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南タイ津波被害調査報告 No.2 
2004年1月7日 更新
 

12月31日

1. 行動の経過

12月30日夜バンコク出発、31日早朝パンガー県クラブリ郡着。TRF(The Thailand Resserch Fund)の地域事務所を訪問。現地NGOのスタッフ2名と共に、避難民がいるパーサーン寺に行く。避難民、警察、クラブリ郡郡長、僧たちにインタヴュー。


2. パーサーン寺での調査

この寺に避難している人は800人。プラトーン島行政区からの避難民。プラトーン島には3集落あり、1つの村となっている。トゥンダー集落、ターペヨーイ集落、パークチョック集落があり、隣のラ島にはラ島集落がある。4つの集落を合わせて、クラブリ郡プラトーン島行政区となっている。4集落の人口の合計は約1300人。

この1300人のうちの生存者が2つの寺に分かれて避難しており、そのうちの800人がこのパーサーン寺にいることになる。この寺の管轄内では、死者が現在79人。外国人死者はその他に約10人(近くにリゾート地が2箇所ある)。しかし、行方不明者が非常に多いとのこと。重傷者はすでに病院に運ばれており、この寺にはいない。

ラーペヨーイ集落とパークチョック集落は全滅で、家屋などはすべて破壊されたという。トゥンダー集落は40家屋のうち多少残っている家屋がある程度。すべて人々が集落に戻れる状態ではない。生業は全員漁業。魚、エビ、イカなどを採って生活していた。

■救援センターとなっているパーサ
ーン寺に運び込まれた救援物資。
(12/31撮影)

救援物資はかなりたくさん届いている。食料、衣料、水、シーツなどはかなりあって、人々に分配されていた。人々は寺の境内にある3つの建物に入っており、寝る場所は足りているという。しかし、トイレ、水浴び所が少ないので、困っている。寺の境内は広いので、混乱している様子はない。衛生状態もいいようだが、トイレが少ないので、今後衛生状態が悪くなるだろうと心配している。

■支援物資を受け取る子供(パンガー
県パーサーン寺、12/31撮影)

ムスリムの避難民(この地域には住民の30%ぐらいがムスリム)は、モスクに避難しているとのことで、ムスリムのグループが世話をしているそうだ。

●現地の人(男性、34歳、漁民)の話:トゥンダー集落の人

26日(津波当日)夜にここに移ってきた。家は壊れた。ここに来て以来、集落には戻っていない。怖くて戻れない。自分の家族は大丈夫だったが、妹と妹の夫は死亡した(2人は他の近くリゾート地にいた)。金が全くないので、仕事を探したい。共同生活から自分の生活を早く始めたい。海岸には戻りたくない。他の場所を探すしかない。親戚などは他の県にはいない。

●村の僧侶の話:救援活動の責任者

この寺に来ている避難民は、程度がひどい場合は家が破壊されてしまった。中程度としては、家はあるが、そこでは生活ができないという人。比較的軽い程度では、収入がなくなり、これからのことを心配している。精神的な恐怖感が抜けないで、リハビリが必要な人もいる。
 この寺には、井戸が2箇所あるが、水は飲めない。水浴びや食器を洗うための水の量は不十分だ。ここでは政府はまだ何もしていない。外国人(死亡者10人)が問い合わせに多数来ているが、対応できる人(英語を話せる人)はいるが足りていない。外国人の登録者は69人だが、実際には100人は来ている。ドイツ、フランス、香港、スイス人など。日本人はいない。外国人対策の経費もない。
 これから、人々は漁業を続けるには難しい状況なので(海の衛生面などから)、農業などで生きていく方法を考える必要がある。この地域には、前から有機農業グループもある。有機農業による復興がこれからは大事だ。

3. プラトーン島視察

■プラトーン島パークチョック集落の
被害状況、家屋がすべて破壊され
ている(12/31撮影)

パークチョック集落を視察。家屋84、小学校、村の医療施設各1箇所、村の寺は2つあったが、すべて破壊された。現地には自然資源局の職員がいて、島の集落を管理しているとのことだったが、何をするすべもないという様子だった。災害当日、小学校は日曜日だったので、まだ子どもの被害は少なかった。4つの建物(教室など)はすべて流されて、ほとんど跡形もなかった。先生は死亡した。村の寺の僧2人も行方不明になっている。この集落の死亡者は現時点では32人だが、行方不明者が未だ多い。特に、男性は海に出て漁をしていたのでまだ死者は多くないが、女性は村にいたので、死者が多かったとのこと。村長は助かったが、その母親は死亡した。

■上記集落の小学校跡。教室がすっか
り流されている(12/31撮影)

なお、島へ渡る場所(マングローブの林に囲まれた入り江)付近(ディー村)には、寺の生活がつらいので、昨日からこの場所に移ってきた人が30−40人いた。特に家などはないが、木の下にござを敷いて、休んでいた。


■小学校の隣にあった家屋の跡。
(プラトーン島、12/31撮影)
■流された家屋の残骸がやしの木の
もとに積み重なっている(プラトーン島、
12/31撮影)

 
 


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