いよいよカオデーン農園での研修も終わりになり、農家へ派遣される日が目前に迫ってきました。相変わらずタイ語は聞き取れず、話すこともままならないので、今後の生活が少し不安ですが、同時にどんなことが待っているのだろうかと楽しみな気持ちも感じています。
カオデーン農園での研修(様々な所への訪問も含めて)、田植えや畝作りなど色々な農作業を体験し、色々な話を聞いてイヤになるくらい学んだことは、コミュニケーションの重要性です。仕事の完成形や何をするのか、何を望んでいるのか、何を伝えようとしているのか、こういったことは、コミュニケーションなしでは全くわかりません。言葉が通じなければせっかくの話も理解できません。また、言葉が通じない(コミュニケーションがとれない)ということは、例え僕がどんなに優れた能力を持っていたとしても、何もできないのと同じことです。僕はタイではほとんど何もできない人なんだなぁと痛感しています。
そんな僕がここで生活していけるのは、JVCの方々や、デーンさん薫子さんたちのおかげです。もっと言えば、これらを応援、支援してくれている人々のおかげでもあります。もっともっとず〜っと拡大して考えれば、僕が生きていけるのは、僕以外の人の厚意や善意(たとえその人が意図していなくても)のおかげなんだと思えます。僕は僕だけで生きているのではなく、むしろ僕以外の人の力によって生かされているんだなぁと感じています。そう思うと、もっとやさしくなれるというか、自分のことばかりでなく、もっと周りの人のことを思いやり、行動できるような気がします。もちろん、人間ですから腹が立つ時やもう嫌だと思う時もあり、いつでもできるわけではありませんが、できる限り、なるべく多く、広い範囲でできたらいいなと思います。これはいつでもどこでもできる、地域活動であり、国際協力ではないでしょうか。
(金森 史明)