
タイ事業担当:宮田敬子
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活動概要
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■農作業研修中のインターン生 |
国際協力や自然環境保護などに関心がある日本人を対象に、タイの農村に長期(約11 ヶ月)滞在し、そこに暮らす農民の視点から「開発」や「国際協力」がどのように捉えられているのか、どのような影響を与えているのかを学ぶ研修プログラムを提供しています。
この研修プログラムを通じて、アジアの農村と日本のつながりを見つめ直し、持続的な社会の実現に向けて実質的かつ積極的に取り組む人材の育成を行っています。他にも、短期のスタディツアーや講座を実施しています。
◆2008年度報告
タイの農村で学ぶインターンシッププログラム
2008年5月初旬に第11期生(2名)を迎えプログラムを開始しました。NGO関係者や有機農業を実践している農家の協力によって、7日間の日本国内研修を実施しました。
5月中旬にタイへ渡航し、東北タイにある自然農園を拠点に農作業実習とタイ語研修を行いました。その後、7月にコンケーン県とカラシン県の農村に1名ずつ派遣しました。インターンは、農村でのホームステイやNGO団体の訪問を通して国を超えた協力や開発のあり方について学びました。
2009年3月に帰国、5月に報告会を開催しました。報告会には30名を超える参加者が集まり、インターン生はタイの農村での経験や学びを伝えました。
スタディツアー
2008年9月と2009年3月に東北タイを訪問するスタディツアーを実施しました。学生や社会人をあわせて合計19名が参加しました。タイの農家との交流や農業体験を通して、国際協力、農業、食の現状を自分の生活と照らし合わせて考える機会となり、参加者同士の議論も白熱したツアーになりました。
◆2009年度報告
タイの農村で学ぶインターンシッププログラム
インターン11期生の一人がJVCタイ事業補佐として再びタイに戻り、スタディツアーの現地受入調整やタイ国内のNGO活動調査を行いました。東北部や北部の農村で活動する農民グループやNGO団体を訪問し、直売市場や有機農業に積極的に取り組む人々から、経済発展を目的としない、持続的な生活を学びました。
スタディツアー
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■スタディーツアー:汗を流してバナナを植えました! |
2009年11月に、宗教法人・妙道会教団の青年部の方(5名)を対象にスタディツアーを実施しました。東北タイの自然農園で農作業体験をしたり、自分たちの手で家畜の命をいただいて作る料理体験などを通じて、教義の中で説かれている自然・環境、食、生・死について、その意味を実感する機会になりました。
2010年3月には、学生団体であるJ-FUNユース(7名)によるスタディツアーに協力しました。ツアーでは、南タイのパンガー県に住むビルマ人に対して教育・医療支援を行っているNGOを訪問しました。過酷な環境に置かれているビルマ人労働者や子どもたちとの交流を通じて、日本国内では知られることが少ないビルマ人労働者の現実を知り、学生の立場から伝えていく必要性を感じ取ってもらう機会になりました。
◆2010年度計画
タイの農村で学ぶインターンシッププログラム
「タイの農村で学ぶインターンシッププログラム」第12期生(2010年10月派遣予定)の募集を開始し、タイの農村へ派遣します。また、新規に短期研修プログラム(4週間)の企画の準備を行い、2011年の夏実施を目指します。
スタディツアー
国際協力、農業、食に関心のある日本人を対象に、2010年夏に1回、2011年春に1回のツアーを企画・実施していきます。
地域・対象 |
タイ国内農村各地(主に東北タイ)
開発、国際協力、自然環境保護に興味・関心のある日本人 |
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