毎週水曜日の朝6時。有機朝市が開催されるJJマーケットでは生産者と消費者の楽しそうな声が聞こえてきます。その有機市場のリーダーであるポーンティップさん(女性)は村の加工品グループのリーダーでもあります。
加工品グループのリーダー、ポーンティップさん有機市場で自信を持って売っている醤油(タイ風の薄い醤油)と大豆ソース(炒め物に使われるソース)がどの様に作られているのか話を聞きました。
加工品グループでは、2003年から醤油、大豆ソース作りを行っています。村の中での職業をつくるため、食べ物がどうやって作られているかを知る機会を作るため、食べ物を通して生活を見直すための目的で現在運営されています。メー・ジョー大学の先生から作り方を教えてもらい、加工品グループが始まりました。一ヶ月に2回のペースで生産しており、5人の加工品スタッフ、3人の運営委員で運営されています。
大豆は全て自分たちの村で生産したものです。醤油だと一回60キロの大豆が使用されます。生産品の加工、管理、販売を行うため、一日150バーツ(1バーツ=2.8円)で生産者は働いています。これは農作業の1日の日雇いに相当する値段です。去年は一年間で50000バーツの利益が出ました。施設の投資が大きいためローンを組んで返済しています。グループ自身の土地、また貯金もあるため、この先も続けてやっていける確信があるとポーンティップさんは言っています。
加工品作りが行われている施設しかしながら、問題もあります。品質が均一に保てないことや醤油の色がきれいにでないことです。その場合は学校に安く売って給食に使ってもらっています。
ポーンティップさんに加工品グループでの苦労を聞くと村人自身で運営しているので会計がとても大変であること、人件費、材料費、光熱費など赤字にならないようにいつもヒヤヒヤであることなど苦労を語ってくれました。活動自体は楽しいが、それ以上に大変なので今以上の参加者が集まらないことが問題だそうです。
醤油と大豆ソース現在はISACとGREEN NET(有機農産物を扱うNGO)が主な加工品の卸先です。また、有機市場でも販売していますし、OTOP(タイの一村一品運動)の認証も取得しました。
現在では小中高大学生がこの加工場に学びに来るようになりました。この加工品場は単に生産を行う場ではなく、若い世代が食べ物に関心を持ってもらう場でもあります。
村人が自立して活動を行う上で苦労も多く、畑と田圃、加工品グループの活動、有機農業の活動を行うポーンティップさんは忙しさで目が回るほどだと言います。話を聞きにいった日も早朝に有機朝市で販売、午前は加工品場に他県の農民団体が訪問し、やっと一息ついたところでした。
「この加工グループがなかったらどれだけ楽なのかと思うときもありますが、私は村社会のため、自分たちの跡に続く世代のためにこれからも続けていこうと思っています」と語るポーンティップさんの目はキラキラ輝いていました。この活動がこの先もずっと続くように願っています。