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| 期間 |
1992年6月〜1996年5月 |
活動分野 |
農村開発 |
| 地域・対象 |
ピサヌローク県ヌーンマプラーン郡サムトーン村など10村
ピサヌローク県サムトーン村36世帯など10村で376世帯 |
| 関連団体 |
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背景
ピサヌローク県は、タイ北部と中央部の接点に位置し、タイを南北に流れるチャオプラヤー川の支流ナーン川流域を中心に稲作が行われています。東部には南北に山脈が走り、1960年代には県の半分以上を森林が占めていましたが、1990年には20%以下に減少しました。森林消失の原因は、(1)伐採業者による商業伐採、(2)密伐採、(3)商品作物栽培のための農民の入植、(4)軍による伐採です。
山岳地域の畑では、山を丸裸にしてトウモロコシやキャッサバが植えられていて、土壌流失、地味の低下、収穫量の減少、病虫害被害が年を追って広がっています。平地では、山岳地帯の農薬使用による水の汚染、山岳地帯に森がなくなったための洪水など、深刻な影響が出ています。
目的
- 自然農業とアグロフォレストリー(林業と農業を組み合わせた方法)を普及することを通して、自然環境を豊かにします。
- 人々の社会経済的な状況を改善します。
- 在来の智恵を基盤にして、地域社会の中で新しい生き方を実践できるような人材を育成します。
活動内容
1. 自然農業とアグロフォレストリー(森林農業)を奨励
1990年にプロジェクトを開始して、1992年からは常駐のスタッフを置きました。また、1994年には山岳地帯に研修センターを建設しました。山岳地帯にあるラックタイ村のインカムさんたちは、森林の残っている地域と全く残っていない地域を訪問し、両者を比較して森林の役割の理解を深めました。そして、少しずつトウモロコシの単一栽培を減らして、農地に果樹、香辛料、薬草など有用樹を植えるようになりました。
水田地帯では、果樹園と水田の併用や、耕さないで直播をする自然農業の方法による水稲栽培などを、スタディー・ツアーとトレーニングを行って、普及しました。
2.加工食品の普及
農民が各地でグループを作り、加工食品を作る試みをしています。例えば、自分たちが育てた大豆から味噌・しょうゆを、ライムとアロエからシャンプーを、ほうき草からほうきなどを作っています。また、魚、蛙の養殖や、養蜂も盛んに行っています。養蜂を行っているソムサクさんによれば、養蜂を1年を通じて行おうとすれば、1年中何かしらの花が咲いていることが必要になり、果樹園も含めて森を作っていくことにつながり、それが環境回復の一助となるということです。
結果
1993年にチャイヤプーン、ペチャブーン、ピサヌローク県の各プロジェクトを統合して農民会社を作りましたが、地域が離れており、運営が難しくなって、1996年には分裂してしまいました。そのため、同年、プロジェクトとしては終了することにしました。しかし、農民たちは自分で工夫をしながら複合的な農業、自然農業を続けています。
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