イベント&講演の記事一覧
寒い日が続きますね。冬の中でも一番つらい時期です。
1月13日、パレスチナ事業担当の藤屋が共立女子大学で担当している講義に、私たちインターンの三人が参加させていただき講義することになりました。講義は「国際協力とNPO」。今日のテーマは、インターンを通して国際協力NGOに関わることの意義です。私たちインターンが日々行っている業務がいかに国際協力に役立っているか、このインターンの経験を通して自分たちが何を学んだか、ということを各20分ずつ、同年代の学生の皆さんにお伝えします。
まずは広報インターンの私が広報の仕事を紹介します。東京事務所での広報活動という、一見地味で単調な作業が、実はJVC全体を支える大切な仕事なのだということを伝えようとしました。
次に、イラク事業インターンのブルーノの講義。インターンに応募したのは、大学で行われる机の上の勉強を越えて何か実際に自分で行動してみたかったから、という動機をお話ししました。
最後は、パレスチナ事業インターンの塩塚が、インターンを通して得た人とのつながりや問題意識を中心にお話ししました。
学生の皆さんの注目を浴びながら講義するということで、私たち3人とも初めての経験にとても緊張しました。けれども、この講義を通して私たち自身も、日々のインターン業務の意義を改めて振り返ることができ、大変よい経験になりました。
リコーテクノシステムズ株式会社の皆様のご厚意で、約350名の幹部の方々が集まる会合の場でJVCの活動を支援する雑貨を販売させていただきました。
収益金がイラクの医療支援に役立つチョコレートや、パレスチナの刺繍雑貨、南アフリカのルイボスティーなどを出品。関心を持ってくださるかな・・?との心配をよそに、「うちの子に買っていこうっと」「イラク支援のチョコってどれ?」と多くの方が集まり購入してくださいました。
これを機に、イラクやパレスチナ、そして南アフリカを少しでも身近に感じていただければ嬉しいです。リコーテクノシステムズ株式会社の皆さん、ありがとうございました!
お買い物をすることで世界の役に立とう。
そんな商品が集まったショップが、有楽町駅前のマルイに期間限定でオープンしています。
リサイクル素材が活かされたバッグや、生産者の支援につながるオーガニックの服や小物が並んでいます。どれもデザインがおしゃれ
嬉しいことにここで、JVCが協力しているパレスチナの難民キャンプの女性たちがつくった刺繍雑貨も販売していただいています。(写真下段がパレスチナ雑貨)
さすがプロの手による販売だけあって、ディスプレイが見事!
スタンドをこう使うと遠くからでもよく見えるのね、
クラフト地のタグをつけると手作り感が伝わるなあ、
ショルダーバッグは斜めに並べると高級感が増すわ~、などなど勉強になることばかり。
これまでイベントで会議テーブルの上に並べて私たちが売ってきたものとは、まるで別の商品のようです。パレスチナ刺繍が持つ本来の美しさが引き立てられていて感激。。。
素敵な雑貨でいっぱいの期間限定ショップ、11月2日までですのでお見逃しなく!
