もう一年タイで学びたい! そう思い、2008年の「タイの農村で学ぶインターンシッププログラム」を終え、再びタイへ来て一年が経とうとしています。
1年目はコンケーン県ポン郡の村でのホームステイがメインでしたが、2年目はムクダハーン県のカオデーン農園を拠点に様々な場所へ行くことができました。
カオデーン農園では一年目に引き続き本当にたくさんの経験ができました。昨年の米作りは苗床作りから、田植え、稲刈り、脱穀、精米と一通りの作業をさせてもらいました。稲刈りが大変だったときは、ついデーンさんに文句を言ってしまいましたが、今年のお米は米粒が綺麗で収量も上がりました。野菜が上手くできたこと、芽が出なかったことに一喜一憂しました。鶏やアヒルの雛がたくさん生まれては犬に食べられていきました。そしてなにより、カオデーン農園の森本さん、デーンさん、昨年8月に生まれた敬太君と一緒に楽しい時間を過ごすことができました。デーンさんには農作業をしながら本当にたくさんのことを教えてもらいました。農作業の休憩時間、ハンモックに揺られて風が吹くと、とても気持ちの良い満足感に浸ることができました。
カオデーン農園にて(左から森本さんと敬太くん、宮田、デーンさん、下田)昨年に引き続きコンケーン県ポン郡には何度も足を運びました。直売市場は少しずつですが広がりを見せています。ポン郡病院が協力して病院で朝市が開かれていますし、コンケーン市内では不定期ですが、コンケーン病院で有機市場が開催されています。また、村の村落開発委員も有機農業への支援を進めています。
3月1日、ポン郡直売市場運営委員にタイの有機農業市場について報告を行いました。昨年、一ヶ月間滞在したチェンマイ県の有機市場の活動地域、スリン県、マハーサラカム県の有機市場を訪問したときのことを発表しました。各活動地域の良い点を例に挙げ、ポン郡に導入することを提案しました。ポン郡の良い点、改善すべき点などを話し合い、最後にこれからもポン郡の直売市場と日本が交流し合っていこうと締めくくりました。
昨年お世話になったホームステイ先のカセームさん(お父さん)、マユリーさん(お母さん)を訪問し、最後に挨拶をしてきました。私の面倒を見てくれていた親戚のお姉さんも駆けつけてくれました。マユリーさんに「去年よりも顔が生き生きしてるね。心が軽くなったんだね」と言われました。ホームステイ時の私は時々、今にも泣きそうな顔をしていたと言われました。自分に対する葛藤や矛盾が少しなくなってきたからなのかもしれません。
昨年、「自分は何故ここに居るのか」ととても悩み、胸の中にモヤモヤしたものが溜まりに溜まっていました。それがすべてなくなったわけではないけれど、多くの人との出会いがあり、考える機会を与えてもらい、「自分は自分でいいのだ」と思うようになりました。
カオデーン農園では人間らしい人生の過ごし方を学びました。ポン郡では農業の魅力、大変さを教わりました。特にホームステイをさせてもらった家族には感謝してもしきれないほどお世話になりました。
2年前はタイでのインターンシップが終了したときの輝かしい自分を想像していましたが、一年間を終え、そのような自分はどこにもいませんでした。2年目に挑戦した後の自分もまだまだ理想には近づけていません。これからも近づけるかはわかりませんが、私が出来ることを精一杯やっていく中で自分自身を高めていければと思っています。
終わりになりましたが、今年の4月からJVCタイ事業担当として働くことになりました。今回の帰国がタイとのお別れではなく、また新しいスタートとなります。タイと日本のお互いを向上させていくような交流をしていくと同時にタイ国内の問題のみではなく、タイに大きな影響力のある日本の社会問題にも関わっていければと思っています。
タイ事業担当になりました。これからもよろしくお願いします。長い間WEB日記を読んでいただいて有難うございました。またこれからも引き続き掲載させていただくようになると思います。これからもよろしくお願いします。