ラオススタッフ徒然日記
いつも混んでいる人気のパン屋の朝食です。
牛肉と豚肉の団子と卵。朝から重いですが、混んでるだけあって美味しいです。ラオスの年率8%にもなる経済成長の影響で、物価が年々高騰し、もちろん、こういった朝食も値上がりしています。
私がラオスに来た1年半前と比べても、サワナケートの物価は1.2倍〜1.5倍になっています。ちなみにこの朝食セットは20,000キップ(約240円)で、ラオスの朝食にしてはちょっと贅沢です。
2012年12月15日。一年前のこの日、PADETCというラオスのNGOの代表、ソムバット・ソンポーン氏が失踪しました。2012年秋からラオスでは国際会議が続き、NGOの活動も活発になるなかで、まるで見せしめのように実行されたこの失踪。街中のCCTVには警察が彼を連行した映像が映され、EUやアメリカなど各国が政府に対して調査を要求しましたが、政府は否定し続けています。
1年が経ち、ソムバット氏の妻シュイメンさんは夫に宛てて下記のような手紙を書きました。
村で見た、ネズミ捕りの道具です。竹の筒の中に食べ物をおいておき、ネズミが中に入ろうとすると、ひっかかりが外れてネズミが捕まる仕掛けです。竹のしなりを利用して、紐と竹だけで作られているアイデアもの。今回は、ねずみの代わりにトウモロコシの芯で披露してくれましたが、かなり強いひっぱりなので、もし本当にネズミが捕まったら首か切れたり胴体が潰れるのでは... 今後も捕まったところは見ませんように。
ビエンチャン県サントン郡は、2010年に正式にCommunal Land Tenure(コミュニティの土地所有権。以下CLT)を獲得した例として有名になりました。今回はこの郡の村でどのように土地所有権が登録されたか、村人は現在どのようにこの土地を利用しているか、を調べるため訪問しました。
JVCラオスの活動でもコミュニティ・フォレストの設置というのがありますが、JVCの活動からは村人は正式な「所有権」という権利は与えられず、「使用の承認」といったものを郡から得ています。ラオスでは、CLT獲得のための正式な手続き方法や条件などが確立されていないため、ラオスにおいてCLTはこのサントン郡を含め2件しか認められていないのが実情です。(ラオスでは「土地は国のもの」と法律に明記されており、人々に土地の「所有権」は与えられていません)
海外で活動するNGOは、相互の活動の連携をはかったり情報共有をするためにNGOのネットワークを形成することがよくありますが、ラオスでも「iNGO Network」という任意のネットワーク団体が存在しています。会費も必要なので全ての団体が所属しているというわけではありませんが、大きな国際NGOはもちろん、JVCやその他小さなNGOもいくつかメンバー団体となり、100以上の団体が参加しています。
iNGO Networkは教育、保健、人権など広い分野にまたがるネットワークNGOなので、その中にLand Issues Working Groupという土地や森林関連の活動をするNGOのワーキンググループ(WG)もあり、JVCはこのWGの委員会メンバーでもあります。
計5村から30名以上が参加したSRI経験交流。
女性の経験交流に比べ、やはり男性の方が積極的な参加でした。SRIモデル農家の田んぼを見て「数えたら茎数が22本だ」「モミ数は131もある」などと稲を見ながら互いに議論を繰り広げていました。村ごとのグループに分かれて行った稲作技術の経験交流でも、自分たちが知っている技術を次々と発表して、有意義なワークショップとなりました。
1日目のワークショップの夜はポンンガム村に宿泊しました。夜御飯を滞在先の家族と食べているときのこと。「この家には家畜がいっぱいいるけど、何匹いるの?」と聞いたら「水牛が3頭に、牛が4頭。あ、でも今日で牛が5頭になったね」とお父さん。
「え?今日牛が5頭になったってどういうこと?」と聞き返すと「だって、さっき生まれたでしょ。ほら、あんたが水浴びしてるとき。」
ガーーーーン。貴重な牛の出産シーンを見逃してしまった!!