◎11月1日にはJVCスタッフが出演するセミナーが開催されます◎
10月17日(土)はトークイベント「Smile for Gaza」を開催しました。パレスチ
ナから来日している2人にとって一番大きなイベントです。嬉しいことに予約段
階で定員250人がいっぱいになるほど、多くの方が関心を持ってくださいました。
今回のイベントでは、女優・劇作家として大活躍の渡辺えりさんにトークに出演
していただきました。「非戦を選ぶ演劇人の会」などを通して、平和を伝える作
品を数多く送り出している渡辺さん。今年の夏にはパレスチナをテーマにしたピー
スリーディングを開催されました。
さて後半のトークセッション、次々と質問が飛び出します。
「初めての日本ですよね。どんな印象を持ちました?」
「どこを歩いても検問所がないことです。夜もどこでも歩けて、本当に自由があ
る国だと感じています。それに兵士がいないしね。」
「食料も足りない、仕事もない。パレスチナではこんな状態が60年も続いてい
て・・・、一体私たちは何をすればいいんでしょう?」
「食料が不足している今、食料支援も必要です。でもそれだけじゃ解決しないん
です。私たちパレスチナ人は自分自身で将来を作っていきたい。でもその機会が
私たちには与えられていないんです」「ガザの封鎖を止めるように、世界中が一
緒になってイスラエル政府に働きかけることが必要です。」
司会のChigusaさん(TOKYO FM "DIARY"ナビゲーター)の最後の言葉が印象的でした。
「感情的な支援、つまり心からのサポートをすることが大事なんだと感じました。
そしてそれをどう行動に移すかです。渡辺さんが総理にメールしたり外務省に電
話をしたとおっしゃっていました。そんなアクションが、現状を変える歩みの一
歩一歩になるんじゃないか。そう感じました」
改めてトークの詳細を報告いたしますのでお楽しみに!
Information
10月26日(月)20:00より、「座 高円寺」2Fの「カフェ アンリ・ファーブル」にて
渡辺えりさんのミニライブが開催されます。近藤達郎さんのピアノ演奏とともにお楽しみください。
【お申し込み・お問い合わせ】オフィス3○○(さんじゅうまる) 03-6804-4838
【会場】「座 高円寺」2F「カフェ アンリ・ファーブル」
東京都杉並区高円寺北2-1-2 03-3223-7330 (JR高円寺北口から徒歩5分)
チラシはこちら。
みなさまこんにちは。会報誌の入稿前で軽くテンパッている細野です。
現実逃避 気分転換に、先週末に東京・日比谷公園で行われたグローバルフェスタJAPAN2009の様子をお届けいたします。当日会場に来られた方も多かったかと思います。天気がもってくれてよかったですね。
JVCのブース自体の報告は後日改めてということで、今回は細野が当日個人的に各団体を回ってインタビューしてみた様子をお届けします。いまはやりのツイッターを使って、当日携帯電話から直接更新したものです。
細野 純也(@HOSONO_Junya)/#gfj2009 - Twilog
<http://twilog.org/HOSONO_Junya/hashtags-gfj2009/asc>
携帯を打つのがあまり速くない(ダサッ)こともあってあまり数回れなかったので、来年はもっと回りたいと思いました。
NGOの活動の一つに、アドボカシー(政策提言)と呼ばれるものがある。
でもそれって例えばどんなことするの?と思う方も多いだろう。
一口にアドボカシーと言っても、文書で出すこともあれば、実際に行政の
政策担当者や国会議員と協議の場を持つことなど方法は多種多様だ。
その中に、「ロビイング」と呼ばれる行動がある。
先週、ドイツの首都ベルリンで開催されたクラスター爆弾禁止条約に
関する国際会議に参加してきた。(思えば、今でこそこのような政府会合
にNGOが参加するのは当たり前のように見えるが、20年前には考えら
れないことだった)
(写真:クラスター爆弾の破壊に関して、政治的な方針と、技術的な方法について議論が交わされた。)
通常、会議が行われるホールの横にはロビーがある。休憩時間には、そこ
にコーヒーやちょっとしたお茶菓子が用意される。
その時が、我々の出番である。コーヒーカップを片手に、会議に参加して
いる自国の代表団と接触し、自国の政策についての方針を聞いたり、逆に
NGOの立場から意見を言ったりする。役所とは違う(相手のホームグラ
ウンドではなく)、ロビーというくだけた場でお茶を飲みながらざっくば
らんに会話をかわしながら、探りを入れたり、アイデアを吹き込んだりす
る。これが"ロビイング"である。
(写真:昨年日本でも大活躍したカペタノビッチさん。この会議でも被害者を代表してスピーチをした。左はJVC清水)
特に国際会議の場では、様々な国の代表団やNGOが来ているので、自分
の国の方針が相対的にどうなのかを、直ぐその場で確認できるのが利点だ。
また、他の国のNGOと協力して互いに「外圧」を掛け合うこともできる。
今回は、日本が保有するクラスター爆弾について、その数や破壊計画につ
いて現時点での方針を聞き、こちらからは、その作業を早く進めることを
吹き込むのが私のミッションだった。
会議中にわかったのは、日本としては条約が発効するまではそのつもりが
ないという残念な姿勢だった。すでに多くの国が発効前から破壊作業を始
めているというのに。
(写真:アフガニスタンの17歳の青年、スラジくん。クラスター爆弾で両足を失った彼も、精力的に保有兵器の破壊を呼びかけた。)
ベルリンでは、情報公開や破壊計画の早期策定の確約を得ることができなか
ったが、帰国後直ちに、国会の外務委員会で質問に立つ議員にこの会議の様
子を伝え、7月1日の一般質問で保有数の公開と破壊計画の策定について質
問してもらった。
防衛省の答えは「条約の趣旨にのっとりまして、適宜適切に情報の公開に努
めてまいる所存です」...。
相変わらずピリッとしない回答だ。
さて、次はどんな手でいくか!?
