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現地ブログ from 東日本大震災被災地

気仙沼支援活動レポート

宮城県気仙沼市に駐在していたスタッフが書いていた活動レポートです。現在は更新は停止しています。

6月1日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)地区と梶ヶ浦(かじがうら)地区の合同勉強会および各地区総会を開催し、約40名の住民の参加を得ました。

はじめに、大浦地区と梶ヶ浦地区の合同で行われた勉強会では、4月に開催した高台移転団地見学会の振り返りが行われました。アドバイザーが写真を交えて見学会のポイントを整理しながら、主に取り付け道路、宅地の法面(のりめん)、擁壁(ようへき)や側溝などのイメージを住民と共有しました。その際、見学した造成地と大浦地区や梶ヶ浦地区の造成地との類似点・相違点が示されました。住民からは「法面の大きさが違って見えるのはなぜか?」「擁壁をつなげる場合、つなぎ目の強度に問題はないか?」などの質問が出され、それらに対してアドバイザーが一つ一つ解説を加えていきました。

アドバイザーによる見学会のポイントの解説アドバイザーによる見学会のポイントの解説

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5月30日、旧浦島小学校の体育館にて、四ヶ浜地域※注(1)の在宅生活者を対象とした交流イベント「レクリエーションダンス」を開催しました。定期的な訪問活動にて住民一人一人の話を聞く際、女性の方からは「家の中にいることが多いので運動不足」、「体を動かすことが好き」という声が多く聞かれました。そのため、今回の交流イベントでは、地域のお母さん方を主な対象として、経験や年齢を問わず誰でも楽しみながら体を動かすことができるレクリエーションダンスを行いました。
また、今回の交流イベントは、4集落の住民を対象として開催しました。四ヶ浜地域は、本来、集落間のまとまりが強い地域です。同地域では、4集落合同の地域行事が浦島小学校にて毎年開催され、それらは住民間の親睦を深める重要な機会となっていました。しかし、震災による地域住民の離散や浦島小学校の閉校に伴い、合同の地域行事は行われなくなり、それにより4集落の住民が集う機会も少なくなりました。そのため、今回は四ヶ浜地域のコミュニティの拠点である旧浦島小学校を活用し、4集落の住民を対象とした交流イベントを開催しました。

準備体操の様子準備体操の様子

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5月18日、浦島地区振興会(以下、振興会)の総会が旧浦島小学校で開催され、役員や委員など約20名が参加しました。当日は、2013年度の活動報告や会計報告が行われたほか、役員の改選等についても協議がなされ、JVCは、昨年度に引き続き、サポーターとして振興会に参画することになりました。また、これまで活動が行われてこなかった施設利用部、地域資源開発部、環境・文化部の三部会のメンバーが選出され、振興会の体制の強化が図られました。今後は話し合いをもとに部会ごとに活動計画を作成し、活動を実施していくことになります。

振興会の新会長によるあいさつ振興会の新会長によるあいさつ

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バス車内で1日のスケジュールを伝えるJVC岩田(写真中央)バス車内で1日のスケジュールを伝える
JVC岩田(写真中央)

4月27日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、他地区で先行して完成した高台移転団地の見学会を開催し、大浦(おおうら)地区・梶ヶ浦(かじがうら)地区合わせて約30名の住民の参加を得ました。

午前中、南三陸町にある高台移転団地を訪問し、町職員の案内を受けながら団地内を見て回りました。はじめに、約100坪の宅地の大きさを確認しました。整備された宅地を実際に目にした住民からは「随分と広い様に感じるわね」との感想が出されました。一方で、同じ100坪の宅地でも間口の広さや乗り入れ道路の取り付け方に応じてその大きさの印象が異なるため、「意外と狭いな」「100坪の感覚がうまくつかめない」などと話しながら戸惑う住民の姿も見受けられました。

宅地の大きさの確認宅地の大きさの確認

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気仙沼ツアー企画「週末は気仙沼。~海のしごとと人に出逢う旅~」

震災支援担当 岩田 健一郎
2014年5月 9日 更新
水産加工場の見学水産加工場の見学

2月22、23日および3月22、23日、「週末は気仙沼。~海のしごとと人に出逢う旅~」と題した気仙沼ツアーを実施しました。この企画の目的は、様々な体験や交流を通じて、浦島地区の魅力や気仙沼の現状、さらには震災の経験・教訓を参加者に伝えるとともに、浦島地区の活性化を図ることです。本ツアーは浦島地区振興会とJVCとの共同企画の下、地元の旅行業者により実施され、合計22名の参加を得ました。

