参加者の石川さんからヤナーン村・ノンテー村の共同農園を訪問した時のレポートが届けられました。
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チュアムさんが案内してくださった自慢の畑では、様々な種類の野菜が丁寧に作られていました。そして、各世帯の畑の前には日よけのような小屋が造られており、簡易キッチン(調味料と道具が置いてある)、休憩所、子どもの勉強部屋、荷物置き…などの役割りを果たしていました。
チュアムさんは「畑で作業するときは子どもを連れてくるように、と、言っているんです。子どものときから手伝ったり、見たりしていると自然と作業を覚えたり、興味を持ったりしてくれるから」とおっしゃっていました。

なるほど、畑の覆いの間にハンモックをつるして子どもをあやしながら、野菜をつんでいるお母さん、日よけ用の小屋の中で、宿題をする子ども、作業するお父さんにくっついて歩く子どもが見えました。

仕事を見たり、親と一緒の時間をたくさん持つことでまた家族のつながりも強くなるんだろうなぁと思いました。
私も、小学生のときは父親、きょうだいと一緒に夕方は牛小屋で牛にエサをあげたりしていました。作業そのものもおもしろかったですが、今思うと、家族と一緒にいられる安心感がよかったのかもしれません。
「ここをもっと大きくしようとは思わない。家族が食べられるだけ、ちょうど良い量がとれればいいんだ」というチュアムさんの言葉が印象的でした。
(石川朋子)