タイのNGOのISACは団体自身の農園を持っています。そこの家畜の豚を絞めたということで、豚の加工食品をつくることになりました。
ネームという食べ物は豚ひき肉をバナナの皮で包み、お米を使って少し発酵させてすっぱくさせたものです。北部・東北部タイの食べ物です。材料は豚挽き肉、豚の皮を薄くスライスしたもの、にんにくはミキサーで細かくしたもの、蒸したもち米もミキサーで細かくします。
ネームの中身あとは味付けに塩を入れます。それを手でこねていきます。良い塩加減になったら、あとはバナナの皮に包んでいきます。6,7人ほどで作っていましたが、そのほとんどが初心者。あーでもない、こーでもないと一つの作業をするごとにてんやわんやです。
きれいに包めたかな?バナナの皮に包んだ後は、2,3日おいて発酵させます。そうすると、何ともいえない酸味が出てもち米と一緒に食べると良く合うのです。タイ人はそのまま生で食べるのが好きですが、私は豚肉を生で食べるのに抵抗があるので、炭火で焼いて食べます。
次に作ったのはケープムーという豚肉の皮を油で揚げたスナックみたいなものです。ソムタム(パパイヤサラダ)と一緒に食べたり、炒め物にも入れたりするそうです。これも北部タイ独特の食べ物。
ケープムーに使う豚の皮を切ります。豚肉の皮を適当な大きさに切り、塩を加えて揉みます。しばらく置いておき、塩が馴染んだところで揚げていきます。一回目、中まで火が通るようにじっくりと揚げ、二回目は温度を高くした油へ投入し、カリッと揚げていきます。揚げたてのケープムーを頬張ると、一緒にビールが飲みたくなるほどのおいしさ。
ケープムーを揚げます。今回作ったのはチャオバーン(=村人)風のケープムーです。ひとかけらが大きく、ゴツゴツしています。お店で売っているのは細かったり、小さかったりするそうです。豚は合成飼料を与えずに育てたので、豚の皮は引き締まっており店で買うケープムーと比べて断然おいしいそうです。
「菜食主義の人もいるけど、私たちには無理だね。こんなにおいしい肉の料理をたくさん知っているもの」と、出来上がったばかりのケープムーとネーンをカオニャオ(もち米)と食べながらみんな言っていました。「確かに!」、私も同意見です。みんな、豚のおいしい食べ方を知っているんですね。その土地の人たちが作ってきた食文化に感謝した日でした。