防災集団移転についての記事一覧
10月19日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、梶ヶ浦地区の造成地見学会及び総会が開催され、住民約25名が参加しました。
午前中に行われた造成地見学会では、はじめに気仙沼市の担当課から工事の進捗状況が説明され、あわせて世帯ごとの宅地の引き渡し時期が示されました。気仙沼市から説明を受けた後、図面を片手に造成地内を見て回りました。擁壁(ようへき)の設置工事の様子を目にした住民からは、「こんなに深く掘るのか」と驚きの声があがりました。
9月21日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)地区の造成地見学会および総会を開催し、あわせて共同建設に関する勉強会を行いました。
21日の午前中に実施した見学会には、約20名の住民が参加しました。大浦地区では北側・南側二ヶ所で造成工事が進められているため、住民・アドバイザー・JVCスタッフが二手に分かれて造成地に向かいました。造成地に実際に足を運ぶのは、同様の見学会を開催した今年2月以来です。見学会に参加した住民からは「2月の頃に比べて木々の伐採が随分と進んだ」との声があがる一方で、「これから大量の土を運び出すことになる。まだまだ時間が掛かる」との感想が聞かれました。
6月1日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)地区と梶ヶ浦(かじがうら)地区の合同勉強会および各地区総会を開催し、約40名の住民の参加を得ました。
はじめに、大浦地区と梶ヶ浦地区の合同で行われた勉強会では、4月に開催した高台移転団地見学会の振り返りが行われました。アドバイザーが写真を交えて見学会のポイントを整理しながら、主に取り付け道路、宅地の法面(のりめん)、擁壁(ようへき)や側溝などのイメージを住民と共有しました。その際、見学した造成地と大浦地区や梶ヶ浦地区の造成地との類似点・相違点が示されました。住民からは「法面の大きさが違って見えるのはなぜか?」「擁壁をつなげる場合、つなぎ目の強度に問題はないか?」などの質問が出され、それらに対してアドバイザーが一つ一つ解説を加えていきました。
4月27日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、他地区で先行して完成した高台移転団地の見学会を開催し、大浦(おおうら)地区・梶ヶ浦(かじがうら)地区合わせて約30名の住民の参加を得ました。
午前中、南三陸町にある高台移転団地を訪問し、町職員の案内を受けながら団地内を見て回りました。はじめに、約100坪の宅地の大きさを確認しました。整備された宅地を実際に目にした住民からは「随分と広い様に感じるわね」との感想が出されました。一方で、同じ100坪の宅地でも間口の広さや乗り入れ道路の取り付け方に応じてその大きさの印象が異なるため、「意外と狭いな」「100坪の感覚がうまくつかめない」などと話しながら戸惑う住民の姿も見受けられました。
2月16日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)地区の地鎮祭と高台移転予定地の見学会に同行するとともに、住宅建設に関わる勉強会や個別相談会を開催しました。
16日の午前、大浦地区の高台移転予定地にて造成工事の安全を祈願する地鎮祭が執り行われました。当日は、高台移転に参加する住民に加え、移転予定地の地権者、造成工事業者、アドバイザーおよびJVCが同席しました。地鎮祭に参加した住民からは、「ようやくこの日を迎えられた」との思いが語られました。
地鎮祭終了後、移転予定地の見学会が行われました。前日に降り積もった雪が辺りに残る中、険しい坂道に沿って高台へと歩を進めました。移転予定地に辿り着くと、眼下には美しい内湾の景色が広がっていました。「素晴らしい眺めだね」「思いの外、風は強くないな」。移転予定地に足を運んだ住民は、将来自分たちが住む場所に対する印象を思い思いに語り合っていました。
1月19日と26日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)、小々汐(こごしお)、梶ヶ浦(かじがうら)の各地区でそれぞれのテーマに沿って話し合いが行われるとともに、第3回目となる「四ヶ浜(しかはま)の家づくり勉強会」を開催しました。
1月19日に行われた大浦地区の話し合いでは、昨年末に一定の合意を得たまちづくりルールの考え方が再度確認されました。具体的には、(1)まちづくりルールは「皆が気持ちよく暮らすため」のものであること(2)まちづくりルールはあくまで「申し合わせ」であることから、個々の事情によりルールからずれる必要が生じた場合、皆で話し合いその承認を得ることができれば、ルールは緩和されること、等です。また、宅地の土留め工事の一括発注や集会場の備品購入に充てる資金の積み立てなど、住民が協力して取り組むテーマについて、今後検討していくことが確認されました。
12月15日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。
今回は、大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)の各地区でまちづくりルールに関する協議を行うとともに、第2回目となる「四ヶ浜(しかはま)の家づくり勉強会」を開催しました(第1回目の様子はこちらの記事)。
まず、地区ごとのまちづくりルールに関する話し合いでは、アドバイザーから最終的な素案が提示され、それをもとに検討が進められました。大浦地区では、この間の協議内容を踏まえながら、例えば以下の様な内容のルール案が示されました。「宅地北側については、すべての区画で隣地境界線(または道路境界線)から『1.5m』以内を『北側セットバックゾーン』とし、建築物は壁面(の中心線)がはみ出さぬよう計画、建設すること」。
このルールをうまくイメージできるように、ロープを使って実際の幅を確認する作業を行いました。その上で、アドバイザーからは「給湯器・配管などを設置するためには、少なくとも1mは必要になります。浄化槽の設置や横を通り抜けることを考えると、1.5mが妥当かと思います」との説明が加えられました。
11月10日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、住宅建設について学びと理解を深める「四ヶ浜(※)の家づくり勉強会」を開催しました。
「四ヶ浜の家づくり勉強会」は、まず家づくりのイメージを共有することから始まりました。「車をたくさん停めることができる家」「自然の素材を使った家」「地震・台風にも耐える家」など、この間実施してきたアンケートや個別相談会からみえてきた家のイメージが写真を交えて紹介されました。一方、アドバイザーが考える家のイメージとして、「増改築しやすい家」「中庭のある家」「1階から屋根が始まっている大屋根の家」などが示され、実際にアドバイザーが建てた住宅が実例として取り上げられました。また、住宅の規模に応じた建設コストの目安も同時に示されました。
10月6日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は住宅の建設方式に関する勉強会を開催し、あわせてまちづくりのルールに関する話し合いを行いました。
まず大浦(おおうら)・小々汐(こごしお)・梶ヶ浦(かじがうら)の三地区合同で実施された勉強会では、仙台市からお招きした専門家によって再度「CM分離発注方式」についての解説が行われました。ここではCM分離発注方式の基本的な仕組みが改めて確認されるとともに、基本設計、実施設計、業者選定、工事監理等の流れが詳細に紹介されました。説明を受けた住民からは、「CM分離発注方式の具体的なイメージをつかむことができた。次回以降、コストの目安などを示してほしい」との声が上がりました。
8月25日と9月1日、防災集団移転のアドバイザー派遣を実施しました。今回は、大浦(おおうら)、小々汐(こごしお)、梶ヶ浦(かじがうら)の地区ごとに住宅相談会を開催し、特にまちづくりのルールに関する話し合いを行いました。
8月25日に開催された大浦地区の住宅相談会では、はじめに住宅の各建設方式のメリット・デメリットがアドバイザーによって解説されました。ここでは(1)共同発注方式(2)共同建設方式(3)個別建設方式(地元工務店)(4)個別建設方式(ハウスメーカー)の四つの建設方式が取り上げられ、「費用」「手間」「アフターケア」などの項目に応じて、アドバイザーが各建設方式を評価していきました。大浦地区では今後、住民の建設方式の希望を把握するためのアンケートを行うことになりました。