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講師による事例紹介講師による事例紹介

3月16日、昨年12月に実施した「旧浦島小学校施設利用等セミナー」に続き、旧浦島小学校の施設を活用したまちづくりを考える催しを開催しました。今回は浦島地区振興会の委員以外の四ヶ浜住民や四ヶ浜出身者の方々にも参加を呼び掛け、四ヶ浜のこれまでとこれからについてのワークショップを実施しました。前回と同様、浦島地区(大浦(おおうら)、小々汐(こごしお)、梶ヶ浦(かじがうら))の防災集団移転のアドバイザーでもある専門家(4名)を講師として招き、地域資源を活かし交流人口を増やすことに成功している事例や大学と提携し廃校施設を有効に活用している事例などを紹介しました。

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東日本大震災から3年
―首都圏でも出来る復興支援を考える―

震災支援現地統括 山崎 哲
2014年3月25日 更新

昨年2月にJVC気仙沼事業の全スタッフで2013年度事業計画を協議していた際、「震災の記憶を風化させてはならない」「関心喚起を図るために被災地の現状を首都圏でも積極的に伝えるべきだ」という意見が出された。これを受け、13年度後半からは首都圏における広報活動を強化することとし、気仙沼の現状を伝えるチラシの駅前での配布や大学の講義等における気仙沼事業活動報告などを行ってきた。

東京駅丸の内北口前でのチラシ配布(2014年3月11日 / 道路使用許可済)東京駅丸の内北口前でのチラシ配布(2014年3月11日 / 道路使用許可済)
中央学院大学での講義(2014年1月14日)中央学院大学での講義(2014年1月14日)

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地鎮祭の様子地鎮祭の様子

2月16日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)地区の地鎮祭と高台移転予定地の見学会に同行するとともに、住宅建設に関わる勉強会や個別相談会を開催しました。

16日の午前、大浦地区の高台移転予定地にて造成工事の安全を祈願する地鎮祭が執り行われました。当日は、高台移転に参加する住民に加え、移転予定地の地権者、造成工事業者、アドバイザーおよびJVCが同席しました。地鎮祭に参加した住民からは、「ようやくこの日を迎えられた」との思いが語られました。

地鎮祭終了後、移転予定地の見学会が行われました。前日に降り積もった雪が辺りに残る中、険しい坂道に沿って高台へと歩を進めました。移転予定地に辿り着くと、眼下には美しい内湾の景色が広がっていました。「素晴らしい眺めだね」「思いの外、風は強くないな」。移転予定地に足を運んだ住民は、将来自分たちが住む場所に対する印象を思い思いに語り合っていました。

高台へと足を運ぶ高台へと足を運ぶ
移転予定地から内湾を見下ろす移転予定地から内湾を見下ろす

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2月21日、四ヶ浜地域の鶴ヶ浦生活文化センターにて、在宅生活者を対象とした交流イベント「餅つき大会」を開催しました。先月の同センターでの「お料理会」に引き続き、今回も住民同士で楽しむことができ、尚且つより多くの方が興味を持てるよう地域に馴染みのある内容を取り入れたいと考え、餅つきを実施することにしました。

餅つき開始です!餅つき開始です!

住民の方の話によると、以前は多くの世帯が臼と杵を持っており、餅つきを行っていたそうですが、現在では、臼と杵の代わりに家庭用製餅機を使用し、餅を作っています。今回、イベントの企画案として、住民の方々に臼と杵を使った昔ながらの餅つきを提案した際、「今でも餅つきをやるの?」「道具なんてどこにあるの?」と驚かれる方が多く、同時に久しぶりの餅つきに皆さんワクワクされている様子でした。また、スタッフが参加の呼びかけを行う他に、餅つきに興味を持った方が他の住民の方を誘うなど、住民間でもイベントの話が広まっていきました。

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「まちづくりルールの考え方」と題した資料を読み合わせる様子。大浦地区の話し合いにて「まちづくりルールの考え方」と題した資料を読み合わせる様子。大浦地区の話し合いにて

1月19日と26日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)、小々汐(こごしお)、梶ヶ浦(かじがうら)の各地区でそれぞれのテーマに沿って話し合いが行われるとともに、第3回目となる「四ヶ浜(しかはま)の家づくり勉強会」を開催しました。

1月19日に行われた大浦地区の話し合いでは、昨年末に一定の合意を得たまちづくりルールの考え方が再度確認されました。具体的には、(1)まちづくりルールは「皆が気持ちよく暮らすため」のものであること(2)まちづくりルールはあくまで「申し合わせ」であることから、個々の事情によりルールからずれる必要が生じた場合、皆で話し合いその承認を得ることができれば、ルールは緩和されること、等です。また、宅地の土留め工事の一括発注や集会場の備品購入に充てる資金の積み立てなど、住民が協力して取り組むテーマについて、今後検討していくことが確認されました。

1月19日には住宅金融支援機構による勉強会もあわせて開催した1月19日には住宅金融支援機構による勉強会もあわせて開催した

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