会議の後、10時まで日が沈まない明るい夜を散歩。
今年はこのベルリンからお一人ソリストを迎えます!
すっかり暑くなり、だんだん夏が近づいているのを肌で感じます。
今日は、広報担当の広瀬が鎌倉市立関谷小学校にて講演を行いました。4・5・6年生194名に、スライドを交えてイラクの子どもたちの様子を伝えます。
講演では、イラクの子どもたちが描いた絵を紹介しました。クラスター爆弾で重傷を負った男の子は、元気なときに遊んだブランコを絵に描いています。でももう遊ぶことはできません。またイラクでは戦争の影響で医療やインフラが不安定になり、病院に十分な薬が行き渡っていません。白血病になってしまった12歳の女の子は、学校の先生になる夢を描きました。しかしその後まもなくして亡くなりました。自分と同い年のイラクの子どもたちが経験した悲惨な戦争の話を、みんな真剣に聞いてくれます。実際に爆弾の破片を手にとってみて、そのずっしりとした重量に驚きました。
戦争をなくすためには、自分と相手の違いを認めながら、お互いを理解しようとすること。それは、友達同士の関係にも、国と国との関係にも当てはまります。
次々と飛び出す質問も真剣そのもの。「そもそもどうしてアメリカとかイギリスとかはイラクを攻撃したのですか?」「イラクの人を救うために何ができますか?」「クラスター爆弾の中には鉄以外に何が入っていますか?」「イラクのほかに戦争で大変なところはどこですか?」などなど・・・。たくさんの熱心な質問に私たちも嬉しくなりました。今日の講演をきっかけに、イラクについて、平和について、もっと深く勉強してみるといいですね!関谷小学校の皆さま、ありがとうございました!
