\n"; ?> JVC - 浦島地区の歴史と民俗を学ぶ - 気仙沼支援活動レポート
2016年3月29日 【 浦島地区振興会の取り組み

浦島地区の歴史と民俗を学ぶ

震災支援担当 石原 靖士
2016年3月30日 更新
漁業の歴史について説明する講師漁業の歴史について説明する講師

2月14日、浦島地区の歴史や民俗に関する講演会を開催しました。浦島地区の歴史や特性を踏まえた上で、その地域づくりに取り組むことが重要であると考え、このような講演会を開催するに至りました。当日は、浦島地区振興会の役員や住民など30名以上が参加しました。

質疑応答の様子質疑応答の様子

今回の講演会では、約30年前から浦島地区の歴史や民俗に関する研究を行っている東北大学教授の川島秀一氏を講師として招きました。はじめに川島氏から「人々の暮らしを取り戻す上で『人々が震災前にどのような暮らしを送っていたのか』、『どういうところに喜びを感じて生活をしていたのか』という点に目を向けることが大切」というアドバイスがありました。その後、川島氏から、これまでに出会った人々とのエピソードを交えながら浦島地区の漁業の歴史や特徴に関する説明が行われました。また、震災前に撮影された写真をもとに地域で行われていた様々な年中行事の様子が紹介されると、参加者からは当時を懐かしむ声が上がりました。講師の説明の後には、参加者から漁業に係わる風習についての質問や「地域の歴史や文化を見直すことができた」といった感想が寄せられました。

浦島地区では現在、防災集団移転による住宅再建が進められる一方、旧浦島小学校の施設利用観光ツアーといった地域づくりの取り組みが行われています。JVCは、長い時間の中で育まれてきた浦島地区の歴史や文化を踏まえた上で、住民とともに浦島地区のあり方を模索しつつ、引き続きこれらの取り組みを実施していきたいと思います。