ちょっと遅れましたが、バンコクにスタディツアーに行った時に訪問したNGOについてご報告します。
バンコクにある事務所では、スタッフのスパーさんから活動内容や資金源といった団体説明をメインに話を聞くことができました。Sustainable Agriculture Foundation(SAF)は農民の自立を目的として、持続可能な農業に関する研修や情報収集・提供をメインに活動しているとのことでした。
僕が面白いと感じた活動のひとつに、自然資源(主に食糧となるものや在来種)の保全があります。これは、人は自分の住む地域の在来種の食物を食べたほうが健康でいられる(たとえば糖尿病になりにくいなど)という考えからきているそうです(そして、在来種の方が環境に適応しているので育てやすい)。また、種そのものの保存も農民が自立していく上で、重要なことだからだそうです。というのも(後で薫子さんから聞いたのですが)、一般に売られている種子の中には、実はなるけれどもその実の種は植えても成長しないといったものが多く、一度その種を使うと、農民はいつまでも企業から種を買い続けないといけないことになるからです。こういったことを防ぐためにも、在来種の保存という活動は意義のあることだと感じました。
先日ディサタットさんが、農家は生活していけるギリギリの額しか稼げないと話していました。その理由の一端が見えた気がします。企業が収益を上げ続けるために、農民が不当に利用されてしまっているように思います。もうひとつ企業に利用されているのではないかと思えることがもうひとつあります。農家からの出荷価格が安すぎるのではないでしょうか。でも僕達が店頭で購入する価格はずいぶん高くなっています。出荷から店頭に並ぶまでの流通の過程や構造にも問題が潜んでいる気がしています。
(金森 史明)