東京事務所の日々の記事一覧
アフガニスタンの現場での活動を担っているアフガニスタン人スタッフ2人が来日しています。
診療所で毎日多くの村人の診察にあたっているシャプール医師と、母親教室など地域保健を担当しているファティマさんです。
早速広げてくれたのは、アフガニスタンから持ってきたお菓子やレーズン、ナッツのお土産。本場の味、おいしい!特にこのスナック、食べ始めると止まらない~。
しかしちょっと大変なのが食事。幸いにもJVCがある上野には、イスラームの方が安心して食べられる「ハラール」(イスラームのルールにしたがって処理されたお肉でつくられた料理)のお店が複数ありました。シャプールさんは事務所の近所にお気に入りのカレー屋さんを見つけて、「今日は一人で注文して食べてきたよ!」。
ちょっと疲れ気味のファティマさんはフルーツを求めに果物屋さんへ。食べ慣れたバナナを見つけて、ほっ。
そしてお店の中である物を見つけると俄然元気に。
「あっ、スイカ!日本にもあるのね。これはアフガニスタンでは、もっと長~くて大き~いのよ!」パシュトゥー語と英語を交えながら、大きな身振りで説明してくれました。次に来日する時のアフガン土産は自慢のスイカになるかも?
医療機関への見学、打合せ・・・と約2週間を毎日忙しく過ごし、滞在もあと数日。今日は皆さんへの報告会です。お楽しみに!
9月19日、J-FUNユース(リンク)とカチン族民族機構-日本、そしてJVCタイボランティアチーム約30名で料理会を開催しました。
カチン民族とはビルマ/ミャンマーの少数派民族であり、政治的な事情で日本に逃れてきた人々です。日本に逃れ、難民申請をし、仕事をしながら暮らしています。今回はカチン族のみなさんに料理を教えていただきました。
料理のメインは「シャンカ」という料理です。ひき肉を使った料理という意味だそうです。牛肉を細かく刻み、にんにく、しょうが、酢、コリアンダー、塩、山椒、唐辛子の粉をひき肉に揉み込み、そのまま鍋に放り込み、ふたを閉めます。
しばらくすると、ジューシーな肉汁が溢れ、料理室はエスニックなにおいが漂ってきます。
野菜のスープは、サトイモ、ジャガイモ、チンゲン菜など日本で手に入る食材を使ったスープでした。
料理を作りながら、カチン民族の皆さんの日本での暮らしや大変だったことを聞きました。日本に19年も住んでいる方は、来日後、アルバイトを見つけて何とか暮らしてきたそうです。キリスト教信者の方も多く、同じ民族に日本の教会で出会い、助け合いながら日本の生活に慣れていきました。
「私たちは、国がきちんとした政治をしているならば、本来自分たちの国で暮らしていけるのです。日本に迷惑をかけようとは思っていませんが、みなさんも現在のミャンマーの状況に関心を持ってください。」とカチン民族の女性が参加者に伝えました。
今回、国を超えての「共生」というテーマで料理会が開催されましたが、共生=共に生きるということは、まず相手を知ることが大切です。今回は料理から、日本に住むカチン族の方々を知ること、知り合えることができました。
次回は10月17日(日)にタイ料理会を開催します。おいしいタイ料理を通して、タイに思いを馳せてみませんか。
JR御徒町駅から徒歩5分の「丸幸ビル」。この何の変哲もない雑居ビルには、10を超えるNGOが入っています。アフリカ、保健、人権、環境・・・と、取り組むジャンルもさまざま。気軽に情報交換ができるのもこのビルの魅力です。
せっかく同じ建物に入っているのだから、と丸幸ビル内のNGOが共同でこの数年開催しているのが「NGOまつりin上野」です。それぞれのオフィスを開放して、団体の紹介やミニトークなどを行うイベントです。手描きのポスターが階段に貼ってあったりと、アットホームな文化祭のよう。
今年は先週の日曜、9月5日(日)に開催。強烈な暑さのせいか例年より来場者が少なかったものの、その分各企画にじっくり参加していただくことができたようです。
JVCのオフィスは、南アフリカ事務所スタッフのドゥドゥがお出迎え。「いらっしゃ~い!」
物販コーナーでは南アフリカのビーズ製動物キーホルダーが人気でした。
アフガニスタンの今をお伝えする会は、椅子ではなくござに座るアフガンスタイルで。現地の子どもたちが描いた絵を紙芝居風にして、アフガニスタンの暮らしを紹介しました。
さらには、夕方4時の東京と朝9時の南アフリカをWebカメラでつなぐという新企画も!
