2月23日から25日にかけて行ってきた南タイスタディツアーを通して、考えたこと・感じたことについて書いています。
4.在タイビルマ人のコミュニティを訪問して
今回の南タイスタディツアーでは、在タイビルマ人を支援しているNGOのGrassroots HREのオフィスや活動先を訪問することができました。
この訪問のなかでもっとも衝撃的だったことは、在タイビルマ人の状況の悪さです。かれらの中には「住むところもなく仕事もお金もない。助けてくれるような親戚や友人もいない。健康を害していても病院にもいけない。衣食住医のすべてが困窮状態にある。しかも不法滞在のため、行政に助けられるどころか逆に逮捕されてしまう。」というような人もいました。
さらに、たとえ働いていたとしても、不利な立場ゆえに厳しい労働条件の上、賃金がきちんと支払われないということもよくあるとのことでした。
彼らは定住していないため、また不法滞在ということもあり、長期的なグループ活動や団体交渉など目立つ活動もできない。ある人は「B「楽しいことなど何もないし、幸せなどない」B]と語ったぐらいです。八方塞がりとはまさに彼らの状況のことだと感じました。
このような状況下にある人々に対して、自立や開発というような話は無理な話というか、お門違いな話だと強く感じました。在タイビルマ人を取り巻く問題は、根が深く複数の領域にまたがっていて、このため問題の解消も容易ではありません。
彼らは常に被災直後と同じような状況下にあり、それゆえに緊急支援と同様な支援が必要だとも感じています。
同時に、彼らの問題を解決するためには、彼らを取り巻く構造を変革する必要があると思います。この構造とは
「自国(ミャンマー)にいても生活することが困難である。政治的な問題によるものか、経済的な問題よるものか、これら以外の問題よるものか、それともこれらすべてが複合した問題によるものか、とにかく自国に問題があり、国外(タイなど)に出てくる。国外では制度(政策)上の問題がまた存在し、生活が困難である。」
というようなものであると思います。
僕は今回在タイビルマ人のこのような状況を知ったとき、なんともやるせないというか、どうしようもない気持ちになりました。どのようにすればこの人たちの状況を改善できるのか、見当もつかないというか、具体的に何をすればよいのかわからなかったからです。
今は、在タイビルマ人を取り巻く問題を解消するには、例を挙げれば現在困窮している人の問題についてはGrassroots HREのように直接支援すること、構造の問題についてはビルマやタイの政府に直接、あるいは日本政府に働きかけ間接的にビルマやタイの政府に働きかけることが求められると思うようになりました。そして、僕は後者に取り組みたいと思っています。
もちろん、これはひとりでは到底無理な話でもあります。だから、今回知ることができたことを多くの人に伝え、一緒に活動する仲間を増やすことや、NGOを探すことで取り組んでいこうと考えています。時間はかかるでしょうが、少しずつ少しずつやっていきたいと思います。

