これまでの記事(→記事:ため池・その後の変化)でも紹介してきましたが、最近、いよいよため池周辺の菜園の嬉しい変化が止まりません。
ちょっと見て!こんなに変わったのよ!①
久々に訪れたシン・ミーさんのお宅。数ヶ月ぶりに会うなり家庭菜園に案内され、「これを見て?この土地、何もなかったのに、こんなに変わったのよ」と、たくさんの話を聞かせてくださいました。たしかに、この変化は凄まじい。時系列で写真を掲載します。

とにかく興奮冷めやらぬ様子での近況報告に、ここまで一緒にやってきて良かったなあ・・・と心から嬉しく思います。最近はドライハ-ブの研修にも熱心に参加されていて、御年77歳にしてますます元気な様子に、こちらが刺激を受ける日々です。
ちょっと見て!こんなに変わったのよ!②
続けて、こちらも久しぶりにお邪魔したサム・コーンさんのお宅。こちらも大きな変化が出ています。

サム・コーンさん、この12月は菜園から約100ドル、1月は約220ドルの収入を得ています。自分達の日々の食事分を確保し、+αで出稼ぎに出ずにこの額を稼ぐとは、ものすごい変化です(参考:2020年のカンボジアの最低賃金は190ドル)。この収入、病院など、急な出費に備えられるのがとても助かるそう。JVCの研修やため池が、不安定な農村での暮らしを少しでも安定させる一助となっているのを見るのは、とても嬉しいことです。菜園に本腰を入れ始めてから数ヶ月、サム・コーンさんの暮らしは、大きな変化を遂げています。
研修の講師にも
最近は今日紹介したお2人や、そのほか各村で熱心に菜園づくりに取り組まれ、JVCの研修で得たことを実践している方々に、菜園研修やたい肥研修などのメイン講師を担ってもらっています。講師自身が菜園の実践者であり、実際にその菜園を会場に研修を行うことで、良い面だけではなく手入れの大変さなども含めて、リアルな情報を研修参加者に伝えてもらっています。
さて次回は、私がこの数年事業地で接してきた方々の中で見た、一番大きな変化と挑戦・・・ソク・ボッパーさんについて更新したいと思います。お楽しみに!
カンボジアの新型コロナウィルス情報(2021年2月2日現在)
11月末に確認された久々の市中感染以降、少し警戒ムードが続きましたが、今はすっかり元通り。市中感染はおさまり、最近の陽性確認はタイからの陸路帰国者と、空港検疫がメインです。現在の感染者数は466名、死者ゼロ、人口は約1,600万人。引き続き、世界的に見ても非常に落ち着いている国のひとつとなっています。