\n"; ?> JVC - 豚のいただき方 - タイの農村で学ぶ日々

豚のいただき方

カオデーン農場 森本 薫子
2008年7月15日 更新

農園では、時々豚をさばいていただきます。インターンたちが来てすぐの頃にも1匹さばきました。体重80キロほどの雄豚です。毎日エサをあげている豚の息の根を止めるための最初の一撃(頭をハンマーで叩く)はいつも切ないものですが、それだけ感謝していただくことができます。まず、丸ごと皮膚を軽く焼いて、スプーンなどで産毛をむしります。そして数人で解体作業。内臓を出し、皮を剥いで、切り身に分けます。これだけで1時間はかかりました。尊い命をいただくだけに、全て残さずいただきます。

1.BBQ
豚肉も血とあえて生で食べたりします。最初からレバーや腸など、内臓も一緒にBBQにします。もちろん炭火です。その上重労働の後とあっては、世の中にこれ以上のものはあるのかと思うほどのおいしさです。自分が育てた豚に対する愛情と感謝。肉体労働の後の空腹間。グルメと名乗る人たちが世界中のおしいものを探して食べるのとは、おいしさの感動が違います。最高のBBQ。一度目の感謝と幸せ。

2.蒸し頭

さて、頭(顔)はどうするのかと言えば・・ 丸ごと蒸していただきます。塩をぬり、レモングラスとパクチー(香菜)を入れて、炭火で長時間蒸します。油たっぷり(コラーゲンたっぷり?)の蒸し豚は、BBQとはまた違ったおいしさ。タイ風の辛いタレといっしょに食べると、二度目の感謝と幸せ。

3.豚骨スープ
次は骨です。朝から豚骨を炭火にかけること5時間。 塩、胡椒、にんにく、パクチーの根などを入れ、こってり豚骨スープのできあがり。肉は、骨からホロホロと崩れ落ち、スープの中に舞っています。お米でできた麺をいれて、タイ風豚骨ラーメンです(30時間煮込むと、大きな骨までボロボロっとくずれるほどに。さくさくした食感で骨まで食べつくせます)。まずは何もいれずに、日本風ラーメンの味を楽しみ、その後には一味唐辛子やお酢、ナンプラーを入れて、タイ風の味も楽しみました。三度目の感謝と幸せ。

4.油とり

そして、最後。皮の処理です。皮はもちろんお料理にも使えますが、大きな豚の場合はたくさんとれすぎるので、油(ラード)を取ります。小さく切って、火にかけると、だんだん油がでてきます。肉がカリカリになるころには油が溜まってきます。油を取り出し、カリカリ豚肉には塩をふって、スナックとしてもいただけます。四度目の感謝と幸せ。

スーパーでロースや細切れなどパックに入った一部分だけの肉を買う生活では、ついつい感謝の気持ちを忘れてしまいますが、
毎日エサをやり、育て、命をいただき、解体するところまで自分ですると、食べるときは感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、全て無駄なくいただこうという気持ちになります。人間は自然に生かされていることを実感します。そして、どんなにおいしくても、頻繁に食べなくてもいいなぁという気持ちになります。(森本 薫子)


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