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| 期間 |
2002年6月〜2003年12月 |
活動分野 |
農村開発 |
| 地域・対象 |
チェンマイ県、チェンライ県など |
| 関連団体 |
ISAC (Institute for a Sustainable Agriculture Community)など |
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背景
北タイ地域はビルマ・ラオスと国境を接し、中国の雲南省との間にも行き来のある場所で、日々さまざまな民族・文化や地域の生産物が行き交っています。険しい山岳地帯が多くを占め、多様な自然環境にも恵まれています。しかし近年の開発政策の下、首都バンコクや外国の企業が土地を買い占めたり、森林などの資源を争奪し合うようになりました。大企業による商品作物の大規模栽培は大量の農薬を使うため、水や空気、土壌の環境汚染を引き起こすばかりか、地域住民の健康に甚大な被害を及ぼすことが懸念されています。また、政府による森林保護政策が、地域住民との間に軋轢を生むケースも見受けられます。
山岳地帯の住民の多くは、タイ系の住民とは異なる文化習慣を持つ複数の少数民族です。彼らは長くタイ系住民の住む平地部から遠く離れた遠隔地に居住してきたため、市民権の取得手続きなどから取り残され、いわゆる差別などもあって、いまだたいへん困難な生活を余儀なくされています。人口約80万といわれる彼らの約半数が現在も市民権の取得ができず、移動、教育、就職などの機会が著しい制約を受けています。
タイ系住民にしろ少数民族にしろ、その多くが地域の自然をよく理解し、地域に適した農業生産を営んできました。しかし近年の経済開発政策の中で、彼ら自身も必然的に化学肥料・農薬を多投する近代農業を行わざるを得なくなり、現金収入を求めた結果、多くの負債を負うようになってしまった例も枚挙に暇がありません。農業をあきらめ、危険な低賃金労働に従事して糊口を凌いでいくということも、まま見られることです。自然と共生した持続的なライフ・スタイルを維持することは難しくなり、これが同時に環境破壊を引き起こし、さらに暮らしを困難なものにしています。
経緯
JVCタイでは、チェンマイに事務所を開設し、地域の実情や現地のNGO・村人の活動について調査を行いました。そうしたなかで、調査した情報の整理や、地域資源把握のために立体地図の作成などを行いました。また、現地NGOとともに有機農業の研修やワークショップを行いました。
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