5月31日、浦島地区振興会(以下、振興会)の総会が旧浦島小学校で開催され、役員や委員など約20名が出席しました。総会では、2014年度の事業報告や2015年度の事業計画、役員の改選についての協議が行われました。
昨年度、振興会では、旧浦島小学校施設の有効利用に向け、廃校施設の活用や地域づくりに関する講演会を開催するとともに、新潟県および高知県への先進事例の視察や旧浦島小学校の施設利用に関するアンケートを実施しました。さらに、養殖作業体験ツアーや鶴ヶ浦地区での「まち歩き」といった地域資源を生かした事業にも取り組むなど、活気ある浦島地区の実現に向け、歩みを進めてきました。
総会での協議の結果、設立から三年目となる2015年度の事業計画には、旧浦島小学校の施設利用の検討や養殖作業体験ツアーに加え、旧浦島小学校の閉校以来、開催が見送られていた運動会が盛り込まれることになりました。
総会後、閉校した小学校施設の有効利用を実践する富山県富山市の「NPO法人こば」理事長の水本三郎(みずもとさぶろう)氏、事務局長の平沢義孝(ひらさわよしたか)氏を講師として招き、廃校施設の活用等に関する講演会を開催しました。NPO法人こばでは、木造校舎の一角を利用し、地域住民の交流を目的とした「里山カフェ」や合気道教室「里山道場」等、様々な取り組みを行っています。
講演会では、小学校施設の活用に至るまでの経緯や事例の説明がなされたほか、「まずは自分たちが楽しんでやることが大切」、「資金や手間をかけず、やりたい人がやりたい事をやってみることが重要ではないか」といったアドバイスがありました。また、質疑応答の際には、参加者から「耐震の問題など、様々な制約がある中で、施設をうまく活用するポイントは何か」、「事業を実施する際に若手住民の共感を得られているか」等々の質問が出され、活発な意見交換も行われました。
総会での協議を受け、JVCは、2015年度も引き続き、サポーターとして振興会の活動に参画することとなりました。軌道に乗りつつある振興会の取り組みが着実に実施されていくよう、振興会の施設利用部、地域資源開発部、環境・文化部のメンバーとともに試行錯誤しながら事業に取り組んでいきます。