NGOまつりを機に秋のイベントシーズンへと突入しています。アフガニスタン人スタッフの来日企画など見逃せないイベントが次々と開催されますので、HPをチェックしてくださいね。月2回のイベント情報メールマガジンはこちらからご登録を。ツイッターでもイベント情報をお伝えしています。
昨年末に試験的に販売して好評をいただいた、JVCスマイル年賀状。
収益金がJVCの活動に役立つ年賀状です。
昨年はパレスチナの子どもたちのイラストをデザインした3種類を販売しました。
この手ごたえを元に今年はどどんと拡大しよう!と、2011年版は16種類のバリエーションを制作しています。
アフガニスタンの子が描いたひまわり、パレスチナの子が描いたうさぎ、そして日本のデザイナーさんにご協力いただいた年賀イラストなど、幅広い選択肢です。
各国の現場からたくさんの絵が集まって、悩んで選んだ16枚。
「あけましておめでとうございます」などの文字を配置し、ついに全てのデザインが確定!次は印刷工程へと進みます。
今年はWebでも販売いたしますので、公開をお楽しみに。
残暑まっただ中ですが、カレンダーや年賀状の話がどんどん進んですっかり年末気分です。暑さからの逃避かも...?
海外で働いているスタッフの現地報告会や、各界からゲストを招いてのシンポジウム、絵画展やバザー、それに料理イベント・・・と、JVCでは年間を通して様々なイベントを行っています。昨年度は約55のイベントを主催しました。
イベントで重要なことの一つが、会場選び。
価格とアクセスを考えて駅近の公共スペースを使うことが多いのですが、テーマによっては国分寺のカフェスローさんなどのカフェをお借りしたことも。東京大学のレトロな大講堂を会場にすることもあります。来月のラオススタッフ報告会は、くつろぎながら現場のぶっちゃけ話を・・・ということで会場は「和室」です。
そして「今度ぜひ使ってみたい!」という会場がここ、「3331 Arts Chiyoda」(さんさんさんいちアーツチヨダ)です。
閉校した中学校を改修して、校舎がまるごとアートスペースになったというスポット。「ここはイベント会場として借りられるらしいよ」という話を聞いて、早速スタッフ有志で見学に行ってきました。
場所は銀座線末広町駅から徒歩1分。JVC事務所から徒歩圏内です。
地下1階、地上3階の元中学校校舎の中には、教室を改造したギャラリーがたくさん!障害を持つ方の作品展や、アートに関するセミナーも開かれていました。
そして1階には芝生の広がる公園に面した開放的なスペースが。木を活かした壁やインテリアがリラックスした雰囲気をつくっています。100人ほどは入れそうなこのスペース、トークイベントにぴったり!(写真が暗いのが残念...)
内容を決めてから会場を探すのではなく、会場の雰囲気からトークイベントのテーマを考えるのもいいかもしれません。いつかイベントが実現することをお楽しみに。
この建物はいたる所に中学校の面影が残っています。このアンティークな棚は、元「職員用靴箱」。蛇口が並ぶ手洗い場や、体育館も残っています。
その一方、学校をであることを忘れさせるような素敵なレストランも。関東近県の無農薬野菜を活かした料理がいただけます。中学校の中でビールを飲める!というのも魅力の一つかもしれません。
ちなみに名前はどうして「3331」?その秘密はこちら。なるほど~!な答えです。
お手頃価格で借りられる素敵なイベント会場をご存じの方、ぜひinfo@ngo-jvc.netまで情報を教えてくださいね。また「うちのお店を貸せるよ」というご協力もお待ちしています!
