アフガニスタン最新情報
3月21日、春分の日。アフガニスタンではこの日に新年を迎えます。ナウルーズ(ノウルーズ)と呼ばれ、親族・友人が集い、新しい春を迎える喜びを分かち合う祝日です。「皆、新しい衣装をきて美味しいものを食べて過ごしているのかな」とぼんやり思っていたその日に、現地スタッフから、衝撃の報告が届きました。
「マヒルさんが殺された」
2018年の夏頃から、JVCのピース・アクションの活動はだんだんと地域的な広がりを持ってきました。今回の平和交流プログラムでは、ナンガルハル州中部・南部の郡の人々によるクズ・クナール郡への訪問が叶いました!厳しい治安により人の移動を伴う活動はリスクが生じるため、今回も慎重に人選や移動手段、集まる場所の確認を行い、準備を重ねてようやく実現したのです。8月から12月にかけて複数の交流プログラムを実施したうちの一つをご紹介します。
デリーでの出張会議中のアフガン事業チームのエピソード、会議室には相当笑わせられました。次は食事編です。
ホテルについた初日、夕食がまだでお腹が空いていたので、小野山と私はホテル内の食堂に行きました。すると、他のお客さんがいないためか暗いままで、非常に寂しい雰囲気です・・・。私達が来たことで点けてくれた電気もはかなげで、営業しているのか不安になるような照明状況。
メーラブ・ハーンさんの話をしたい。彼は自分と同じホギャニ郡の出身で、僕らは今からもう20年以上前に知り合った。タリバンが政権をとっていた頃だ。彼の住む村は特に山間地だったからメーラブさんはそこで採れる木を建材として売る仕事をしていて、とてもいい暮らしをしていたんだ。皆そう言ってた。そんなに頻繁に会うことはなかったけど、幸せそうだった。
閑話です。
アフガニスタン事業では、治安状況の悪化のため日本人担当者の現地渡航がなかなかできないので、別の場所で会議を行っています。これまでもパキスタンなどで出張会議を行ってきました。出張先ではときどき珍事件が起こります。今となっては懐かしい当時のエピソードはこちらから。
いつもスカイプで連絡を取り合っている私達にとって約一年ぶりに、実際に会える大事な機会です。今回は、ビザや予算の関係から、インドのデリーで会うことになりました。初めて行くホテルで予約時点から意思疎通が微妙な感触だったので、安いこともあり、若干の不安を抱きながらも到着してみると、やっぱり、色々ありました・・・・
日本を経つ前からホテル内の会議室を予約していたのですが、到着した夜、早速確認してみるといわゆる「会議室」はなく、ここだよ、と通されたのが普通の寝室でした。まぁ仕方がないので、ホテルスタッフに、「会議に使うので、テーブルと人数分のイスを用意してください」とお願いしておきました。
そして迎えた会議日、「会議室」のドアを開けて飛び込んできた光景が・・・
前回、JVCの識字教室に参加しているショービナさんを紹介しました。
では、一体どんな方が文字の読み書き・算数を教えているのでしょうか?今回は2人の先生をご紹介。好きな食べ物や、好きな色は?その理由にちょっと驚き。
サビルラ(44歳、JVCアフガニスタン現地責任者)

「2002年からクズ・クナールの住民がJVCと協働してきた地域保健や教育の活動を通じて地域の安定や結束を図ったきた。現在は平和と非暴力の学び合いの活動を進めている。クズ・クナール地域はアフガニスタン全国的に見て比較的安全を維持し、JVCの活動も守られてきたものの、近年ISの勢力が出現したり、事件が起こることもあり、平和が揺らぐことのないよう不断の努力が一層必要になってきている」
アフガニスタン事業の加藤です。
夏から始まった、JVCの識字教室。自身が住む村の中で行うことで、遠くの学校には通えなかった人たち、学齢期に学校に通えなかった人たちがもう一度学ぶ場を持てるよう、実施しています。学習者の一人に、現地の女性スタッフ・カリマがインタビューしました!

どうして自分自身を大切にするのかって?決まってるじゃないか、私の人生は私のためだけにあるんじゃない。私を頼りにしている家族がいっぱいいる。朝起きた時も、夜眠りにつく時も、みんないつもいっしょさ。今日あったこと、これから先の夢、子どもたちが私に話してくれるよ。
ほかの子には、「僕のお父さんは僕にプレゼントをくれる、お菓子だってくれる。色んな場所にも連れて行ってくれるし」って自慢しているね。父親の私が思うよりずっとたくさんのことを。
もし私がいなくなったら、誰がみんなの問いかけに応えられるだろう。誰が助けてあげられるのだろう。きっとこんな思いが人間を動かしている。私も自分自身を大切にしよう。人生は美しい(Life is beautiful)。
サビルラ・メムラワル
(翻訳・竹村謙一)