前編に引き続き、気仙沼事業インターンの横山に「気仙沼みなとまつり企画」をレポートしてもらいます。
いよいよ、次はみなとまつりです。3年ぶりに復活した打囃子の大競演には26団体、約800名が参加しているとのことで、大変迫力のある和太鼓の演奏でした。日頃、旧浦島小学校で練習しているという小々汐(こごしお)打囃子保存会の皆さんも参加されており、小さな子供たちも力強い演奏を披露してくれました。まつりの会場への行き帰りに、JVC職員の方が、多くの住民の方々から次々に声を掛けられるところを見て、JVCの活動が地域に受け入れられ、信頼されていることが大変よく伝わってきました。
最後は、四ヶ浜に戻り、地元住民の方々を交えた花火を見ながらのバーベキューでした。この花火は、この日、東北地方の太平洋沿岸の被災地十数か所で一斉に打ち上げられたもののひとつです。会場に到着すると、住民の方々とJVC職員の方々が既に準備を開始されており、気仙沼港に上がったばかりのカツオを捌くところなども見せて頂きました。バーベキューは、ある住民の方の津波で流された自宅が建っていた場所で行われました。「津波に加えて火災も発生する中、道路が瓦礫で寸断されていたため、山の方から徒歩で回り込んで自宅に戻ってきた」といった震災直後の大変な様子も伺うことができました。バーベキューでは、キャベツと一緒に食べる気仙沼ホルモン、カツオの刺身やハラス焼きなども振舞われ、大変おいしく頂きました。
私はこれまでボランティアバスで、気仙沼を含め、何回か被災地を訪れたことがありますが、今回の企画はボランティアバスではほとんど経験することのできなかった地元の方々のお話がたっぷりと伺える大変有意義なものでした。また、海や山、まつり、地元の人々、ご当地グルメなど、気仙沼の魅力を十分に堪能することができました。企画・運営して頂いたJVC職員の方々、並びに、お忙しい中お時間を割いてお付き合い頂いた地元住民の方々に感謝致します。
(おわり)
JVCは、今回の企画のように外部の方々が気仙沼を訪れ、地元の方々と交流する機会を創ることで、活気あふれる地域の実現を目指します。そのための取り組みとして、今後は地域資源を活用した企画等を住民組織である浦島地区振興会とともに実施していきたいと思います。