イラク・ヨルダン現地情報
5月2日〜5月28日まで、アメリカ ニューヨークの国連本部で、NPT(核不拡散条約)の再検討会議が行われます。これにJVCからもイラク担当の佐藤真紀が参加することになりました。国家間のハイレベル交渉と併設して、国連では、多くのワークショップなどが開催。NGOや市民の積極的な参加を呼びかけています。
2月28日、バグダッドの南100kmほどの都市ヒッラで自動車爆弾によるものと思われる爆破事件が起き、フセイン政権崩壊後の爆破事件としては、一度の爆破で最大の125名以上の死者が出ました。

10月26日より29日まで、JCF(日本チェルノブイリ連帯基金)から神谷さんと小児科医の松沢先生の2名がアンマンにお越しになり、日本からバグダッドの2箇所の病院への寄付の物資を運んで来られました。これが JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)を通しての初めての支援物資の寄付となります。これを受けて、早速アンマンよりバグダッドへの輸送の手配を行いました。
バグダッドでは、9月にイタリアNGO職員の誘拐事件が起き、イラクで働くNGO関係者に衝撃を与えました。この事件では人質は解放されましたが、その後もイラク・英国の二重国籍で長年イラクに住み、人道支援に貢献して来たNGO現地代表のマーガレット・ハッサンさんの誘拐事件が起き、誘拐事件の深刻さが改めて浮き彫りになりました。
Aさんの住んでいるキャンプは国境地域の地名(Karama)を取ってキャンプKと呼ばれている。このキャンプKと、ヨルダン側にかろうじて入国が許された者を収容するキャンプA、Bが設けられたのは、2003年のイラク戦争直前のことだ。それから一年半が経つ。キャンプBは閉鎖されたが、未だにヨルダン側のキャンプAにはパレスチナ人を中心とする165名が、国境線のイラク側で緩衝地帯とか無人地帯(No Man's Land)と呼ばれる地域にあるキャンプKにはイラン系クルド人を中心に1135名がテント暮らしを余儀なくされている。(数字は8月9日現在。UNHCR調べ。)
皆様、すっかりご無沙汰しております。日本を発ち8月10日にアンマンに入り、原文次郎と合流しました。またその日にキング・フセイン・ガン・センターに日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)の鎌田先生をお連れして情報交換を行いました。8月11日と12日にはイラクからの医師団をお招きし、情報交換と今後どのような援助が好ましいのかを話し合いました。これらに関しては、JVCとJCFで手分けをしてまとめています。8月26日、JVCの事務所で17時30分から記者会見を行い、イラクの白血病治療の現状とこれからどのような援助を行っていくのか、そして日本国内でのネットワーク(JIM-NET)に関する詳細を明らかにしていく予定です。
最近は少しずつ厳しい見方も出ていますが、基本的には、イラクの人々から見た日本の評判は、日本で私たちが想像する以上に素晴らしく良く、時としてこちらが気恥ずかしくなってしまうほどです。