北タイではタイ国内でも有名な有機市場の活動が行われています。その活動を知りたいと思い、10月の間はチェンマイに滞在することになりました。
私はISAC(Institute for Sustainable Agriculture community)というタイのNGOにお世話になっています。チェンマイで有機農業の活動、有機市場の活動を行っているタイのNGOです。
ISACは、1993年に有機農業の活動を始めました。持続的な農業を行うシステムを作っていくため、化学肥料・農薬を使わない農業を奨励し、自分たちで販売できる場所を作るということで有機市場を作りました。現在はチェンマイ県内15郡で有機農業の活動を行っています。有機市場も多くの場所で開かれており、市内から少し離れたJJマーケットという場所を中心に病院、中高校、大学といった場所です。
大学内の有機市場有機市場では農産物に適切な価格をつけるために3ヶ月に一度、価格を決定する会議が行われます。その会議で決まった価格で生産者は販売していきます。それによって安く買い取られたり、高く売りつけたりという問題はなくなります。
この有機市場で売られている農作物は北タイ有機認証という認証制度に合格した野菜が売られています。化学肥料、農薬を一切使用しない完全な有機農家に与えられる認証です。この認証を消費者に広めることで、生産者は自信を持って有機農作物を販売することができるようです。
市場には地元野菜が多く並ぶまた、村人が作る有機米、醤油、大豆ソース、イチゴジャムなどはISACが買い取り、販売しています。ISACのスタッフであるジャックさん(女性)が言うには販売先の確保が有機農業を推進していく上では非常に大切なのだそうです。
北タイでは水と気候に恵まれているため、野菜・果物作りには非常に適した場所です。そのため、輸出用の野菜や果物もたくさん作られています。生産者会員の中には有機農業を始める前までは葉タバコ、大豆、ピーナッツなどを生産していた人たちがほとんどでした。お米中心の東北タイとは違い、お米は自給用のみを作っている人たちの方が多いようです。
土地が違えば農民が抱えている問題も違ってくるのでしょう。この期間で、チェンマイ県における有機市場のシステムと有機農業の活動状況を調べたいと思います。