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毎年おなじみの「JVC国際協力カレンダー」、2011年版が完成しました!
もう来年のカレンダー?まだ夏なのに?ずいぶん早い気がしますが、年末商戦へ向けて書店さんや生協さんへの営業はもう始まっているのです。
2011年のカレンダーは写真家・三井昌志さんの写真でつづる12カ月。
テーマは「アジアの瞳」です。
見渡す限りの菜の花畑に包まれるネパールの子どもたち、
笑顔で牛を引いて歩くカンボジアの少女、
赤い僧衣に身をつつんで托鉢に向かう、ミャンマーのあどけない少年僧、
エメラルドグリーンの海辺で魚網を引く、鮮やかなサリーをまとった女性たち。
1枚1枚めくるごとに、アジアの日常の中にある輝きが飛び込んできます。
まもなくWebでの販売をスタートしますのでお楽しみに。
収益がJVCの活動に役立てられるこのカレンダー、気軽な国際協力としてプレゼントにも人気です。
壁掛型1500円、卓上型1200円での販売です。
今回の写真を撮影した三井昌志さんは、旅する写真家。
機械メーカーに勤務した後、2000年に10カ月にわたるユーラシア大陸一周の旅へ。
その後アジアを中心に37カ国を訪問して写真を撮り続けています。
公式HP http://www.tabisora.com/
その三井さん、なんと今バングラデュ製の三輪自転車「リキシャ」に乗って日本を縦断中です。沖縄から北海道まで、人力での超スローな旅。一体今はどこにいるのでしょう?旅の様子はこちらをチェック。明日は室蘭らしい。
リキシャの旅 http://blife.exblog.jp/
そんな三井さんの写真展が8月26日から9月1日まで新宿御苑で開催されます。
「この星のはたらきもの」
この会場でJVCカレンダーも販売されます!
できたてほやほやの初お披露目です。皆さんの反応が楽しみ。
期間中はご本人も会場にいらっしゃるそうです。
会場へもリキシャで来るのかな?
![]() | 幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術) (2010/07/23) 田中 優 河出書房新社定価1,260円(本体1,200円) 商品詳細を見る |
何かいいこと?まじめそう?偉いなあ?
いやいや逆に、うさんくさい?
それとも、タダで働くこと...?
JVCの田中優理事が、「幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア」を執筆しました。「14歳の世渡り術」シリーズですが、大人も十分に楽しみ学べる内容です。
~書籍案内より~
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何となく「いいこと」だとは思うけれど、「実際のトコロどうなの?」という気持ちもぬぐえないボランティア。その現状と仕組みを知っておかないと、私たちの善意やおカネがムダになったり、誰かを不幸にしたりする!夏休みを利用して、ボランティア活動に参加してみようと思っていた人も、街に溢れる「いいこと」そうな活動に疑問を感じていた人も、必読の一冊です!
○街頭募金したおカネは、全額寄付されているわけではないって知ってた?
○空き缶拾いってよく言うけれど、そもそも缶飲料を大量に作りっ放しにしている企業側の問題なんじゃないの?
○「途上国に古着を寄付」ってよく聞くけれど、ケースによっては現地支援になるどころか、発展の妨げになっている!?
○ボランティアする側に生まれる「高揚感」と、ボランティアを受ける側に生まれる「依存心」が問題?
○無責任なボランティア至上主義増加中?
