\n"; ?> JVC - バムルン・カヨターさんに会う - タイの農村で学ぶ日々

バムルン・カヨターさんに会う

11期インターン 宮田 敬子
2008年7月 1日 更新

今日はイサーン(東北タイ)の農民リーダーとして有名なカヨタさんに話を聞くため、となりのカラシン県へ行きました。カヨターさんは、農民が不利な立場におかれている状況や、企業優位の農業政策に対する反対運動の先頭に立った人です。現在はカラシン県のサイナワン区の行政区運営機構長を務めています。カヨターさんは区の中で複合農業を推進する活動を行っています。農業の基本は自給自足であって、政府が勧める経済発展のための農業ではなく、持続的な農業を広めていこうと考えています。
農業が商業へと転換してしまったのは、「緑の革命」以降で、農民の意識も食べ物を作ることから、お金を稼ぐことへと変ってしまいました。

カヨターさんは、農家は他の仕事と平等でなくてはならないと言っていました。しかし、生産者ばかりが不利な立場(借金をしなくてはならないなど)であって、仲買人が儲けているのが現状です。生産者は政党な価格で売り、消費者は正当な価格で買う、この当たり前のシステムを取り戻すため、カヨターさんは活動しているのです。

30年間、農民リーダーとして全国的な農民運動を続けてきたカヨタさん。30年間、農民リーダーとして全国的な農民運動を続けてきたカヨタさん。

今、村人自身も何が幸せなのか、農業をやって幸せな暮らしができるのかわからなくなってきているそうです。カヨターさんは農で生活することの魅力を、村人が再認識する機会を与えることで、本当の幸せの意味を共に考えています。「全員に影響があることは、全員で守るべきだ」とカヨターさんは語ります。それは、安全な食であり、全ての人が食べ物に困ることのない農業の形を作っていくことであると思います。カヨターさんのギラッと光る瞳の奥には、強い信念が見えました。

真剣にメモをとりながら、考え込む二人。真剣にメモをとりながら、考え込む二人。

(宮田 敬子)

バムルン・カヨターさん
1992年に「貧民者のための土地配分計画」という名のもとで行われた農民たちの立ち退き計画を中止にさせる。同年、農民たち独自の運動として「イサーン小農民会議」を設立。企業優位の農業政策に対する反対運動を展開。命を狙われていたため防弾チョッキを身に着けて活動。1995年貧民連合設立。貧民連合は、農民だけでなく、漁民、スラム住民、労働者、ダム建設反対運動に立ち向かう住民たちなど地域で生きる人々が集結して生まれた。カヨターさんはその運動の中心となる。1997年に貧民連合は首相官邸前99日間の座り込みを展開し、「持続可能な農業の推進」を含む121項目の要求を政府に突きつけた。結果、政府から多額の予算を勝ち取り、「オルタナティブ農業ネットワーク」が指揮をとり、全国での持続可能な農業推進が可能となった。「オルタナティブ農業ネットワーク」は1989年から始まる全国レベルの持続可能農業推進を目的とした団体のネットワーク。バムルンは貧民連合を基盤にタイ国内で活動するだけではなく、世界規模のNGO「ビア・カンパシーナ」の東南アジアコーディネートとして、世界の農民リーダーとして名を広める。その後、オルタナティブ農業ネットワーク・カラシン県地区のコーディネーターを担当して、地域での持続可能農業推進に力を入れる。サイナワン行政区運営機構長に当選し、地域の政治を巻き込んだ運動に発展させている。


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