私が外の井戸で水浴びをしていたのが夕方6時前。ちょうどその時20メートルほど近い場所で牛がまさに出産していたのです...ショックを受けながらすぐさま外を見てみると、まさに子牛が足をガクガクさせながら立ち上がろうとお母さんの隣で頑張っていました。まさに、幼少時関口宏の「わくわく動物ランド」で見たことのあるこのシーン。
ラオスの村ではこれが当たり前のことだから私に知らせるまでもなかったのでしょうけど、残念。
アサポン郡ポンンガム村での研修一日目。
SRI経験交流では男性と女性に分かれて実施しています。ラオスの田舎、特にJVC対象村のような少数民族の村では、女性が知らない男性の前で意見を言ったり、親しく話すことはしない、という文化が根付いており、男性と女性を混ぜてワークショップをすると女性はほとんど発言をしなくなってしまうからです。
一日目は女性を対象にしたSRI経験交流でした。
アサポン郡の4つの村から、SRIを実践したことのある人、ない人、両方を含めた合計20名の参加がポンンガム村に集まりました。家族の中で、どの田んぼにどの品種の米を使い、どんな植え方にするかを決定するのは概して男性の仕事。しかし実際に田植えをするのは女性の仕事です。そのため、良い植え方(移植)とはどういうものか、どのような育て方が良いのか、などをきちんと理解してもらうために開催しています。
色々な村から女性が集まれば日常の生活についてなどぺちゃくちゃとおしゃべりをするのかと思いきや、皆集まるとシーン...。ランチの時もおしゃべりなおばちゃん1人、2人がしゃべっているだけで他の人は黙ったまま。恐らく他の村にはほとんど行ったことがない、という人が多いのでしょう。"交流する"ことに慣れていないのですね。
ビエンチャンで会議があったため、月曜日はビエンチャンで仕事をし、夜行バスに乗って火曜日の朝、サワナケートに戻ってきました。
明日(水曜)からは2日続けてアサポン郡でSRI経験交流を実施するため、農業チームスタッフは今日(火曜)アサポン郡へ出発するとのこと。早速また荷造りをして午後対象村へ向けて出発しました。
プロジェクト車で3-4時間ほど走り、明日ワークショップを開催する村へ到着。すでに18時を過ぎていましたが、村人と米銀行のことで会議をしなくてはいけないため、簡単に夜ご飯を済ませ19時半ころから村人と夜会議。昼間は農作業に忙しい村人との会議は夜開くことも多々あります。結局21時半頃終わり22時就寝。
どの村もトイレがなく、人影がないところまで暗闇の中を歩いて用をたすため、いつもトイレに行くタイミングが問題です。寝ている時にトイレに行きたくないので、寝る前まで我慢をして寝る直前にトイレへ。体に悪い... 慣れたけど、やっぱり毎回億劫です。
就寝の様子。いびきがひどいスタッフと寝る時は寝不足になります(笑)
今週は、出張で森林チームスタッフ2名とベトナムのフエに来ています。会議は火曜日から金曜日までなので、月曜日にバスでサワナケートからフエに移動しました。月曜日の朝8時、バス停に行くと「大雨の注意報がでているので今日は運行しません」と言われ、急いでフエ行きのレンタカーをアレンジ。しかし「そんな遠くまでいけない」「ドライバーのパスポートがない」などとレンタカー会社に言われ、結局サワナケートを出発したのが11時半。国境でもハプニングがあり、フエのホテルに着いたのは20時半でした。
気を取り直して2日目からの会議。
会議には、ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、ネパールの5ヶ国からの参加者がありました。
コミュニティ・フォレスト(以下CF)とは、コミュニティ(村など)が共有している土地のことを言います。ネパールやタイなどでは、CFを使ってコミュニティがジャムや薬草クリームなどを作り、近くのマーケットや時には海外へビジネスを展開し、村の収益・生活向上のために利用している事例が全国各地であるようです。