掛けられました。

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気仙沼みなとまつり企画 参加者レポート(後編)

2013年度気仙沼事業インターン 横山 和夫
2013年8月27日 更新

前編に引き続き、気仙沼事業インターンの横山に「気仙沼みなとまつり企画」をレポートしてもらいます。

力強い演奏を披露してくれた小々汐打囃子保存会の皆さん力強い演奏を披露してくれた小々汐打囃子保存会の皆さん

いよいよ、次はみなとまつりです。3年ぶりに復活した打囃子の大競演には26団体、約800名が参加しているとのことで、大変迫力のある和太鼓の演奏でした。日頃、旧浦島小学校で練習しているという小々汐(こごしお)打囃子保存会の皆さんも参加されており、小さな子供たちも力強い演奏を披露してくれました。まつりの会場への行き帰りに、JVC職員の方が、多くの住民の方々から次々に声を掛けられるところを見て、JVCの活動が地域に受け入れられ、信頼されていることが大変よく伝わってきました。

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気仙沼みなとまつり企画 参加者レポート(前編)

2013年度気仙沼事業インターン 横山 和夫
2013年8月22日 更新

8月11日、「気仙沼みなとまつり」といった気仙沼の魅力を参加者に体験してもらう企画を実施し、7名の方々に参加して頂きました。

  1. 普段気仙沼との接点が少ない方々に気仙沼に足を運んで頂き、気仙沼の現状や魅力を感じてもらうこと
  2. 外部の方々が現地を訪れ、地元の方々と交流する機会を創ることで気仙沼を盛り上げること

がこの企画の目的です。

それでは、当日の様子を今回の企画に参加してくれた気仙沼事業インターンの横山にレポートをしてもらいます。

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気仙沼事務所スタッフの1日 ~チームワークの秘訣~

震災支援担当 伊藤 祐喜
2013年8月13日 更新

皆さまはじめまして。6月より気仙沼事務所の新スタッフとなりました伊藤祐喜と申します。どうぞよろしくお願いします。

今回の投稿は一風変わって活動内容についてではなく、気仙沼事務所のスタッフ4人が普段どのような生活を送っているのか紹介します。事務所に泊まることも多く、いわば共同生活。スタッフの1日を知ることで、気仙沼事業により興味を持っていただければと思います。

  • 起床
    朝は皆それぞれ。朝食をとり、コーヒーを飲みながら三陸新報(気仙沼市、南三陸町を対象)や河北新報(宮城、福島、岩手を対象)という地域の新聞を読んでいます。

  • 9:00~ 業務開始
    全員で「朝ミーティング」を行います。前日の各スタッフの活動内容、そこで得た情報などを共有します。チーム一体として活動していく上でとても重要な時間です。
    その他にも全員で話し合いたい議題があればそこで持ち出し、そのまま長時間に及ぶ議論に及ぶことも。活動の一つ一つを決める上でスタッフ全員が率直な意見を言い合い、全員が納得するまで話し合う、これもチームとして活動していく上で大切なプロセスです。

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7月7日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、昨年度閉校した旧浦島小学校を会場として、大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)の三地区合同で住宅相談会を開催し、約50名の住民の参加を得ました。

相談会ではまず、地元の金融機関による融資に関する勉強会を行いました。担当者から、被災住宅を復旧するための住宅ローン制度やいわゆる二重債務問題の対応策についての説明が行われました。

アドバイザーによる見学会のポイントの解説アドバイザーによる見学会のポイントの解説

続いて、6月16日に実施した「住宅地見学会」の振り返りを行いました。アドバイザーが資料を用いながら、見学会で訪問した住宅地におけるまちづくりのルールを確認しました。具体的には、(1)元々住宅を建てにくい、道路から敷地内1mの部分を「セミパブリックゾーン」と設定し、住民主体で整備・維持することでまちの雰囲気づくりを行う(2)表札・ポスト・照明を1セットで全住戸に整備し、夜間の安心・安全を実現するとともに、街並みに統一感を与える(3)敷地境界から建物までの距離を定め、隣地間のプライバシーを確保する(4)敷地境界にはできるかぎり塀などを設けず、必要に応じて植栽等で対応する、などのポイントが確認されました。

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「趣味のじかん」で囲碁ボールを楽しむ住民の方々「趣味のじかん」で囲碁ボールを楽しむ住民の方々

JVCは、昨年6月から鹿折地区で活動する他の支援団体とともに、「趣味のじかん」を開催してきました。住民の方々の要望を聞き、「どうしたら普段の交流の場に出てこない住民の方に参加してもらえるか」、「体を動かしながら、住民同士が交流できる企画はないか」といったことを支援団体間で協議しながら、この企画を毎月1回鹿折中学校仮設住宅で実施してきました。
この企画は、市内在住の講師を招くなどして行い、これまでにかご作り、絵手紙などの手芸のほか、ペタンクや囲碁ボールといったニュースポーツ(※)を実施しました。参加した住民の方は「家にじっとしていると気持ちが沈むけど、みんなで楽しく何かをやると気持ちが晴れるわ」、「運動不足なので体を動かすいい機会になる」と、うれしそうに話してくれます。

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6月16日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施し、住宅地見学会を開催しました。今回の見学会の目的は、住宅地の先行事例を視察し、その見聞を今後のまちづくりや住宅建設に役立てることです。見学会は大浦・小々汐・梶ヶ浦の三地区合同で行われ、約40名の住民の参加を得ました。

当日は、早朝に大型バスで気仙沼を出発し、まずは仙台市に向かいました。一つ目の見学地は、高台移転で各世帯に整備される区画とほぼ同じ大きさの、一区画約100坪の住宅地です。地区ごとの3グループに分かれ、それぞれのグループにアドバイザーとJVCが同行し、住宅地を見て回りました。アドバイザーの解説の下、道路幅、間口の広さ、坂の勾配、電柱の位置、東西道路・南北道路それぞれの家並みの違いなどを一つ一つ確認していきます。

住宅地を歩いて回る住宅地を歩いて回る
ロープを使って道路幅や間口の広さを確認する様子(※現地の住民に了解を得て実施)ロープを使って道路幅や間口の広さを確認する様子(※現地の住民に了解を得て実施)

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