FED事務所を訪問
まずは、FEDの活動のオリエンテーション。朝一番で伺うと、もうすでに何人ものスタッフやボランティア(外国人が何人もいます)が行き交っていて、オフィスは活気に満ちています。オリエンテーションも、「せっかくですから、今日からボランティアにいらしたアメリカ人の弁護士さんも一緒に参加しますね」という、オープンさ。
さっそく、事務局長のトゥーチットさんのお話が始まりました。「昨日まで出張で、明日からは北タイに行かなくちゃならないんだ。今日もアポがあるから少しだけ」ということだったので、ご挨拶程度かな?と思いきや、熱弁をふるうことなんと1時間半。ビルマの歴史から、FEDがタイ南部で活動することになった経緯、最近の活動、さらに活動に対する想いや期待にいたるまで、じっくり拝聴。「ビルマの未来のためには、子どもたちへの教育が何より大切」と力説するトゥーチットさんに、J-FUNユースの皆さんも、積極的に質問。最後には、事務局長を訪ねてきたイタリア人の方(お客さんの筈ですが?)も議論に加わって、タイ政府のビルマ人政策についてコメントするなど、FEDの自由闊達なエネルギーを短時間で味わうことができました。

子どもたちの成長が楽しみな「ユース・アウトリーチ」
トゥーチットさんも期待する、若手への教育の場が事務所からほど近いところにあります。「ユース・アウトリーチ」です。ここには13-17歳の子どもたちが通い、語学やコンピューター、人権に関する研修などを受けています。特に語学は、実社会で生きていくための重要な手段。自分たちの母語であるビルマ語のほか、タイ社会で暮らしていくために必ず必要なタイ語、国際語として有用な英語を身につけることを目指しています。

J-FUNユースが準備してきたのは、日本語講座や文化紹介、日本の高校生とのペンパル(手紙の交換)などのプログラム。教室に揃った25名の子どもたちはみな、期待に目を輝かせていました。日本語の簡単なあいさつも、全員が声をあわせて元気にリピート。「日本の学校じゃ、こんなふうにはいかない。みんな積極的に参加してくれて、楽しみにしてくれていたのがわかってうれしかった」とメンバーも声を弾ませていました。
手紙を書く時間には、「この単語は日本語で何と言うの?」「私の名前は日本語でどう書くの?」「(手紙に書かれている)この英語はどういう意味?」とどんどん質問が飛んできて、教室は熱気にあふれました。昨年もプログラムに参加したJVCスタッフ・下田も「去年より、格段に英語が上手になっている。上級生が下級生をサポートしているのも頼もしいね」と上達ぶりに驚いていました。