●おまけ●
「最新の給食を見てみたいです!」と先生にお願いして、6年生の給食を見学。本日のメニューは、けんちん汁と穴子丼。穴子丼とはオツですなあ。とてもおいしそうでした。
6月13日、会員総会をおこないました。
スタッフのほとんどは意識していませんでしたが、記念すべき?10回目。来年でJVCは30歳となりますが、特定非営利活動法人となってからも、はや10年がたっているわけです。
JVCの総会は、朝10時から始まります。土曜日の朝というのに、栃木や静岡、北海道から来て下さる方もいて、有難いかぎりです。
さてさて、肝心の総会。
まず議長から、「JVCは『会員はお金さえ払ってくれればいい、口ははさんでほしくない』という団体ではないし、『谷山さん(ご存知とは思いますが、JVC代表のことですよ。念のため)ステキ!』とか『この人のいうことは絶対』みたいなカリスマのファンクラブでもないところが気に入って会員を続けている。今日は愛を持って積極的な意見をいただきたい。建設的で活発な意見交換をお願いします」と、笑いをとりながらも愛情のこもった挨拶があり、のっけからちょっと感激してしまいました。
JVCはとにかく、活動の数・地域が多いので、ざっと一年分の報告をするだけでも時間がかかってしまいます。トピックを選んで概要を報告したあとに、地域開発・人道支援・国内事業の三分野をそれぞれ担当者が話す形式をとっています。
が。いかんせん、長い。そして暗い。さらに人の熱気がすごい。
決して話を聞くのに快適な環境とは言えません。
しかし。滔々と話しつづける、われらが代表。
そして、疲れも見せずにポイントをついた質問・指摘をしてくる、会員の皆さん。
「農民にわざわざ農業の技術を伝えるって、どうして?」
「紛争地などでの安全には、どう気をつけている?」
「もう少し親切に、ポイントはどこかをわかりやすく説明して!」
「ボランティアや会員が国内で活躍していることを、もっと報告して!」
午前中、という限られた時間のなかではありましたが、せいいっぱいのやりとりがありました。
ぶじに活動計画に承認をいただいて、午後の部へとうつります。
午後は、「会員のつどい」と称して、カイギのようなかしこまったものではなく、もうすこしリラックスの場にしています。
今年は、ラオスとタイから来ている2名の話を聞きました。
ちょうど研修のため来日している、ラオス現場のイケメン?スタッフ・フンパン(写真左から2番目)。そして、研修先仲間のジャンワンさん(写真右から2番目)は、JVCとも縁の深い、タイの「アジアオルタナティブネットワーク」で活躍しています。
逐次通訳のため、ちょっと駆け足となりましたが、「日本人から、現場でこれが問題だ!ということを聞くより、その地に住む人の口から直接聞けたのがよかった」とのコメントもあり、担当していたスタッフもほっと一息。
ご参加くださったみなさん、二次会、三次会、さらには四次会?までつきあってくださった方、ありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いします。
ここは代々木上原駅近くのコンサートホール、「ムジカーサ」。
シックなエントランスが素敵なこのホールは、イタリア語で「音楽の家」という意味だそうです。
春の風がそよぐ3月20日に開かれたのは、JVCを支援してくださっている方が主催する室内楽コンサート。この会場に、ガザの子どもたちのパネルと募金箱を置かせていただきました。
この日初登場したのが、30cm四方の大きな募金箱。(写真ではよく分かりませんが・・・。)
「大きすぎ・・・?」と心配しましたが、イベント会場では大きすぎるくらいが目に付きやすくていいようです。主催者のKさんがお客様に丁寧に説明してくださったかいあり、多くの方が募金に協力してくださいました。
ガザでの栄養支援に大切に役立てていきます。
コンサートでは、クラリネットやバイオリン、ピアノの優しい音を、ホールに差し込む春の光とともに楽しむ贅沢な時間を過ごしました。うっとり。
さてこの大きな募金箱、次はどのイベント会場に行くのでしょうか?!
お楽しみに。
秋です!
すがすがしい気候と、山々が色づくこの季節、JVCは都心から離れた新鮮な空気の漂う神奈川県の愛川町で秋のボランティア合宿を行いました。これは、日ごろ出会う機会があまりもてないスタッフやボランティアの皆さんが、楽しく交流するための企画です。参加したメンバーには、JVCスタッフのほか学生、ボランティアさんやインターンなど、数十年前来の関わりのある方から、通りすがりで(?!)たまたまJVCを知ってくださった方などがあり、多様な顔ぶれとなりました。
合宿の内容はスポーツ、ビデオ鑑賞、民族料理づくり、語り・・・・と盛りだくさんで、よく食べ、よく遊び、よく考えることができました。(夜は話が大変盛り上がったため、よく寝ることができた方はあまりいなかったようです)
白熱のドッジボール合戦(本気です!)
タイとアフガニスタンの料理に挑戦!
今回のJVC秋合宿で、JVCにいろいろな角度から、いろいろな深さで関わっている人々と、時にはボールをぶつけ合い、ときには夜更けまで熱く語り合うといった交流ができたことはとても貴重な思い出となりました。