\n"; ?> JVC - チョークディーおじさんのラッキーな農園 - タイの農村で学ぶ日々

チョークディーおじさんのラッキーな農園

11期インターン 宮田 敬子
2009年3月27日 更新

3月1日〜3日にかけてコラート県ナムキャオ郡にあるおじさんの農園を訪問しました。その名も“チョークディーおじさんの農園”。チョークディーとは日本語に訳すと「ラッキーな、幸運な」という意味を持ちます。

ナムキャオ郡はバンコクから2時間程に位置し、気候も比較的涼しいためバンコクの富裕層避暑地として、現在リゾート建設が活発です。そんなリゾート地を抜け村の奥に入っていくとチョークディーおじさんの農園があります。
 チョークディーおじさんは現在52歳。95ライある土地に木を植え、野菜を作り、持続的農業を目指し自給自足のような生活を送っています。この農園は従来の経済システムとは違うものを目指しており、食、健康、環境を考える場であり、単に持続的な農業を実践しているだけではありません。その土地に合った農業スタイル、状況に合った生活スタイル、自分たちの持っている自然環境にあわせた生きかたが大切であるという理念をもっています。
 有機農業で農作物を生産する。販売する。現金収入を得る。その現金でモノを買う。そして豊かになったと思う。この一連の流れは従来の農業と何ら変わりはないのです。人は定期的な収入がないと不安です。タイの農業は定期的な収入が得られることを目標に掲げ、近代農業を推し進めてきたからです。

 チョークディーおじさんの案内で農園を歩きました。以前は一面のトウモロコシ畑であった所は様々な種類の木が植えられ、森のように緑が生い茂っています。木を植えることによって木の葉が地面に落ちて良質な土を作ってくれ、キノコなどの林産物も採れます。また、鳥が集まってくるなど生態系にも良い影響を及ぼしています。
 豊かな自然環境を人の手で作るために土を焼かない、耕さない、化学肥料を使用しないという3原則を守り、森を作ることで次の世代へ、そのまた次へずっと先のことを考えての現在の行動です。

私は今までいたポン郡では有機農作物を売って現金を得る。そのお金でお惣菜を買うという人たちをたくさん見てきました。それに対し少し疑問を持っていましたが、自分たちで農作物を売ることが大切だと思うようにしていました。
 今回、チョークディーおじさんとの出会いによってその疑問がすっと解けました。彼のような生き方、考え方、農業スタイルがあるのだと。まずは自分たちの自給、そしてその過程での副産物を売り、現金収入を得ること。現金が主役ではなく、自分たちの生活が主役であること。
 自分の時間をどのように使うのか。ただただ一時的な楽しみに使ってしまうのか。自分にとって一番大切なこと、そのための時間に使うのか。人は同じ時間を持っていてもいかに使うかで本当の豊かさが得られると、彼の話を聞いて考えました。
 今月でインターン生の生活が終了する私にとってはとても良い出会いでした。チョークディーおじさんが木を植えることは、農業、環境、食、健康、そして人との出会い、すべてに繋がっており、その中でおじさんは木を植えることが自分にとって大切なことだと選択しました。

では、私の一番大切なこととは何だろう。それが分かれば私の世界はもっと広がるような気がします。


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