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ちなみに冒頭の「ボランティアとは?」。
JVCでは、「自発的意思をもって、責任ある行動をとる」という意味で団体名として使っています。
本の中ではJVCの取り組みも紹介されています。
夏休みの一冊として、ぜひ手に取ってみてください。
JVCのスタッフから農業の世界に転身する人は少なくありません。
そんな一人から、最近「ミツバチを救え!プロジェクト ミツバチ大量失踪緊急報告DVD制作協力へのお願い」の紹介が届きました。ミツバチの減少と農薬の影響を、各地を取材して報告する試み。元スタッフがお世話になっている地域の映像作家さんが取り組んでいらっしゃるそうです。
去年の春ごろに「ミツバチが減っている」というニュースが大きく報道されていましたが、この状況は今も続いているそうです。果樹など様々な作物の受粉を担っているミツバチの不足は、農作物の生産に大きな影響を与えています。
山梨に自宅があるJVC事務局長も、「以前はうちの庭に怖いくらいたくさんの蜂が飛んでいたのに、おととしごろからあまり見なくなった」と話しています。
この原因として、伝染病の発生によってミツバチの輸入が停止されたことや、ダニなどの寄生虫の発生、そして「農薬」の問題が指摘されています。「ネオニコチノイド」という農薬が、ミツバチの大量失踪、大量死につながっているという指摘です。
「美味しんぼ」の雁屋哲さんも警鐘を鳴らしています。
http://kariyatetsu.com/nikki/1177.php
働き蜂が農薬に汚染され、巣箱までたどり着けずバタバタ死んでいるとか、農薬が花粉や蜜にまぎれこんでいて、これを巣に持ち帰るために巣にいる蜂までもが減少し、幼虫にも影響を及ぼしているなどなど、様々な被害事例が報告されています。フランスではすでにこの農薬は使用が禁止されました。
一方、この農薬が原因ではないという意見もあります。
そんな中、各地の現状を取材して映像にするという試みは大きな意味があるのではないでしょうか。
様々な角度からの事実がもっと伝えられてほしいと願います。
先日、パレスチナから「平和念珠」がとどきました。
アーユス仏教国際協力ネットワークさんとの共同で取り組んでいるもので、オリーブの木でつくった数珠をつなげた、お数珠です。
(関連の記事としてこちらもごらんください)
さて、数を確認しようと封をあけたら・・・
なんとも言えない爽やかなオリーブオイルの香りが!
お数珠といえば、お香を焚き染めたしっとり系の香りを思い浮かべると思いますが、私の頭の中にはなぜか、モッツアレラチーズとフレッシュバジル、そしてトマトのサラダが浮かんできてしまいました。(-_-;(イメージ貧困・・・)
パレスチナの風を運んでくれるお念珠、皆さんもぜひお手元にひとつどうぞ。
http://www.ayus.org/goods/subpages/goods_nenju.html
演劇やコンサートを観に行くと、ロビーにたくさんのお花スタンドが並んでいるのはおなじみの光景ですね。
テレビ局から主演女優の○○さんへ・・・などなど、プレートを見るのもちょっと楽しい。
この豪華なお花たち、なかなかのお金がかかっているようです。
「このお花にかかるお金、もったいないのよね~。このお金、もっと役に立つように使えればいいのに・・・。贈っていただくのはとても嬉しいんだけど・・・」
そう考えた女優さんたちが、画期的なしくみをつくりました。
その名も「非戦協力バルーン」
お花の代わりに「バルーン」を会場に届けると、代金の一部が寄付になる!というしくみです。
渡辺えりさんをはじめとした演劇人のグループ「非戦を選ぶ演劇人の会」の女優さんたちのアイデアが形になりました。
このバルーンを購入(演劇やコンサート会場に届ける)すると、代金の一部が「非戦を選ぶ演劇人の会」に寄付されます。
「非戦を選ぶ演劇人の会」は、JVCをはじめ紛争地での活動等に取り組むNGOを支援してくださっています。
舞台俳優へお花スタンドを贈るという方(JVCブログ読者にはいない?!)、一度利用してみてはどうでしょう
●販売元の「8787バルーン」の「非戦協力バルーン」掲載ページ
http://8787-b.com/?mode=cate&cbid=760953&csid=0
3200円(内1500円が寄付)から販売されているそうです。